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裏表一体、日々のこと。
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 明けきっておめでとうございます。
 新年明けて、初めてのブログが一月も半ばを過ぎた頃になってしまいました……あれ? おかしいな。
 確か、年末に投稿するハズだったのに。

 珍しく部屋の大掃除とかして、整理用の棚とか用意したり、百均で細々と買いあさったり。
 はたまた、もうすぐ消費税が上がるという現実があるので買わないといけないと思われるものは早めに物色しとこうとネットでウロウロしてみたり。
 そんな感じで、物書き作業は滞りぎみでした。
 いや! 実は好きな設定の小説の二次とか書いて、ひとりハアハア(←萌えです。萌え!)してたりもしてましたがねっ。
 二次なだけにどこにも出す予定はないのです。
 もう一個、書きたい二次モノがあるので手を出すかもしれません。これもまた、表には出ない代物になるでしょう。まあ、そういう関係ないものに手を出していたので、こちらの話が進みませんでした。
 当初の予定に反して、遅い連載になってしまい申し訳ないです。

 こんなんですが、今年もどうぞ「UraKiro」をよろしくお願いします。

 以下、「未完成近隣系図」序。
 年末、時期が微妙にズレてしまいましたが、ここから幼馴染ーズの社会人編始めます。
 それぞれの職業、似合いそうなのを選んでみました。
 男性陣は二人とも「先生」と呼ばれる職業です。逆に女性陣は……まあ、そんな感じです(^^ゞ







―― 未完成近隣系図 ~序~ ――

 年末の忙しい時期だった。
 けれど、何故かタイミングが合って春日真〔かすが しん〕と栗石要〔くりいし かなめ〕は居酒屋にいた。完全個室の空間は大人の男二人が入っても余裕がある。
 周囲の忘年会で混み合っているガヤガヤとした喧噪を壁越しに聞きながら、適当に選んだ肴をつまみつつ、生ビールを口にする。
 タイミングって、重要だよな。
 と、ぼんやりと真は考えた。
『今夜、ヒマ?』
 簡潔なメールを送って、『空いてるよ、相談事?』と返事があったのは運がいい。医者の卵として病院勤務の要は休みが不定期で、しかも緊急の呼び出しがあったりもして、かなり多忙な生活をしている。
 腐れ縁というには希薄で、昔のクラスメートというには他人行儀な間柄。今の生活の中では要よりも長い時間を共有する友人もいるが、彼女に対する相談事をする相手はこの男しかいなかった。
 反対に、要も彼の彼女(現在はほぼ両親公認の同居だが)に対する何か相談事は真にするしかない。
 昔からのご近所付き合いで、お互いの大体の弱みというか……人には明かしたくない暗黙の了解を知っている人間同士という理由で相談しやすいのだ。
 昔はこんなにも長い付き合いになるとは考えてもいなかったが、今となっては貴重な存在である。

「ふーん、なるほどね」

 急な呼び出しにも対応できるようアルコール分の摂取には気を遣いながら要はグラスを傾けた。
「プロポーズしたんだ?」
「まあ……仕事も落ち着いてきたし、収入的にも大丈夫かと思って。志野はアレだから定職は難しいだろうし、結婚したほうが安心じゃないか? それに、もう付き合いも長いし、俺としては責任をとるつもりでいたし……」
 真の恋人である志野原愛美〔しのはら いつみ〕は高校時代からの付き合いである。友人としてはさらに長く、小学校の頃からの幼馴染だ。
 彼女は昔から真に対して好意的で、一種雛鳥の刷り込みに近いものだと知っている。
 真が、孤独だった彼女を救ったから……だから、愛美は真を好きになった。妄執とも呼べる強い執着と、献身的なまでの愛を当たり前のように差し出す。
 なのに、今回の求婚に関しては反応がまるで違った。
「すぐに頷く、とは俺も思ってなかったんだ。でも……」
「キッパリ断られる、とも考えてなかった――と」
 からかうように微笑んで、要が口の端を上げた。
「確かに、志野原さんは春日にベッタリだもんな。数日前に見た時もそんな感じだったし、気持ちがなくなったワケじゃないだろうけど」
「……だといいけど」
 少し落ち込んだ様子で真はグラスを煽り、フゥと息を吐く。
「俺の好きと、志野の好きは違う……そんなのは知ってたよ」
「まあまあ。そう、悪く考えるもんじゃないよ。志野原さんの断る理由は知らないけどさ、彼女の原動力はいつもハッキリしてる」
「原動力?」
「春日に決まってるだろう?」
 呆れた、とばかりに断言して、要は「だからね」とやけに自信ありげに目を細めてみせる。

「だからね――たぶん、今回の理由も 君 だよ。春日先生」

 胡乱な表情をした向かいの真を、真顔でピシリと指さした。

  >>>続きます。

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