裏表一体、日々のこと。
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「夕焼け」本編4、第十話。
次回、最終話です。
そろそろ「ハロウィン企画」をアップしないとなあ……と思いつつ、「30万HIT企画」もジワリジワリと近づいていて、手に汗握る感じです。
何がって、準備が(笑)。
内容自体は出来上がってるんで、あとはHTMLにするだけなんだけど。
まあ、なったときに慌てて準備しても、あまり違いはないので(←こらこら)。
なんとなく、物書きテンションから絵描きテンションに移行中の今日この頃です。
久方ぶりに、落書き中心月間といこうかと……ハロウィン絵が、できたら描きたいけど、その前に色塗り待ちの線画がたまってるのよね。
色塗りかあ、たまにはいいかなあ。←絵描きテンションが高くないと、出来ない作業らしい。
以下、「夕焼け」本編4-9。
次で本編4は最終話。その後話、「ファミリーインパクト」あります。
次回、最終話です。
そろそろ「ハロウィン企画」をアップしないとなあ……と思いつつ、「30万HIT企画」もジワリジワリと近づいていて、手に汗握る感じです。
何がって、準備が(笑)。
内容自体は出来上がってるんで、あとはHTMLにするだけなんだけど。
まあ、なったときに慌てて準備しても、あまり違いはないので(←こらこら)。
なんとなく、物書きテンションから絵描きテンションに移行中の今日この頃です。
久方ぶりに、落書き中心月間といこうかと……ハロウィン絵が、できたら描きたいけど、その前に色塗り待ちの線画がたまってるのよね。
色塗りかあ、たまにはいいかなあ。←絵描きテンションが高くないと、出来ない作業らしい。
以下、「夕焼け」本編4-9。
次で本編4は最終話。その後話、「ファミリーインパクト」あります。
―― 夕焼けと机と教室と。~4-9~ ――
ほんの少し、勢いだった。
小槙は自分の指にはまった指輪を眺めて、今更ながらに「言ってしまった」ことに叫び出したい衝動を覚える。
頬が熱くなる。
口にしたのは勢いだったが、気持ちは嘘ではない。
眠る輝晃の整った横顔を眺めて、彼を誰にも渡したくないと思う。
(わたしって、独占欲が強いんやろか……)
小槙は自分でも知らなかった気持ちに気づいて、もてあます。たとえ、マスコミの作った偽者の相手でも自分ではない誰かの名前が並ぶのは、胸が黒い何かで覆われるみたいにモヤモヤする。
輝晃の口から自分の名前が出ないのは、小槙がそう頼んでいるせいなのに……どうして言ってくれないのだろう、と自分勝手に考え自己嫌悪に陥ったり、馬鹿なことを考えないために仕事に没頭したり。
「それじゃ、あかんよね」
と、小槙はまだ起きそうにない輝晃の頬にキスを落として、立ち上がる。
昨日の夜に脱ぎ散らかした服と下着を拾い上げて、輝晃のマンションに置いている替えの服と下着を取り出した。
下着を素早く身につけて、脱衣所に向かう。
身支度を整えた小槙は、キッチンを借りてコーヒーを淹れ食パンをトースターにセットした。
ベーコンの焼けるパチパチという音と、卵が上に乗ったジュッという音が響き、食欲をそそる香りがのぼって……眠る輝晃を覚醒させた。
くわっ、と欠伸をして、トラ縞の子猫と並ぶ。
「 おはよ 」
キッチンの入り口に手をかけて、 彼 は朝食の準備をする 彼女 の背中に声をかけた。
*** ***
小槙に見送られたヒカルが、上機嫌なのをマネージャーの野田はいつもと同じような気がしながら、どこか違うと感じて訊いてみた。
「何か、ありましたか?」
「 ヒミツ 」
意味深に唇の端を上げる彼は、やはりご機嫌で野田の遠慮のない視線にも気分を害することがなかった。
「嫌な予感がします」
キリキリと胃が締めつけられる感じがして、野田は首を振る。
「あんまり無茶はしないでくださいね、ヒカル」
というか、最初に 相談 してください……と野田は結構、切実にお願いした。
ヒカルは驚いたように目を瞠り、笑った。
「そうだね。そのうち言うけど……しばらくは、大人しくしているよ」
と、野田からすれば空恐ろしいようなことを言って、彼は車から窓の外を眺めた。
>>>次回、最終話です。
ほんの少し、勢いだった。
小槙は自分の指にはまった指輪を眺めて、今更ながらに「言ってしまった」ことに叫び出したい衝動を覚える。
頬が熱くなる。
口にしたのは勢いだったが、気持ちは嘘ではない。
眠る輝晃の整った横顔を眺めて、彼を誰にも渡したくないと思う。
(わたしって、独占欲が強いんやろか……)
小槙は自分でも知らなかった気持ちに気づいて、もてあます。たとえ、マスコミの作った偽者の相手でも自分ではない誰かの名前が並ぶのは、胸が黒い何かで覆われるみたいにモヤモヤする。
輝晃の口から自分の名前が出ないのは、小槙がそう頼んでいるせいなのに……どうして言ってくれないのだろう、と自分勝手に考え自己嫌悪に陥ったり、馬鹿なことを考えないために仕事に没頭したり。
「それじゃ、あかんよね」
と、小槙はまだ起きそうにない輝晃の頬にキスを落として、立ち上がる。
昨日の夜に脱ぎ散らかした服と下着を拾い上げて、輝晃のマンションに置いている替えの服と下着を取り出した。
下着を素早く身につけて、脱衣所に向かう。
身支度を整えた小槙は、キッチンを借りてコーヒーを淹れ食パンをトースターにセットした。
ベーコンの焼けるパチパチという音と、卵が上に乗ったジュッという音が響き、食欲をそそる香りがのぼって……眠る輝晃を覚醒させた。
くわっ、と欠伸をして、トラ縞の子猫と並ぶ。
「 おはよ 」
キッチンの入り口に手をかけて、 彼 は朝食の準備をする 彼女 の背中に声をかけた。
*** ***
小槙に見送られたヒカルが、上機嫌なのをマネージャーの野田はいつもと同じような気がしながら、どこか違うと感じて訊いてみた。
「何か、ありましたか?」
「 ヒミツ 」
意味深に唇の端を上げる彼は、やはりご機嫌で野田の遠慮のない視線にも気分を害することがなかった。
「嫌な予感がします」
キリキリと胃が締めつけられる感じがして、野田は首を振る。
「あんまり無茶はしないでくださいね、ヒカル」
というか、最初に 相談 してください……と野田は結構、切実にお願いした。
ヒカルは驚いたように目を瞠り、笑った。
「そうだね。そのうち言うけど……しばらくは、大人しくしているよ」
と、野田からすれば空恐ろしいようなことを言って、彼は車から窓の外を眺めた。
>>>次回、最終話です。
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主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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