ファミリーインパクト。1

　「夕焼け」本編4のその後番外です。
　ココのブログでは、二回連載くらい……で終わる模様。
　すべてを通して、とっても健全な家族の団欒です（笑）。仁道家のなんて平和な一日でしょう。
　いや、コレでも波乱の一幕なんですが(^^ゞ。
　んーと、この話……本編4の番外は、イロイロ考えております。
　小槙さんの家庭を覗いたら、やっぱり輝晃くんの家庭の方にもうかがわないと公正じゃないですよね。うんうん。
　なので、輝晃くんの攻勢に乗っかって、そのあたりシッカリ追っていきたい所存です。まあ、色気はあまりない展開になりそうですけど。
　いいよね（←何故か弱気）？

　で、今日は「夕焼け」目次に本編4の後半をアップしました。
　R指定入ってます。ノーカット無編集です。キケンです。
　言っちゃあなんですけど、ブログに載せた内容でも話が繋がるので、いらなかったですかね。R指定場面……でも、R指定を書いてから編集したから無駄ではないハズ！
　どのあたり編集されたか、対照してみるのも面白いですよ！←無茶苦茶です。

　結婚の話が具体的になるにつれ、結婚後のことに不安を覚える今日この頃。だって、あたいは未婚ですから。
　そんなん想像がつかんのよ（涙）？　……ううっ、輝晃くんに泣きついてもいいかしら？
　以下、「夕焼け」本編4のその後。前編。
　小槙さんのお兄さんの激怒の理由。もちろん、彼のせいですよ。

――　夕焼けと机と教室と。～ファミリーインパクト1～　――

『　どういうことなんやっ？！　小槙　』

　突然かかってきた電話から繰り出された怒声に、仁道小槙〔にどう　こまき〕は「え？」と何がなんだか分からなかった。
　生まれてこのかた、兄のこのような怒りを買った覚えはない。
（わたし、なんかやった？！）
『馳〔はせ〕、っていう男から家に電話があった。年末におまえとの結婚のためにうちに 挨拶 に来る言うとる……どういうことや？　おまえから俺はなんも聞いてへんけど』
　最初よりは、静かな口調で仁道旭〔にどう　あさひ〕の声は響く。
　しかし、小槙は逆に平静を保っていられなくなる。兄から伝えられた、その 事実 に――。
「し、知らん。知らん……そんなん、わたしかて聞いてへん」
『は？　どういうことや。その馳ってヤツのデタラメか？　付き合〔お〕うてるワケでもないんやったら、警察沙汰やぞ』
「ちゃう、ちゃうから！」
　警察官の兄の言葉に、早合点されては大事〔おおごと〕だと小槙は慌てて否定をして……モゴモゴと明かした。
「馳……くんとは付き合うてるねん。結婚の約束もしてる……でも」
　挨拶の話は知らん、となんとなく気恥ずかしくなった。
（輝くん、わたしの知らんところでまた……何してんねん……）
　ふーん、とやはりまだ不機嫌そうな兄の声に傍にはいない彼を想い、こんな勝手なことをする人だけど、やはり嫌いにはなれなかった。
「お兄ちゃん、馳くん……年末に行くって言ってたん？」
『そうや。小槙、おまえ付き合うてるヤツがいるやなんてどういうことやねん？　初耳や』
　呆れたような兄の声。
「う。ご、ごめんなさい。言いそびれてて……」
　相手・馳輝晃〔はせ　てるあき〕が、芸能人の「 八縞ヒカル 」だったから……とは、言い出せなかった。
『しかも、結婚の約束やなんて……ビックリや。そんな重大な話、家族に 一言の 相談もせえへんやなんて 水臭い やないか』
　はー、と深い息をつかれて、小槙は身を小さくする。
『年末前に一度、大阪に帰ってこい』
「……はい」
　年の離れた兄の強い言葉に頷き、小槙はやはり、まだ 隠していること があるとは言えずに電話を切った。

　　>>>続きます。
　今回のサブタイトルは、もうコレしかないっ！　って勢いで決定。
　かなりお気に入りです（笑）。