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裏表一体、日々のこと。
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お久しぶりです。
 またまた、一ヶ月以上のブランクでお届けしますよ。
 もう、何を書いているのかも遙か彼方……という感じですが、まだ「魔宮にて」の別視点だったりします。
 「小説家になろう」様にて投稿している「小さき姫~」のその後のつもりで書いていた内容のハズなのに、どうも「魔喰いの森~」の続きっぽい流れの方が色濃くなってしまいました。
 「なろう」様にいつか投稿しようとは思っているのですが……一体、これはどちらメインで考えればいいのか、判断が難しい代物になりそうです。
 「小さき姫~」だと続きを載せないと妙な感じになりそうだし、「魔喰いの森~」だと登場人物に唐突感が否めない(^^ゞ

 それはさておき、ここ一ヶ月の近況を少し。
 先月の末くらいから、夏風邪をひいてました。がっつりと(遠い目)。
 咳は止まらないわ、微熱は続くわでタイヘンでした。仕事も休めないしネ。
 今も咳が残ってて、胸が痛いです。咳のし過ぎ? 脇腹あたり筋肉痛です、今現在。
 で、うちのメインPC君のセキュリティーソフトがそろそろ期限なので(と言っても、年末まではあるんですけどね)、新しいセキュリティーソフト……買っちゃいました!
 衝動買いです。年末まで今のものを使用して、そのあとに切り替える予定。
 PCとの相性とか試さずに買っちゃって、ちょっと心配ではあるんですが……その時はその時ですっ。
 最近のPCは全部Win8になっちゃったのかな~と家電のチラシを見つつ考えていたのですが、Win8はあまり買う気がしないんですよね。
 なんとなく、タブレット仕様なのかな? と思って。
 オイラはマウスでポチポチしたい派なので、ディスプレイを指でサッサッてガラじゃないのです。いまだ、ガラケーですしね。うん、基本料金が安くなれば、スマホでもいいよ。
 使いこなせない自信ハンパないです。ガラケーですら、宝の持ち腐れなのに……。

 以下、「小さき姫と年の差侯爵」のその後、魔宮にて。の、その頃。
 このあと、彼は新妻に甘えられたのかどうか……なんとなく、とある理由で拗ねてそうな気がします。
 もちろん、拗ねるのは彼の方(にっこり)。





―― その後、魔宮にて。の、その頃 ――

 妻は可愛い。
 新婚期の戯〔ざ〕れ言だろうと何だろうと、彼はそう思っている。
 あの小さな体と甘美な血。他人にはできるだけ隠してしまいたい愛しい存在と、昼夜を問わずにいつだってイチャイチャしたい。

 なのに。

 周囲はなかなかそれを許してくれない。
 人間の世界で「侯爵」という(面倒な)地位を持つキリエ侯爵こと、キースは正直やさぐれていた。多忙な職務に対するストライキを真剣に考えながら我慢できたのは、ひとえに夜になってからの妻〔チサ〕の献身的な慰めがあってこそである。
 血を分け与えるのは勿論、小さい体(彼女の最たるコンプレックスである姿形の形容であるがキースにとっては代え難い美点である。最近、少し膨らんだ胸も今後の更なる成長が楽しめてじつに喜ばしい……! と、思っている。)で必死に受け入れようとしてくれる様はそれだけで明日も頑張ろうと心の中で拳を握るほどだ。
 いや、むしろ今夜頑張るけどね! そんな頬真っ赤にして、苦しそうな顔しちゃダメだ……ゴメンと、何度思ったことか。
 理性のブレーキが摩耗して大変なのである。

 昨日の夜も――。



「おい、コラ。キース」
 楽しい回想を中断されてキースは、つい眉根を寄せてしまった。
 現実逃避して、何が悪い?
 しかし、困ったことに相手も自分と同等あるいはそれ以上に不機嫌だったから、無視することもできない。
 お互い好きでこんな役回りをこなしているワケではないからだ。
(やれやれ、とことんこの女性〔ひと〕とは巡り合わせが悪いらしい……)
 うっそりと微笑む人間〔アチラ〕側の公女はソファーに座り、目の前に居る二人の魔族と対峙しても相変わらず不遜な態度である。少しばかり顔馴染みであるがゆえに、互いの利害を正確に認識してしまっている……というのが 要因 だろう。
 彼女にしてみれば、それが良い方に働き――自分と魔族〔コチラ〕側の王子であるキラからすると面倒な方に働いた、そういうことだ。
「そなたらにしても、悪いばかりの仕事ではなかろう? シエンは妾〔わらわ〕と離れたくないと言っている。無理にコチラに残せば、厄介なことが起こるのではないかえ? 妾とてあまりあやつを家族に会わせたくはないのじゃが……まあ、仕方ない」
 悩ましげにため息をつき、キラとキースを交互に眺めた。
「厭そうじゃな?」
「当然だ」
「頭が痛い」
 愉快そうに公女が嗤い、キラが忌々しく、キースが弱々しく答えた。

 ちょうどその時、王宮の気が張り詰めて異変を報せた。
 その気がかの話題に上がっていた稀少種の魔族のものだとはすぐに知れ、キラもキースも躊躇しなかった。
 本当は、断ってしまいたい。

 が。

「あいつを人間〔アチラ〕に連れて行くことを許可する。キース、悪いが頼まれてくれ」
「はぁ、仕方ないのでお受けします」
「では、よろしく頼む。妾はこれで」
 腰を浮かして早々に部屋を辞したエリルを見送って、キラは立って「何事も起こらなければいいが……」などと(無責任にも)低く呟く。
(縁起でもないこと、言うなよ!)
 と、キースは突っ伏したい衝動に駆られ、可愛い妻に逃避した。


 ――今日はチサに思いっきり甘えてしまおう。そうだ、それがいいっ。


  >>>終わり。

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