Moonlight Piano H and C:rhapsodie(3の後)

　二月も、もう一週間を過ぎました。
　まったり、のんびり、神出鬼没……不定期なモノで申し訳のないことです。こんばんは。
　漢検も終わり、とりあえずは一つ荷物が下りたという感じでしょうか。結果ですか……さて？　三月の初めくらいに郵送されてくるらしいです。インターネットなら、二月の末あたりに発表されているらしいですが……模範解答は郵送されてきたので、大体の目星はつくんですけどね。
　でも、書き癖がどのように判断されるのか、がよく分からないので確定ではありません。
　まあまあ、出来た方だと思います。不確定要素だった部首問題と漢字の構成問題が意外と悪くなかったので(^^ゞ
　捨ててただけに、ちょっと安堵（笑）。問題は書き直して、間違ってた箇所があることです。なんつーか、書き直す前が合っていただけに後悔が……いや、三点とか四点程度なんだけど……不覚っていうか。もったいないことしたなーという（遠い目）。

　ではでは、以降。
　去年の年末から続いている「ピアノ」の最終場面のおまけです。
　だから、もう、それより「ハッピーニューイヤー」……も過ぎて、「バレンタイン」なんじゃ……？
　とか思っても、無理矢理ねじ伏せてください（懇願）。
　実は、コレのあとに貴水王子さまの天然口説き文句を考えていたのですが、使うのは断念しました。←長くなるのにもほどがある！
　機会があったら、続きを書いてアップしたいです。目次ページに！！

―　Moonlight Piano～H and C:rhapsodie(3の後)～　―

　「それデハ、センジュ！　サヨハーラ！　よい一年を！！」とウキウキとした明るい声でアンリは告げると、貴水の背中をバンと叩く。
「ノゾミくんも、またネ」
　ひらひらと手を振る彼女を、希は「まーじょ、まーじょ」と好奇心いっぱいに手を伸ばした。息子の体重を支えて、苦笑する。
「のぞみ、じゃなくて「のぞむ」なんだけど」
　と、多分彼女にはどちらでもいいことを呟いた。

　差し詰め、自分は彼女の魔法にかかった似非王子なのだろう。

　その証拠に、シスター姿のなつきは最初の一言以降は黙ったままで彼に対して何の反応も示していない。
　もしかすると、不機嫌なのかもしれない……とさえ思う。
「なつきさん、ごめん」
「……馬鹿」
　（え？）と俯き加減の彼女を貴水は覗きこもうとした。
　すると。
「まーま、まっかっかーりんごー」
　と、彼の腕に座った子オオカミがきゃわきゃわと騒ぐ。
「……ずるいのよ、貴水くんが」
　よくは見えない彼女の頬は確かにほんのり赤かった。
「僕？」
「もう！　ホラ！　全然理解〔わか〕ってないじゃないっ。そういうトコがずるいんだわ！！」
　顔を上げたなつきは真っ赤な顔で怒って、キッと彼を睨みつけた。

「！？」

　希が腕にいなければ、「わっ」と言って退いていただろう。
　突然、キスをされれば当然驚く。
　たとえ、それが 案外 よくあることでも――。
　目を見開いた王子スタイルの貴水を、シスター姿のなつきはまっすぐに見つめた。
　そして。
　にっこりと微笑んでみせた。

「　メリークリスマス、貴水くん　」



　罪深い朴念仁な 彼 をビックリさせることで、とりあえずは満足しておこうと……慈悲深い穏やかな性格の 彼女〔シスター〕 は自らを納得させたのだった。

　　>>>おわり。