背徳の姫君。チョコレート挿話1

　ホワイトデーは過ぎてしまいました。
　が。
　もう、誰も気にしてない（←コラコラ）と思うので、地道に書いていきます。
　ええ、読んでいる方もすでにこうなることは知っていたに違いないので（遠い目）。

　最近は暖かかったり、冷えたりでどうも体調が安定しません。ここ２・３日はひどく眠くて無駄に寝てました。
　まあ、基本五時間睡眠なので、そこに２・３時間の夜寝（←お風呂に入る前の昼寝みたいなモノ^^;）を足してみた。
　それでも、土曜日の日中はむっちゃ眠～とか思って仕事に就いていたのですけど……電話とっても深海にいるみたいなんですよね～、人の声が反響するの！
　耳鳴りしてたせいもありますが、あれは社会人としてどうよ？！　と反省してます。
　体調が悪かったのは、貧血がややぶり返しているせいもあるのですが……気をつけよー。

　以下、「背徳の姫君」本編メンバーによるチョコレートネタの第二回。
　まだ、ホワイトデーにも入ってない。
　というか、バレンタインデーなんですけど！！

――　背徳の姫君。～チョコレート挿話1～　――

　生徒会の孤高とも呼ばれる書記は、二人に関心なさげに手元の本に目を落としている。
　年明けた始業式での出来事は、すでに彼にとって過去のことになって終着しているのだろう。
　耀が謹慎を受けてから数日は、その件で周囲がかなり騒がしかったし、イロイロ詮索されもしたのだが……当の彼が終始あの調子だったから今では静かなものだった。勿論、影で三人の関係が好奇の目で見られているのは 確か だが。

「耀」

　汐宮清乃がその前に立ち、机の上に小さな箱を置いた。黒いシックな包装紙に金糸の装飾のついたリボンが小さく結ばれている。
　顔を上げた彼は明らかに迷惑そうだった。
　来る者拒まずの男にしては、めずらしい態度だと真希は思う。
「いらない」
　突き放した言い方で耀は睨み、清乃はくすりと笑った。
「義理チョコよ？　もちろん」
「……それ、だけならいいんだけどな」
　とひとりごちる耀に、あら？　と彼女は小首をかしげた。
「深読みするの？」
「……いや、しない」
　キッパリと口にして、彼女からの それ を足元の今日貰った（と言っても直接手渡されたモノは少ない）ほかの（チョコレートらしき？）箱と一緒の紙袋に落とした。

　　>>>続きます。