裏表一体、日々のこと。
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クリスマスはあっという間に過ぎてしまいました。
結局、やりたいと思っていた小さなことも実現が出来ず……しかし、諦めずに年内に終わらせるつもりで続きを書いてみたり。
「ピアノ」の企画SS。
ハロウィンとクリスマスをテーマに書いています。
時期としては、年末あたりのポーランド近辺をイメージしつつ、行ったこともないお国なので完璧なフィクションです。
そうそう、どうでもいい近況ですが「パスポート」の更新に先日行ってきました。
別に海外に行く予定はないですが、新規でイロイロ書類を用意するよりは更新の方が楽だしね(^^ゞ。
体の調子はボチボチです。例の注射を打ったので……現在、絶賛貧血中です(笑)。打ちはじめは大量出血するので……でも、落ち着いたら徐々に貧血が治るらしいです。
あたたかいお言葉をくださった方、遅くなりましたが、ありがとうございました。
以下、「ピアノ」企画SSの第三回。
今回は彼視点です。
結局、やりたいと思っていた小さなことも実現が出来ず……しかし、諦めずに年内に終わらせるつもりで続きを書いてみたり。
「ピアノ」の企画SS。
ハロウィンとクリスマスをテーマに書いています。
時期としては、年末あたりのポーランド近辺をイメージしつつ、行ったこともないお国なので完璧なフィクションです。
そうそう、どうでもいい近況ですが「パスポート」の更新に先日行ってきました。
別に海外に行く予定はないですが、新規でイロイロ書類を用意するよりは更新の方が楽だしね(^^ゞ。
体の調子はボチボチです。例の注射を打ったので……現在、絶賛貧血中です(笑)。打ちはじめは大量出血するので……でも、落ち着いたら徐々に貧血が治るらしいです。
あたたかいお言葉をくださった方、遅くなりましたが、ありがとうございました。
以下、「ピアノ」企画SSの第三回。
今回は彼視点です。
―― Moonlight Piano~H and C:rhapsodie(2)~ ――
今日がこういう日でよかった、と葉山貴水〔はやま たかみ〕は真剣に思った。
けれど。
逆に考えれば、こういう日でなければ 例え 恩師とは言え 無邪気すぎる 彼女の頼みを断固として断っていたかもしれない、とも思う。
勿論、それが彼女……アンリ・サキ・シューリッツの巧みな心理操作なのだろうが……ため息をついて、彼は目深に自分には似合わない帽子で顔を隠した。
普段から人の目を引く容姿だから、他人からの視線には慣れているつもりだ。だが、今日の場合は少し事情が違う。
騒然とした空港のロビーで妻と息子の到着を待ちながら、周囲の異様な光景に伏せ目がちになって隣に立つ魔女の格好をした恩師にボソリと言った。
「 先生 」
トンガリ帽子に魔法のタクト、サラリとした銀髪に薄い青の瞳をした彼女は年齢のわりにはいつもずっと若く見える女性だったから、その姿にも違和感がない。
貴水の姿とは雲泥の差だと、うんざりする。
「僕への嫌がらせですか? コレは」
「ま! 違いマスよ」
と、ひどく心外そうにアンリは長身の彼を仰いだ。
「そうですか? とてもそうは思えませんが……こんな格好、僕には滑稽じゃないですか」
町全体が浮かれたこんなイベントの日でなければ、誰もが目を向けて奇異の表情を浮かべるだろう。居たたまれない、といつ誰が気づくだろうと落ち着かない気分になった。
「ダイジョブですよ。誰も気にしません……それに、センジュ、貴方が思うヨリも ずっと 似合ってマスからネ!」
にっこりとそう告げる恩師に、貴水は「そうですか」とまったく意に介さないとばかりに疑惑の目で説得を諦めた。
というよりは、かれこれ同じやりとりを片手の指では足りない程度には繰り返しているのだ。
「サヨハーラを楽しませてあげたいのでしょう?」
「……それは、もちろん」
しかし、貴水には この 格好がどうすれば それ に繋がるのか、少しも理解できなかった。
「ヲトメの夢ですよ」とアンリは言うが……自分には滑稽にしか映らない現在の 姿 のどこに乙女の夢があるのだろうか?
「女性はいつだってお姫さまに憧れるモノです。そして王子さまが迎えに来るのを待ってイルのですよ」
と、変身の魔法を行使した魔女は誇らしげに胸を張った。
>>>もうちょっと、続きます。
今日がこういう日でよかった、と葉山貴水〔はやま たかみ〕は真剣に思った。
けれど。
逆に考えれば、こういう日でなければ 例え 恩師とは言え 無邪気すぎる 彼女の頼みを断固として断っていたかもしれない、とも思う。
勿論、それが彼女……アンリ・サキ・シューリッツの巧みな心理操作なのだろうが……ため息をついて、彼は目深に自分には似合わない帽子で顔を隠した。
普段から人の目を引く容姿だから、他人からの視線には慣れているつもりだ。だが、今日の場合は少し事情が違う。
騒然とした空港のロビーで妻と息子の到着を待ちながら、周囲の異様な光景に伏せ目がちになって隣に立つ魔女の格好をした恩師にボソリと言った。
「 先生 」
トンガリ帽子に魔法のタクト、サラリとした銀髪に薄い青の瞳をした彼女は年齢のわりにはいつもずっと若く見える女性だったから、その姿にも違和感がない。
貴水の姿とは雲泥の差だと、うんざりする。
「僕への嫌がらせですか? コレは」
「ま! 違いマスよ」
と、ひどく心外そうにアンリは長身の彼を仰いだ。
「そうですか? とてもそうは思えませんが……こんな格好、僕には滑稽じゃないですか」
町全体が浮かれたこんなイベントの日でなければ、誰もが目を向けて奇異の表情を浮かべるだろう。居たたまれない、といつ誰が気づくだろうと落ち着かない気分になった。
「ダイジョブですよ。誰も気にしません……それに、センジュ、貴方が思うヨリも ずっと 似合ってマスからネ!」
にっこりとそう告げる恩師に、貴水は「そうですか」とまったく意に介さないとばかりに疑惑の目で説得を諦めた。
というよりは、かれこれ同じやりとりを片手の指では足りない程度には繰り返しているのだ。
「サヨハーラを楽しませてあげたいのでしょう?」
「……それは、もちろん」
しかし、貴水には この 格好がどうすれば それ に繋がるのか、少しも理解できなかった。
「ヲトメの夢ですよ」とアンリは言うが……自分には滑稽にしか映らない現在の 姿 のどこに乙女の夢があるのだろうか?
「女性はいつだってお姫さまに憧れるモノです。そして王子さまが迎えに来るのを待ってイルのですよ」
と、変身の魔法を行使した魔女は誇らしげに胸を張った。
>>>もうちょっと、続きます。
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主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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