続・番いの帰郷についていく。(3)完

　「続・番いの帰郷についていく」第三回です。
　あれ？　知らないうちに十一月が終わりますよ～と焦っています。焦ってURLの変更について相互さまにご連絡してみたりしました。
　もう活動らしい活動もしていないので、お手間をとらせるのも恐れ多いのですが……リンク外すだけでも構わないのでよろしくお願いします……という感じに連絡させていただきました。
　あとは、小説の検索サイトさまだな～もう削っちゃおうかな～とか悩んでいます。
　そういや、URLのご連絡回りはしたのですが、どうしても連絡のとれないサイトさまもあったのでそちらは保留にしています。
　たぶん、お忙しいと思うので仕方あるめぇ。てやんでぇ(←何故か、江戸っ子)。

　以下、「続・番いの帰郷についていく」3。
　何に安堵してるんですかね、この白蛇はっ。
　と、笑ってやってください。私個人としてはカワイイ！　と思ってます。
　ホンモノの蛇は苦手(触ってみたいとは思う)ですが、トカゲは好きです。愛嬌あっていいよね。

――　続・番いの帰郷についていく。(3)　――

　衆人環視の中、嫌がる彼女を気にもとめずに繁殖行動をはじめたレイモンドを部下達は止めることができなかったらしい。嫌がる彼女が、本当には行為〔それ〕を嫌っていない、たぶん……ということで、せめてもの気遣いにとその場から極力離れ、誰もそこに立ち入らないよう見張りとして（耳栓をして）立つことにしたようだ。
　シエンもまた促され、素直に従った。
（ここも結構、繁殖に熱心なんだなあ……知らなかった）
　部屋に戻る道すがらそんなことを考えて、ほんの少しホッとする。
　人間界〔ここ〕も魔界〔むこう〕も変わらない。だったら、もう少し気を緩めてもいいのかなあ？
　まあ、僕は衆人環視で「いたしたい」とは決して――思わないんだけどね。あんまり他人〔ひと〕には見せたくないし、むしろ誰にも見せない程度に囲いたいし、エリル様は僕だけの番いだもの。


　　　***　***


　気を緩めてもいいかなあ、と少し寛いだ白蛇の丸い背中を番いであるエリルが優しく撫でる。ひんやりサラリとした感触にうっそりと嗤って、「愛いのう」と口にする。
　彼女の膝に顎をのせて、その周囲にトグロを巻いた彼の太い尻尾は番いのほっそりとした腰に廻っていていたくご満悦そうに波打った。
　彼女の口に、口移しで今日手に入れてきた果実を運ぶ。
「もう少し頑張れば、ここでも楽しめそうじゃの？　シエン」
　口の中の果実を咀嚼し、目を細めた。
『……す、すみません。不甲斐なくて』
　しゅん、となった尻尾は項垂れて、繁殖行為には未だ至れないことを恥じた。とはいえ、彼にすればエリルにこうして撫でてもらえるだけで嬉しいワケで。
　それがまた、愛しい番いに対する負い目になる。
『ぼ、僕。全力で、頑張ります、から！（今は、無理だけどっ）』
「うむ。では、触ってくれるか？　妾に」
　微笑んだ彼女がシエンの尻尾に口づけ、シエンはぐっと彼女に巻きついた。
『生殖なしで？』
「ふふ、構わん」
『え、エリルさま！』
　キュゥ～ッ、と鳴いて、彼は彼女に誠心誠意ご奉仕した。


　嗚呼、番いへの奉仕は、至福。（by.白蛇）

　　>>>おわり。
　後日談あります。