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裏表一体、日々のこと。
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 あけましておめでとうございます。
 未年もどうぞよろしくお願いします。

 ボチボチ頑張っていく予定の「うらキロ」です。
 で、年明け第一回のブログは何故だか「陽だまりLover」の天使カップルです。
 最初、思いついたのは「不安定近隣系図」の話だったんですが、その派生として……必然的に思い浮かんだので書いてみました。
 「アトリエの風景」と題しまして、(冬)とかつけてみましたけれど、四季が揃うかは謎です。インスピレーションなので(^^ゞ

 久方ぶりに書いたので、どんなカップルだったかうろ覚えです(笑)。
 根底にあるのは、どんなにイチャイチャしてもやらしくならない。爽やか純エロを目指しています!
 なんだソレは、とお思いでしょうがこの二人の大切なコンセプトなので書き手は忘れちゃダメなのです。読み手の受け取り方は自由ですが。

 以下、「陽だまりLover」アトリエの風景(冬)。
 年齢設定は、おおよそ唯子短大一回生・純也美大三回生くらいです。
 この二人は何気に○倫設定なので、一日何回とか考えたらえらいことになります。華麗にスルーをして、今回の話の胆は見た目と雰囲気に騙されるR15場面です。
 本当はR18にしたいんですけど~ブログでは無理だぁね!







陽だまりLover ―― アトリエの風景(冬) ――

「唯子」

 うつらうつらとなっていた耳に、大好きな人の声が響く。
 幸福〔しあわせ〕の夢の中にあった思考は浮上して、そっと瞼を開けると白いカーテンの隙間から暖かな陽が差し込んでいて柔らかいのに少し目に痛かった。
 日差しはあったかいけれど、外はまだ肌寒い。
「ん~、センパイ……」
 甘えたい時に呼ぶ彼の昔の呼び名に、背後の気配は笑ったみたいだ。
「眠たいの?」
「はい。だって、もうくったくたです……純也さんはまだしたいんですか?」
 くすくす笑って、背後の彼は「そうだなあ」と相槌を打った。
「唯子が無理ならいいよ、そうじゃなくてね」
「はい」
 唯子としては純也がしたいならしたかった。
 体はくたくただけれど、気持ちはどれだけしてもし足りないのだ。離れて暮らしている現在では、どれだけ体を重ねても別れの時間が近づけば切なくなる。足りないと体の奥が疼いた。
「専属モデルの話、しただろう? 先刻〔さっき〕」
 こくり、と頷く。
「わたし、受けましたよね。それが何か?」
 抱き合う前の話だ。断る選択肢などない彼からの申し出に、唯子は迷うことなく二つ返事で頷いた。
「うん。思ったんだけどね……それなら、唯子のご両親にお許しをいただいた方がいいのかなって」
「………え?」
「結婚、しよう?」
 項の辺りの髪に吐息を吹きかけて、純也が甘く囁く。
 腰を引き寄せる腕にシーツごと包まれて、唯子は後ろを振り返った。
「純也、さん」
 本当に? 本気で? と頭が混乱した。大人な彼が冗談でそんなことを口にするとは思わないけれど、互いに学生の身分にある今、子供思考の唯子ですら「結婚〔ソレ〕」は早いよねと彼に強請る勇気はなかった。
 一蹴されるならいい。でも、一笑されたら立ち直れない。
 なのに、純也の方から言い出すなんて。
(夢、じゃ……ない?)
 真摯な瞳と見つめ合って、呆然と目を見開く。
「泣かないで、唯子」
「うん」
 手のひらで頬を拭われ、言葉とは裏腹に彼女の目からポロポロと涙が零れた。
「僕と結婚、する?」
「うん!」
 唯子の涙が嬉し涙だと気付いた彼はあまりの号泣に苦笑した。そして、再度の求婚に彼女はギュッと彼に抱きついてその白い裸体を密着させる。
(どうしよう……我慢、できない)
 シーツ越しのもどかしい距離に興奮した彼女は、焦れた。
「純也さん……もう、一回!」
「え? でも、くたくただって……さっき」
 ぶんぶんと首を振って、栗色の長い髪を乱し唯子は「やだっ!」と涙目で訴えた。
「嬉しくて、たまらないの。繋がらなきゃ、死んじゃう!」
「――そっか。わかった」
 彼女の肌からシーツを滑り落として、純也はふわりと笑んだ。
「唯子に死なれたら困るし、正直僕も まだ したい」
 その膝裏を両腕に掛け、真上から唯子を見下ろした。おおよそ情欲とはかけ離れた柔和な面に、サラリとした前髪がかかる。
「だから、容赦しないよ? いいの?」

「うん! して、して。純也さんっ」


 陽の光の下、抱き合う二人は淫蕩に耽りながら唇を静かに重ねて――一幅の絵のように微笑んだ。

  >>>おわり。

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