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裏表一体、日々のこと。
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 「小さき姫と年の差侯爵」その後の後編です。
 ちょっと長い気もしないでもないですが、二つに分けるほどでもないので予定通り後編です。
 その後の二人の会話は、相思相愛なのかイマイチ理解に苦しみます。が、きっと、当人同士が納得していれば、これはこれでラブラブなカップルなのだと思うワケです。
 傍から見て、幼気な少女と青年貴族のカップルであり、当人同士はというとギブアンドテイクな関係のつもりで実は独占欲丸出しの相思相愛、というのが目標です。
 これで恋敵とか登場させたら、賑やかに楽しめそうだと狙っているのですが……どうでしょう?
 穏やかなイチャラブの方がいいのかしら?
 いやいや、ワタクシ個人のツボはドタバタラブです!!
 それでもよろしければ、今後ともよろしくお願いします。

 事後報告ですが、『小説家になろう』様にて「小さき姫~」短編として投稿しました。

 以下、「小さき姫と年の差侯爵、その後」後編。
 今回の場面にはR15程度の軽い描写(ボディタッチ程度)が含まれます。苦手な方は回避ください。
 そういえば、B程度のお触り(←こらこら)があるのに、この二人まだAがないんじゃないの? とメモっておきます。確か、なかったハズ!!
 頬とか別の場所はあるんだけど……ここまできたら、最後までとっとけ! ってヤツですね。




―― 小さき姫と年の差侯爵、その後(後編) ――

「こ、侯爵さまっ?!」

 驚いて、首筋に当たる彼の歯に(あ、食べられるんだ)とギュッと彼の背中に抱きつく。
 次に来たチクリとした痛みとジィンと疼く感覚にハァとため息が洩れる。侯爵のサラリとした黒髪を撫でれば、ホッとする。どうしてかは分からないけれど、ここが自分の場所だという安心感がぽっかりと開いた心の空洞をいっぱいに満たしてくれる。
(錯覚、かしら? きっと、勝手な願望ね)
 ペロペロと噛んだ首筋を彼が舐め、いつもならここで顔を上げるのに今夜はまだ唇を離さなかった。
「侯爵さま?」
 不審に思って声をかければ、吸いつかれ噛まれるのとは別の痛みがチクリと首筋と鎖骨の間に走った。
「な、にを……なさったの?」
「んー、チサが妙な心配してるからね。シルシ、つけといた」
 顔をようやく上げた彼は整ったパーツをにっこりと崩して、チサをクラリとさせる。
「シルシ?」
 って、ナニ?
 呆然と呟きながら、痛みのした場所を見下ろせばそこには虫に刺されたような赤い痕がポツリと付いている。
 いつの間にかドレスの前釦が数個外され、頼りない胸元が曝け出されていた。
 虫刺されより、そちらの方がチサには大問題だった。
 真っ平らな胸や、子どもみたいな先っちょも見られたくない。
「きゃああああああ!」
 胸元を手で覆い、(見た?!)とばかりに侯爵に向かって涙目で訴える。
 隠さなくても、と侯爵は微笑んで(そりゃ、釦を外した張本人だから)小さな貴婦人を抱きしめる。
「チサ、大丈夫。私は 貴女が ちゃんと好きだ」
「う、嘘っ!」
「嘘じゃないよ、ちゃんと欲情するし――貴女の体に」
 それこそ嘘だとチサは泣きたくなった。
「無理、しなくていいですっ! こんな、体に……誰も欲情なんて、しないわ」
「するよ。人間の男はどうか知らないけど……私はね、血がすべてだ。私は貴女の血が気に入った、芳しい女性の、とても優しい味がするよ」
「……本当に? それだけで、いいんですか?」
 暗に血だけだと断言されたようなものなのに、チサは逆にストンと憑き物が落ちたみたいに安心した。自分の幼い体が根強いコンプレックスの源だから、だろうか?
「私には、それがすべてだよ。それに――」
 押さえていた胸元が緩んだそこに、彼の手がするりと入りこんでペッタンコの小さな膨らみを包んでフワッと揉みあげた。
「きゃあッ」
「それにね、チサ。胸は揉んだら大きくなるって聞くよ? 試してみる?」
 言葉通り試すみたいに数度揉んで、侯爵は面白いものを見つけた少年みたいに無邪気に笑ってみせた。
「えっ? えっ!」
「今のチサも可愛いけれど、私で妖艶な貴婦人に染めていくのも楽しいね」
 妖艶な貴婦人?!
「そ、そんな無謀なっ、うひゃ! って。無理です、諦めてくだ……いやんっ」
「ああ、先が固くなってきたね。可愛い」
 ツンツンと可愛がられて、慣れない体がピクピクと刺激に震える。
「や、やだやだ。触っちゃイヤぁっ」
 羞恥に真っ赤になって首を横に振る。けれど、侯爵は彼女の必死の願いに無情にも熱い吐息で答えた。
「止める? 無理。欲情しちゃった」
 もみもみ、と何が楽しいのかチサには まったく 解からない胸を揉む。
 ひとしきりささやかな膨らみ(あるの?)を彼は堪能して、また彼女の血を啜ったけれど――その時には、彼女の意識は朦朧となっていて現実なのか夢なのか判断はできなかった。

「ゆっくり進もう、ね? チサ」

 ペロッと首筋を舐めた侯爵が、そう優しく低音で囁いたのもまた、もしかしたら夢の中のお話。

  >>>おわり。

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無題
侯爵さまにとっては「美味な血」が何より重要。つまりそれが全て?(笑)美女、それも妖艶!?という無謀なる野望があるなら彼女が生涯飽きられる心配はなさげですね。
mimana 2011/10/08(Sat)15:59:32 編集
安泰です。
飽きられる要因は今のトコロ見受けられません(笑)。何気にツボを押さえた小さいお姫様は彼の心のオアシスとなりつつあります。美味な血とともに、ご堪能あれ(←え?)!
【2011/10/11 00:04】
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