裏表一体、日々のこと。
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「小さき姫と年の差侯爵」の中編です。
本当は、前後編でいこうと思ったのですが、後編が微妙に多い気がしたので三分割してみました。
後編は、明日とか近日中に載せます。
どちらにしても、中途半端さは否めません。本来、今回の最後の場面で一応の終わり方をしているつもりなんです。が、流石にココで終わったら意味不明(苦笑)と思って、続き→後編を書いた次第です。
でも、やっぱり後編も中途半端ですね。話としては一段落なんですけど……だから、続きが気になるのだろうとは思います。
続き、書けそうなんですが、書いたら中編モノ程度に長くなりそうなので様子見です。
こう、ウズウズしたら書きます。
あー、ウズウズしてきたーっ!
以下、「小さき姫と年の差侯爵」中編。
このタイトルの侯爵の前に付く単語は何でもアリです。
彼は侯爵なので、領主さまより身分が上です。治めているのはきっと人の少ない山岳部のような気がします。人間、怖い(←ヘタレですね)。
本当は、前後編でいこうと思ったのですが、後編が微妙に多い気がしたので三分割してみました。
後編は、明日とか近日中に載せます。
どちらにしても、中途半端さは否めません。本来、今回の最後の場面で一応の終わり方をしているつもりなんです。が、流石にココで終わったら意味不明(苦笑)と思って、続き→後編を書いた次第です。
でも、やっぱり後編も中途半端ですね。話としては一段落なんですけど……だから、続きが気になるのだろうとは思います。
続き、書けそうなんですが、書いたら中編モノ程度に長くなりそうなので様子見です。
こう、ウズウズしたら書きます。
あー、ウズウズしてきたーっ!
以下、「小さき姫と年の差侯爵」中編。
このタイトルの侯爵の前に付く単語は何でもアリです。
彼は侯爵なので、領主さまより身分が上です。治めているのはきっと人の少ない山岳部のような気がします。人間、怖い(←ヘタレですね)。
―― 小さき姫と年の差侯爵(中編) ――
「これはこれは、お可愛い令嬢ですね」
これは、従者の声だ。
どうやら、隠れて聞いていたつもりが相手に気配を読まれていたらしい。さもありなん。
気配を消すなんて上級スキルは持ち合わせていない。
「………」
侯爵は転がったチサを眺めていたかと思うと、気品に溢れた滑らかな動作で手を差し出して「立てますか?」と訊いてきた。
「キリエ侯爵さまっ」
「はい」
スッタ、と立ち上がったチサに穏やかな微笑みの侯爵は応えた。確信を得て、チサは彼の手を取る。
「お話、勝手に聞いてしまって申し訳ありません! あのっ、わたくし。その 結婚相手 では 駄目 でしょうか?」
ギュッと手を握って、勢いに任せて立候補してみる彼女に二対の視線がゆっくりと降り注いだ。
「……ええっと。誰?」
「ハッ! 申し遅れました。わたくし、ジャカルティエ男爵家長女のチサと申しますっ」
ドレスの裾を持ち上げて、頭を下げる。
「侯爵さまの結婚相手として、考えてはいただけないでしょうか? も、もちろん釣り合ってないのは重々承知の上です……から、考えていただけるだけで……あの……」
頭を下げていた時は気づかなかったから、妙な沈黙が怖くて拒絶を受けないよう口早にまくしたて、ふと上げたそこにあった予想外の爛々と輝く視線に後ずさった。近い、上に手をギュッと握られる。
「ああ。それはいいかもしれない」
目の前のよく澄んだアメジストの瞳は、夢見るかのように呟く。
侯爵は噂通りの正真正銘「ロリコン」だと、チサは不本意ながら確信した。が、次に囁かれた言葉にそれどころではなくなる。
「 すっごく、美味しそうだよ 」
って。え?
いきなり貞操の危機ですかーっ!!
>>>後編に続きます。
「これはこれは、お可愛い令嬢ですね」
これは、従者の声だ。
どうやら、隠れて聞いていたつもりが相手に気配を読まれていたらしい。さもありなん。
気配を消すなんて上級スキルは持ち合わせていない。
「………」
侯爵は転がったチサを眺めていたかと思うと、気品に溢れた滑らかな動作で手を差し出して「立てますか?」と訊いてきた。
「キリエ侯爵さまっ」
「はい」
スッタ、と立ち上がったチサに穏やかな微笑みの侯爵は応えた。確信を得て、チサは彼の手を取る。
「お話、勝手に聞いてしまって申し訳ありません! あのっ、わたくし。その 結婚相手 では 駄目 でしょうか?」
ギュッと手を握って、勢いに任せて立候補してみる彼女に二対の視線がゆっくりと降り注いだ。
「……ええっと。誰?」
「ハッ! 申し遅れました。わたくし、ジャカルティエ男爵家長女のチサと申しますっ」
ドレスの裾を持ち上げて、頭を下げる。
「侯爵さまの結婚相手として、考えてはいただけないでしょうか? も、もちろん釣り合ってないのは重々承知の上です……から、考えていただけるだけで……あの……」
頭を下げていた時は気づかなかったから、妙な沈黙が怖くて拒絶を受けないよう口早にまくしたて、ふと上げたそこにあった予想外の爛々と輝く視線に後ずさった。近い、上に手をギュッと握られる。
「ああ。それはいいかもしれない」
目の前のよく澄んだアメジストの瞳は、夢見るかのように呟く。
侯爵は噂通りの正真正銘「ロリコン」だと、チサは不本意ながら確信した。が、次に囁かれた言葉にそれどころではなくなる。
「 すっごく、美味しそうだよ 」
って。え?
いきなり貞操の危機ですかーっ!!
>>>後編に続きます。
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