小さき姫と年の差侯爵。キリエ城にて-2

　「小さき姫と年の差侯爵」キリエ城にて、第二回です。
　新しい登場人物が登場、今後どうにかこうにか関わる機会をつくりたい方、上位です（と、いうほどたくさんの登場人物いませんけど！）。
　一番は侯爵付きの従者なんですけど。最初のファーストコンタクト以来、存在が空気なので気になって仕方ありません（苦笑）。
　皆さんはそんなコト、どうでもいいですかね？　うーん。
　まあ、たぶん、もうちょっとお城の生活が普段の日常になったら、出せると思うんです。基本、まったりユルユルライフを目指しています。
　……そこに、恋敵を乱入させたい願望。成就する日はくるでしょうか？

　しつこいですが、ワタクシめのパソコンライフの近況。どうでもいいですよね？　でも、言わせてくださいっ。
　結局ゲームパックはアンインストールしました。だって、動くんかな～と実行したら再生できません、とか言われたので、あるだけ邪魔やん！　と再びアンインストールソフト（前と同じヤツ）を入れて、細心の注意を払って余計な作業はせずに削除しました。現在のところ大丈夫そうです。スタートメニューはやっぱりリセットされてたけども……まあ、登録しなおせばいいだけなのでノープロブレム。
　で、念のためネット上でそんな感じの話題で有益な話はないかと検索してみたら、パソコンにプリインストールされているソフトはパソコンのなかに情報として別で保存されているらしく、アンインストールしても再度インストールできるらしいです。
　なんだ、それならアレもコレも削除してまうやろーって話です。
　ちょっと拍子抜けですね。そうか、付属のCDとかないと思ったらパソコンの中に入れちゃってるのか（納得）。

　以下、「小さき姫と年の差侯爵」キリエ城にて-2。
　こういうのたくさんいるお城、楽しそうですね。逆に家にいる例のアレがいたら、行きたくない。でも、実際問題アレの方が遭遇率は高そうです……。
　次回、場面はR場面を含みます。たぶんR15未満ですが、見た目はR18にしたほうがいいかもしれない場面です（遠い目）。

――　小さき姫と年の差侯爵。キリエ城にて-2　――

　城内の案内もほぼ終えた頃、視界を飛んだ黒い……物体に、チサは「ひっ！」と身を竦めてすぐ傍にいた侯爵にしがみついた。
「チサ？」
「い、いま。黒いモノが！　黒いモノがいましたっ、侯爵さま！！」
　チサが想像する黒くて飛ぶモノはあまりお近づきになりたくない、素早くてカサカサ動く生命体だ。なので、表情はどうしても強張る。
　いや、もちろん。こんな広いお城だもの、あのどこにでもいる 憎らしい ほどの生命力に溢れた存在ならばいてしかるべきだろう。でも。なにも、着いて早々お出迎えしなくてもいいものを！　と思わなくはない。ううん、ものすごーく思うっ！！
「ああ」
　縋った城の主である侯爵は、よくあることなのか（それはイヤァァァ！）平然とその影が飛んでいった方角を見遣ると、チサにも顔を向けさせようとするから抵抗を試みる。
　が、ギギギギギと彼の力に負けて向けられてしまった。
　ギュウゥゥ！　と目を瞑って、現実逃避。いないいない、ここには何もいませんよ、っと。
　フゥゥゥ、と鼻先に息がかかる。
　ひわわっ！
「貴女が、キースの花嫁？　歓迎するわ」
　少女のようなコロコロとした涼やかな囁き声が耳を擽って、ひんやりとした感触が頬に触れる。
　目を開けたそこにいたのは、背中に羽のついた手のひらサイズの小さな女性。童話に出てくる妖精とか精霊みたいな透きとおる綺麗な体をしている。フワフワと揺れる彼女の黒い衣は空気にとろけ、背後の風景に違和感なく一体化していた。
（………え？）
　チサの頬に親愛のキスを落として……彼女は美しく微笑むと、「はじめまして」と小首を傾げてみせた。

　　>>>続きます。