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裏表一体、日々のこと。
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 「小さき姫と年の差侯爵」後編です。
 今日は昼間からパソコンを立ち上げ、久しぶりにバックアップとかしてました。で、ネットサーフィンをして御飯だと電源切って……なんかやり残してる感があったのですが、そうだ! 続き載せなきゃ!! と再びパソコンの前に(笑)。
 まあ、思い出しただけいいですよね?

 最近、マウス周りが気になって仕方ないです。
 手始めに新しいマウスパッド買いました。薄くて、ピッタリくっついてます。剥がすのが一苦労な反面もありますが、気に入ってます。色とか感触が。
 次は、マウス本体か?! と意気込んでいますが……今の無線マウス、気に入っているので同じメーカーで可愛いの欲しいなあ。
 ちなみに、メーカーはロジクールです。昔の無線マウスなのでボール式で単四乾電池2個で半年くらいで替えるという代物です。しかも、電池切れはいきなりです(笑)。
 さっきまで動いてたのに、うんともすんとも言いません。
 今のマウスはちゃんとお知らせのランプとか電池残量の確認とかできるらしいです。欲しいぃぃ!
 無線も小型化してるので、むっちゃ欲しいんですよっ。
 光学式でも大丈夫なマウスパッドにしたので、次に電池切れ起こす前には買いたいかも!

 以下、「小さき姫と年の差侯爵」後編。
 えー、こちらの場面を書いていた時、私の脳内ではジブリ映画のあの『ナ○シカ』が頭を過っていました。どちらがナウシカでどちらがテトか(ジブリファンの皆様、ごめんなさい!)。




―― 小さき姫と年の差侯爵(後編) ――

 ぎゃー! と思った時には寝台の上だった。
 目を瞑り、次に来た肌を破る痛みに恐る恐る目を開ける。首筋に当たる感触は侯爵の唇のもの。
 目の前に流れる黒髪は艶があって、チサのフワフワとしたものとはまったく違った質感だった。少し興味がそそられて触れてみると、存外に柔らかい。
 ナデナデ。
 なんとなくそうしていると、首筋の彼の口が離れてペロペロと肌を舐めた。
「ひゃっ、ん!」
 首筋に走った痛みは見る間にひいていく。何が起こっているのか、いまいち把握しきれていないが……チサの首筋から顔を上げた侯爵と目が合って「ウソでしょう?」と思う。
 さっきの彼とは、趣が違っている。先ほどは侯爵と言われて違和感のない成熟した男の人だったのに、今は青年貴族と言えるほどに若い。チサとそう変わらない年齢ではないだろうか?
「どうかしました? ああ、貴女の血をいただいたので……はじめまして、チサ殿」
「ち?」
 ハッとして、首筋に手を伸ばすけれどそこには何もなかった。噛まれた傷さえも……。
「……貴女のような方が花嫁になって来ていただけるのならば願ってもありません。正直、美味しそうでもない婦人と話をするのは億劫で、数年絶食していたくらいなんですよ」
「ぜ、ぜっしょく?」
 数年……それで、生きていけるものなのだろうか?
 いや、そもそも――コレハ、ナンノ、ハナシ?
「ええ。そのせいで本来より年をとってしまって、まあ侯爵としては貫禄がつきましたけど」
 にっこり、と目の前で笑った彼は心ときめくほどの美しい青年だった。クラクラする。あ、貧血?
「チサ、貴女の血は本当に美味しかった。処女の血は珍味で格別なんですよ? ああ、でもいつかは奪ってしまうから期間限定のレアモノですね」

 遠く聞こえた侯爵の低音の声は心地いいのに……ふと聞き捨てならない言葉を耳にした、気がした。
 巷で噂の「吸血鬼」って、彼のことなのかしら?
 それより、処女って血でバレるの?
 期間限定、それは狙うべきよね。心躍るもの! でも、べつにわたしは守ってたワケじゃないのよっとかイロイロ考えているうちにチサは意識を失った。



 ……次に目を覚ました時、チサが見たのは見覚えのないベッドの 立派な 天蓋だった。

(ココは、ドコ?)

 そう思うものの、寝心地のいい布団の中でまどろむのは人生の中で一、二を争う至福のひとときだと思う。半開きの瞼を擦りこすり、ふたたび夢路に旅立とうとした。二度寝は誰もが一度はしたいと願うかけがいのない贅沢である。
「あ。寝ちゃうんだ?」
 ふと、すぐ上から万人の夢を妨げる声が 楽しそうに 弾んで注がれた。
「ごめん。怒らないで、我が花嫁」
 チュッ、と頬に何か柔らかな感触が触れて、ペロリと舐められる。
 寝起きの不機嫌な目を向ければ、陽の光の中で彼はチサを包むように寝台にのしかかり、「食べていい?」と極上の笑顔で――それは、幸せそうに訊いてきた。

  >>>おわり。

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無題
彼女が押すのではなく押されましたね(笑)しかも予定外のものまでいただかれちゃうし(爆)まずはハッピーエンド?ってことですよね?とっても末永く幸せになるってことで(笑)
mimana 2011/09/21(Wed)00:11:35 編集
そうなのです。
押されたあげくにいただかれちゃった童顔少女の話でした。末永く幸せに……という展開が伝わるカップルになっていれば安心です。そういう「めでたし」なお話なので。ウズウズしたので、その後をもう少し書きました。よろしければ、お付き合いください。
【2011/09/26 22:39】
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