裏表一体、日々のこと。
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夏企画作品、夢見るウサギ恋するオオカミのその後のおまけ。
タイトルが長いので無理くり略してみたけれど……なんだ、この略しにくいタイトルは(怒)! と投げ出したかのようなタイトルになりました。これでも一生懸命考えたのにっ。
手抜きじゃないよ。真剣だよ(←才能ナシ)!
下向き少女と隣の委員長の高校三年の夏の思い出はこんな感じです。
このおまけのさらに後日談も書けそうではあるのですが……ボケボケな彼女がさらに彼を激怒させそう(笑)なので可哀想になって思いとどまりました。
ご要望があれば、書いてもいいかもしれません。
以下、「夢見るウサギ、恋するオオカミ」おまけ。
彼不在。
彼女と友人のガールズトーク? やや際どい言い回しがあります。
タイトルが長いので無理くり略してみたけれど……なんだ、この略しにくいタイトルは(怒)! と投げ出したかのようなタイトルになりました。これでも一生懸命考えたのにっ。
手抜きじゃないよ。真剣だよ(←才能ナシ)!
下向き少女と隣の委員長の高校三年の夏の思い出はこんな感じです。
このおまけのさらに後日談も書けそうではあるのですが……ボケボケな彼女がさらに彼を激怒させそう(笑)なので可哀想になって思いとどまりました。
ご要望があれば、書いてもいいかもしれません。
以下、「夢見るウサギ、恋するオオカミ」おまけ。
彼不在。
彼女と友人のガールズトーク? やや際どい言い回しがあります。
―― 夢見るウサギ、恋するオオカミ。おまけ ――
海のお泊りから 彼女 が戻って来た、次の日。
澤嶺祥子〔さわみね しょうこ〕は地元よりも二駅ほど出たところにある少し開けた街で、その友人とファーストフード店に入っていた。
そこで、例にもれずお泊りの一部始終を問いただせば、友人こと山辺志穂〔やまべ しほ〕は真っ赤になり、俯いてしまった。
「やっぱりねぇ」と祥子は訳知り顔で頷いた。
何が、やっぱりなのか……ぼんやり、じゃなかったおっとりとした彼女には分からなかったらしい。きょとんとしている。
「委員長も男だもの、まあアンタは そんなの もう ずっと よく 知ってると思うけど。あの水着に理性が飛んだのね! 激しかった?」
「え? えっ? 水着? はげ……っ」
ブンブン、と頭を振って否定する。
「ち、違う! 水着は関係ないもん……むしろ、怒られたんだよっ」
志穂は涙目で訴える。
しかし、その言葉の端々からは祥子の言葉があながち外れていないことがうかがえた。
(そうか、激しかったのか。へぇ)
志穂と向かい合った祥子は目を眇め、コーラの入ったカップに刺さったストローを弄ぶ。彼女の首筋に見える絆創膏はもしかして(もしかしなくても?)キスマーク隠しなのだろうか?
「怒られた? どんなふうに?」
「えっ!」
まさか、そんなふうに切り返されるとは思ってなかった志穂が戸惑い、ボンッと赤くなる。
あらあら。
「なるほどねー? そう言えば、アンタたち浜辺でイチャついてたっけ……まさか、アレ、事後?」
「きゃー!」
かなり規制のゆるい祥子の口をめがけて志穂の手が飛んできて、「してない、してない! してないから!!」と強く言い聞かせてくる。
「……してないけど、されそうになった?」
「ひっ!」
「志穂、バレバレよ。まったくもー白の水着の前じゃ流石の委員長も我慢がきかないのかしらね?」
「そっ、そんなんじゃないよぅ。ちゃんと途中で止めて……くれたし」
「十分じゃないの。あの委員長を浜辺でオオカミにするなんて志穂くらいよ、きっと……って、どうしたの?」
ふと、考えこむように口を噤んだ自己主張の少ない友人に祥子は覗きこむように顔を近づける。
「うん……あのね」
小さな声でおずおずと口にして、やっぱりいいやと首を振る。
「なによ? 気になるじゃない」
言いなさい、と強く押せば志穂は躊躇いがちに目を上げた。
「なんか、真鍋くんのこと聞かれたの……あの時。それどころじゃなくて忘れてたけど」
ははぁん、と祥子は半眼になって理解した。あのお堅い委員長の理性を砕いたのは、それか。
「鳴海くんが何を訊きたかったのか、確かめた方がいいかな? 祥子ちゃん」
「いいんじゃないの? 仲直りしたんでしょ?」
「う、うん。そう、だけど……それと真鍋くんの話って関係あるの?」
………本気かしら?
心底呆れて、けれど笑ってしまうのは 彼女が 本当に悩んでいるせいだ。
>>>おわり。
海のお泊りから 彼女 が戻って来た、次の日。
澤嶺祥子〔さわみね しょうこ〕は地元よりも二駅ほど出たところにある少し開けた街で、その友人とファーストフード店に入っていた。
そこで、例にもれずお泊りの一部始終を問いただせば、友人こと山辺志穂〔やまべ しほ〕は真っ赤になり、俯いてしまった。
「やっぱりねぇ」と祥子は訳知り顔で頷いた。
何が、やっぱりなのか……ぼんやり、じゃなかったおっとりとした彼女には分からなかったらしい。きょとんとしている。
「委員長も男だもの、まあアンタは そんなの もう ずっと よく 知ってると思うけど。あの水着に理性が飛んだのね! 激しかった?」
「え? えっ? 水着? はげ……っ」
ブンブン、と頭を振って否定する。
「ち、違う! 水着は関係ないもん……むしろ、怒られたんだよっ」
志穂は涙目で訴える。
しかし、その言葉の端々からは祥子の言葉があながち外れていないことがうかがえた。
(そうか、激しかったのか。へぇ)
志穂と向かい合った祥子は目を眇め、コーラの入ったカップに刺さったストローを弄ぶ。彼女の首筋に見える絆創膏はもしかして(もしかしなくても?)キスマーク隠しなのだろうか?
「怒られた? どんなふうに?」
「えっ!」
まさか、そんなふうに切り返されるとは思ってなかった志穂が戸惑い、ボンッと赤くなる。
あらあら。
「なるほどねー? そう言えば、アンタたち浜辺でイチャついてたっけ……まさか、アレ、事後?」
「きゃー!」
かなり規制のゆるい祥子の口をめがけて志穂の手が飛んできて、「してない、してない! してないから!!」と強く言い聞かせてくる。
「……してないけど、されそうになった?」
「ひっ!」
「志穂、バレバレよ。まったくもー白の水着の前じゃ流石の委員長も我慢がきかないのかしらね?」
「そっ、そんなんじゃないよぅ。ちゃんと途中で止めて……くれたし」
「十分じゃないの。あの委員長を浜辺でオオカミにするなんて志穂くらいよ、きっと……って、どうしたの?」
ふと、考えこむように口を噤んだ自己主張の少ない友人に祥子は覗きこむように顔を近づける。
「うん……あのね」
小さな声でおずおずと口にして、やっぱりいいやと首を振る。
「なによ? 気になるじゃない」
言いなさい、と強く押せば志穂は躊躇いがちに目を上げた。
「なんか、真鍋くんのこと聞かれたの……あの時。それどころじゃなくて忘れてたけど」
ははぁん、と祥子は半眼になって理解した。あのお堅い委員長の理性を砕いたのは、それか。
「鳴海くんが何を訊きたかったのか、確かめた方がいいかな? 祥子ちゃん」
「いいんじゃないの? 仲直りしたんでしょ?」
「う、うん。そう、だけど……それと真鍋くんの話って関係あるの?」
………本気かしら?
心底呆れて、けれど笑ってしまうのは 彼女が 本当に悩んでいるせいだ。
>>>おわり。
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どうでしょうか?
いつもコメントをありがとうございます。mimanaさんのご希望通り、とはいかない攻め具合だったかもしれませんが、その後の二人のまずは彼女視点を載せてみました。
ちょっと甘いかもしれませんが、想像力でフォローしてやってください(←コラコラ)!
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主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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