裏表一体、日々のこと。
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「背徳の姫君」番外、「夢見るウサギ、恋するオオカミ」のその後……彼女編です。
友人にアドバイスされたにも関わらず、ついつい彼の怒りに触れてしまう下向き少女の、超ネガティブな思考を楽しんでいただけたらと思います(笑)。
今回の個人的こだわりは、受験勉強というシチュエーションでどこまでエッチくさくできるか、というか想像力を持たせられるかですね。
自分じゃ、全然考え付かないことを彼ら二人はやってくれそうなので(←え?)あえてそこを外して外堀を埋める工法です。
彼視点も、あります。そちらもどちらかと言うとそういう仕上がりです。彼女視点よりは描写がR強めなんですけど(^^ゞ
土曜は、基本インドアな私がアウトドアで山に行ったのでかなり体力消耗したらしく帰ってしばらく寝てました。四時間くらい?
なので、ブログに書き込むのが遅くなっちゃいました!
本当なら、土曜のうちに書くつもりだったんだけどなー。
以下、「夢見るウサギ、恋するオオカミ」のその後、彼女視点。
何気にこのシチュエーションは嫌いじゃないです(笑)。
受験勉強といったら、やっぱりコレは外せない。でも、片手でどこまでできるんだろう? とすっごく下世話なことを考えてしまいます。
友人にアドバイスされたにも関わらず、ついつい彼の怒りに触れてしまう下向き少女の、超ネガティブな思考を楽しんでいただけたらと思います(笑)。
今回の個人的こだわりは、受験勉強というシチュエーションでどこまでエッチくさくできるか、というか想像力を持たせられるかですね。
自分じゃ、全然考え付かないことを彼ら二人はやってくれそうなので(←え?)あえてそこを外して外堀を埋める工法です。
彼視点も、あります。そちらもどちらかと言うとそういう仕上がりです。彼女視点よりは描写がR強めなんですけど(^^ゞ
土曜は、基本インドアな私がアウトドアで山に行ったのでかなり体力消耗したらしく帰ってしばらく寝てました。四時間くらい?
なので、ブログに書き込むのが遅くなっちゃいました!
本当なら、土曜のうちに書くつもりだったんだけどなー。
以下、「夢見るウサギ、恋するオオカミ」のその後、彼女視点。
何気にこのシチュエーションは嫌いじゃないです(笑)。
受験勉強といったら、やっぱりコレは外せない。でも、片手でどこまでできるんだろう? とすっごく下世話なことを考えてしまいます。
―― 背徳の姫君・番外~夢見るウサギ。の、その後~ ――
隣に住む男の子の部屋で、山辺志穂〔やまべ しほ〕は後悔していた。
(祥子ちゃんの言う通りだった。せっかく仲直りしたのに……)
目の前の彼の表情は険しい。というか、ものすごく怒ってる。怖い……なんで、わたしってこう、鳴海くんを怒らせちゃうんだろう。
同年代の男の子の中では誰よりも優しくて寛容な彼を怒らせるなんて、友人の言葉を借りれば自分くらいじゃないだろうか?
(ああ、きっと もう 振られちゃうんだ。もともと相性だってよくないに決まってる……わたしより可愛くて、気が利いて、頭のいい女の子ならたくさんいるし、そんなことは鳴海くんだって気づいてる)
彼の目が明らかに自分を冷たく映しているのを感じて、志穂は覚悟した。
別れよう、付き合いきれないよ、おまえのそういうとこ 大嫌い だって言っただろ、鬱陶しいな。
(……ひ、ひどいよ。そんなのハッキリ言わなくてもいいのに)
想像なのに、やけに現実的な言葉が浮かんで本当に泣きそうになった。
まだ、言われたわけじゃない。
自分で自分の想像に傷つく。こういうシチュエーションのシュミレーションは完璧だなんて、どうかしてる。
「志穂」
「はい」
「おまえ、なに考えてるんだ?」
「……わ、わかってるもん。わたしが鳴海くんにつりあわないことくらい……でも、頑張るつもりだったんだよ?」
パコ!
と、頭の上を丸めた問題集で叩かれて志穂は目を丸くした。
「な、なにするのっ」
はーっ、と彼の盛大なため息が聞こえた。
「志穂が馬鹿なことを 真剣に 考えてたってことはよぉく分かった。ったく、現在進行形で頑張ればいいだろ?」
「え?」
「え? じゃないよ。なんで すぐ そっちに話が行くんだ? よっぽどこの勉強が嫌なのか……」
「……そ。そうじゃ、ないけど」
苦手なのは 確か だ。目の前にある数式なんて特に、意思疎通がはかれそうにない。
そのせいで、なんとなーく頭に残っていた真鍋くんの話題が浮かんで……ついついぼんやりとして、見咎められ、問い詰められ、口にしてしまったとしてもごくごく当たり前のこと。
「真鍋の話はいい。今は受験勉強だろ? 志望校には絶対に合格してもらうからな」
「……はい」
俺につりあうつもりなんだろ? と見下ろされれば、頷くしかない。猛勉強したところで、彼の言う志望校に合格できるかは甚だ自信がないけれど。
「でも」
と、志穂が気になってあの海の浜辺で彼が訊こうとしたことを再度確認しようと口を開ければ、その唇は塞がれた。
「んっ! あ……鳴海くん?」
唇を深く浅く重ねたまま押し倒されて、不機嫌な眼差しの彼に「余計なことを考える暇があったら勉強しろ」ともっともなことを囁かれ……「まずはこの数式を丸暗記だな」と問題集を片手に胸を揉まれた。
>>>おわり。
隣に住む男の子の部屋で、山辺志穂〔やまべ しほ〕は後悔していた。
(祥子ちゃんの言う通りだった。せっかく仲直りしたのに……)
目の前の彼の表情は険しい。というか、ものすごく怒ってる。怖い……なんで、わたしってこう、鳴海くんを怒らせちゃうんだろう。
同年代の男の子の中では誰よりも優しくて寛容な彼を怒らせるなんて、友人の言葉を借りれば自分くらいじゃないだろうか?
(ああ、きっと もう 振られちゃうんだ。もともと相性だってよくないに決まってる……わたしより可愛くて、気が利いて、頭のいい女の子ならたくさんいるし、そんなことは鳴海くんだって気づいてる)
彼の目が明らかに自分を冷たく映しているのを感じて、志穂は覚悟した。
別れよう、付き合いきれないよ、おまえのそういうとこ 大嫌い だって言っただろ、鬱陶しいな。
(……ひ、ひどいよ。そんなのハッキリ言わなくてもいいのに)
想像なのに、やけに現実的な言葉が浮かんで本当に泣きそうになった。
まだ、言われたわけじゃない。
自分で自分の想像に傷つく。こういうシチュエーションのシュミレーションは完璧だなんて、どうかしてる。
「志穂」
「はい」
「おまえ、なに考えてるんだ?」
「……わ、わかってるもん。わたしが鳴海くんにつりあわないことくらい……でも、頑張るつもりだったんだよ?」
パコ!
と、頭の上を丸めた問題集で叩かれて志穂は目を丸くした。
「な、なにするのっ」
はーっ、と彼の盛大なため息が聞こえた。
「志穂が馬鹿なことを 真剣に 考えてたってことはよぉく分かった。ったく、現在進行形で頑張ればいいだろ?」
「え?」
「え? じゃないよ。なんで すぐ そっちに話が行くんだ? よっぽどこの勉強が嫌なのか……」
「……そ。そうじゃ、ないけど」
苦手なのは 確か だ。目の前にある数式なんて特に、意思疎通がはかれそうにない。
そのせいで、なんとなーく頭に残っていた真鍋くんの話題が浮かんで……ついついぼんやりとして、見咎められ、問い詰められ、口にしてしまったとしてもごくごく当たり前のこと。
「真鍋の話はいい。今は受験勉強だろ? 志望校には絶対に合格してもらうからな」
「……はい」
俺につりあうつもりなんだろ? と見下ろされれば、頷くしかない。猛勉強したところで、彼の言う志望校に合格できるかは甚だ自信がないけれど。
「でも」
と、志穂が気になってあの海の浜辺で彼が訊こうとしたことを再度確認しようと口を開ければ、その唇は塞がれた。
「んっ! あ……鳴海くん?」
唇を深く浅く重ねたまま押し倒されて、不機嫌な眼差しの彼に「余計なことを考える暇があったら勉強しろ」ともっともなことを囁かれ……「まずはこの数式を丸暗記だな」と問題集を片手に胸を揉まれた。
>>>おわり。
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ありがとうございます。
割れ鍋に綴じ蓋、という言葉が似合いそうですね(笑)。彼は決していじめっ子タイプではないハズなのですが……彼女の天性の才能に狂わされている模様です。彼はそれに気付いていて、彼女は気付いていないのです。彼視点も楽しんでいただけると嬉しいです。
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主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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