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裏表一体、日々のこと。
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 「君を、きっと、好きになる。」その後のその後、または二人の日常の彼視点です。
 学校生活の場面ばかりになっていますが、そのうちにお家訪問とか帰り道でバッタリとかやってみたいと思います。

 近況の話。
 まだ、発売されていないのでウズウズしつつ、「君、好き」を書いています。
 それとは別に衝動的に、ネットショッピングしちゃったり……最近、お財布の紐がゆるんでおりますよ。アベノミクスの効果とかじゃなくて、単にそういう波長なんだと思う。
 給料なんか上がる気配もないのに。
 買ったのは昔から持っているヤツの最近版で、昔のヤツは使えなくて(一回か二回使って挫折した)最近のはどうかな~と期待して購入しました。
 思いの外、早く到着したのですが、すぐには試せないので放置してます(←え?)。
 ついでに買った、ディスプレイ用クリーニングクロスだけ試しました。今回、大判なので拭きやすくなった!
 いままで使っていたのは、小さめなのでPCメガネ(度ナシ)用にします。もともとメガネ用っぽい……?

 本当の近況の話。
 今日の早朝に、地面が揺れましたヨ!
 結構揺れました。阪神淡路大震災の時よりは、ゆるやかでしたが……久しぶりに、揺れた―! って感じの地震でした。しかし、なんでいつも早朝なんですかね。
 今日も仕事だし、余震もないのかな~とTVを五分ほど見て、二度寝しました。
 震源地近くの方々は、大変そうですが、被害がそれほど大きくなくてひとまずホッとしてます。まあ、しばらく様子見ですけどね。メカニズムがよくわからないだけに、不安ではあります。

 以下、「君を、きっと、好きになる。」2-陽一。
 彼の友達? 登場。最後の方の場面は、私が彼に課したかったペナルティだったりします。
 葛藤すればいいじゃない? 青少年。で、セキララ会話がコチラにもあります。ご注意ください。



―― 君を、きっと、好きになる。2-陽一 ――

 手を繋いで帰った、翌日。
 周囲の反応は概ね予想の範疇だった。特に親友というよりは「腐れ縁」とか、「悪友」とかに属する類いの隣人・築山玲士〔つきやま れいじ〕は、憮然としている。
 葉山桜〔はやま さくら〕と付き合い始めた当初も、面白くなさそうにしてはいたが今回はさらに不機嫌である。
 チッ、と舌打ちをすると睨んできた。
「葉山さんにいかがわしいこと、教えてねぇだろうな?」
 手が早いことで有名な陽一に、悪友の彼はいささか答えにくいことを訊いてきた。正直に話せば、まったく教えてないとは言えない。
 が。
 彼女はそんないかがわしい行為の前も後ろも最中でさえ、どこまでも葉山桜だった。
 欲望に素直で、嘘をつかない。痛いときは痛いと言い、気持ちいい時は気持ちいいと口にする。
「どう答えて欲しいんだよ……僕が手を出さずに別れると思う?」
「あ゛ーっ! 言うなっ。葉山さんにはお前の毒牙にかかって欲しくなかったのに。くそっ! しかもヨリを戻すとかありえねー」
 見た目だけのサイテー男、爆発しろ! と怨念をこめた低い声音で訴える。
「僕も、ありえないとは思ったけどね」
「だよなー? いつか、振られるに決まってるし。お前が」
「……嫌なこと言うなよ」
 自分でもその危機感はあるだけに、声が鋭くなる。陽一を剣呑に見据えていた玲士はわずかに目を瞠り、「サイテー男のクセに殊勝な顔しやがって」と顔を背けた。
 そして、教室の扉の方を見て、低く告げた。

「陽一、葉山さん来た。相変わらずの可愛さだな、オイ。羨ましすぎるっ! 一発、殴らせろ!!」

 律儀に応じていたらこちらの身がもたない。「イヤだ」と言い置いて、席を立つと彼女へと歩み寄った。



 教室ではない、人通りの少ない場所まで呼び出した彼女は挙動不審だった。
「どうしたの?」
「ひゃう! い、いえ。その……訊きたいことがあるんです」
 やけに思い詰めた表情で桜は言って、まっすぐに目を合わせてきた。
 臙脂縁の眼鏡の奥にある印象的な黒の瞳は澄んでいて、陽一の汚れた部分を見透かすように覗きこんでくる。
「なに?」
 どんなに汚くても、彼女は一緒に汚れてくれるだろうか?
 陽一の抱く恋心なんて、そんな劣情でしかない。彼女に笑っていて欲しいとか、幸せになって欲しいだとか思わないワケではないけれど、それを自分ではない 他人に 譲れるほどの出来た聖人君子ではない。
 彼女が笑いかけるのは必ず自分であって欲しいし、彼女が幸せでなくても傍にいて欲しいと手離さない――勿論、笑ってくれるように、幸せになれるように出来るだけ努力はするけれど。
 勝手な人間なんだ、僕は。知ってるよね?

「あの。わたしって……上手かったの?」

「……え? うまい?」
 コクコクと頷いて、かくかくしかじかと詳しい経緯〔いきさつ〕を説明してくれた。
(……なるほど。あいつら、桜のところに行ったのか)
 面倒なことになる、とは思ったが、相手をするのが目の前の桜では反応が少し違うらしい。
 口の端を上げて、声を上げて笑ってしまう。
「 それ を、訊きに来るの?」
 反応すべきは そこ ではないだろう? と思いはするものの、そこが桜らしくて仕方ない。
「な、なんで笑うの? 陽一くん、大切なコトだよ?」
「セックスが、上手かったかどうかが?」
 揶揄するように首を傾け、微笑んでみる。
「だ、だって、わたし初めてだったもの。陽一くんはちがうでしょ? だから、満足させられたかよく……わからないし。良かったんなら、いいなって」
 流石に赤く頬を染めた桜が背を向けて、俯く。
 羞恥心がないわけではないらしい。根は初心なのだ、当然か。
「良かったよ」
 後ろから抱きしめて、おさげ頭の露わな熱を帯びた耳殻を囓る。
 びくり、と震えた細い体を包んで、囁いた。出来るだけ爽やかに。
「相性、いいんだろうな。僕らの心も体も」
「……本当?」
 上目遣いで誘ってきた彼女の制服に隠された形のいい胸を両手で捉えかけて、押しとどまる。
「本当だよ。自信持ってよ、カノジョでしょ?」
 胸から頭へと軌道修正した片手が、桜の髪をサラリと撫でる。
 もう片方は腰に巻きつけて、そっと胸の内へと引き寄せた。


 それらの手の動きを不思議そうに眺めながら、「うん」と彼女ははにかんで小さく頷いた。

  >>>おわり。

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