裏表一体、日々のこと。
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「夕焼け」夏企画っぽい番外、「約束の夏」第三話。
輝晃視点は、あと一回くらいで終わりです。
小槙視点もありますが……途中までしか、ココでは載せることができない内容となっております。
まだ、最後の校正をしていないのでなんとも言えない(^^ゞ。
回想の内容はほぼ輝晃視点を踏襲した感じで、目新しいモノはありません。うん、だから、浴衣プレイがメインだからね(←おいおい)。
そして。
「夕焼け」のこんなジミーなブログの片隅ではじめた話に、わざわざコメントいただいた方々、ありがとうございます。m(__)m
まとめて、コメント返しをいたしたいと思っています。
反応があるのは、素直に嬉しい♪
ので、遠慮なくどうぞ(*^▽^*)★
余談ですが、昨日は『ハウル~』観ていたので……思いっきり、ブログを書き逃しました!
すみませーん、土曜も仕事だったんで夜更かしできなかったのです。
以下、「夕焼け」夏企画、輝晃視点「約束の夏」の第三話。
中学三年の彼はあからさまに口説いてますね? ね?
でも、小槙さんのガードはかたい(←重要)。
輝晃視点は、あと一回くらいで終わりです。
小槙視点もありますが……途中までしか、ココでは載せることができない内容となっております。
まだ、最後の校正をしていないのでなんとも言えない(^^ゞ。
回想の内容はほぼ輝晃視点を踏襲した感じで、目新しいモノはありません。うん、だから、浴衣プレイがメインだからね(←おいおい)。
そして。
「夕焼け」のこんなジミーなブログの片隅ではじめた話に、わざわざコメントいただいた方々、ありがとうございます。m(__)m
まとめて、コメント返しをいたしたいと思っています。
反応があるのは、素直に嬉しい♪
ので、遠慮なくどうぞ(*^▽^*)★
余談ですが、昨日は『ハウル~』観ていたので……思いっきり、ブログを書き逃しました!
すみませーん、土曜も仕事だったんで夜更かしできなかったのです。
以下、「夕焼け」夏企画、輝晃視点「約束の夏」の第三話。
中学三年の彼はあからさまに口説いてますね? ね?
でも、小槙さんのガードはかたい(←重要)。
―― 夕焼けと机と教室と。~約束の夏3~ ――
駅前で五時、という約束にあわせて輝晃がその場所に向かうと、すでにほとんどのメンバーが揃っていた。
「あっ! テルーこっちこっち」
「待ってたでー」
「見て見て、浴衣着てみてーん」
女子の何人かは、浴衣を着ていて……小槙もそんな女の子の一人だった。
紺地に淡い朝顔柄、黄色と臙脂のグラデーションがついた帯でふわふわとした金魚のような結びをしている。
髪はいつものようにおさげで、どこか所在なさげに立っていた。
この集団の中には、親しい友人がいないせいかもしれないと輝晃は声をかける。
「仁道」
「馳くん……こんばんは?」
五時すぎとは言え、夏の日はまだ高い。
首をかしげて笑う小槙に、輝晃は笑って「こんばんは」と返した。
「仁道が浴衣とは思わんかった」
「え? そうやろか……変?」
「いや――」
「よう似合〔にお〕うてる」と答えたくて、邪魔が入る。
「テルー、なにしてるん?」
「もう行くでー」
と、腕を取られて急かされた。
(ええい、寄るな。おまえら……)
輝晃は恨みがましく彼女たちを睨んだが、あまり効果はなかった。
それから、川原に近づくにつれ人が集まり、露店が増えて周囲は賑やかになった。
「かわいい」
彼女がそう立ち止まったので、輝晃は覗きこんだ。
「そういうの好きなんや?」
輝晃の声に驚いて、小槙がふり返る。
彼女からすれば、独り言のつもりだったのに予定外に人に聞かれてしまってかなり慌てていた。
「は、馳くん。いやや……なんでおるん」
「なんでって……一緒に来てるんやから当たり前やろ」
「そうやけど。みんなは?」
「あー、先に行ったみたいやけど……どうにかなるやろ? それより、仁道訊いていい?」
「なに?」
「それ、気に入った?」
小槙が立ち止まって見入っていた露店に並んでいたのは、小さなガラス玉の入った指輪だった。デザインは様々、値段はガラス玉のわりには高めだったが、中学生にも買えそうな程度には値段を抑えている。
露店のおじさんはニヤニヤと笑って、輝晃をそそのかす。
「よっ、若いの。彼女に買ってあげなって」
「か、彼女……」
真っ赤になって、小槙はうろたえた。
「ちゃう、ちゃうから……誤解されてるわ。馳くん、行こう」
「え? 買ってあげるって。どれがええ?」
ビックリした小槙が俯いて首を振る。
「そ、そういうのはあかんよ。馳くんが好きやと思ってる娘〔こ〕にせんと……」
「だから、仁道にしてるんやけど?」
え? と顔を上げた彼女に被る無遠慮な声に、輝晃は殺意さえ覚えた。
「テルー」
「輝くーん」
「委員長ー、どこやー?」
(おまえら、 ホンマ にいい加減……気を利かせろや)
「あっ、よかったね。探してくれてたみたい……」
ホッとする小槙の手を軽く取って、指に触れる。
「いつか――委員長に指輪買ってあげるよ。約束な」
本気なのか、その場限りのウソなのか、判断しかねる表情で小槙は輝晃を見返して、聞かなかったことにしようと首を一回横に振った。
>>>続きます。
駅前で五時、という約束にあわせて輝晃がその場所に向かうと、すでにほとんどのメンバーが揃っていた。
「あっ! テルーこっちこっち」
「待ってたでー」
「見て見て、浴衣着てみてーん」
女子の何人かは、浴衣を着ていて……小槙もそんな女の子の一人だった。
紺地に淡い朝顔柄、黄色と臙脂のグラデーションがついた帯でふわふわとした金魚のような結びをしている。
髪はいつものようにおさげで、どこか所在なさげに立っていた。
この集団の中には、親しい友人がいないせいかもしれないと輝晃は声をかける。
「仁道」
「馳くん……こんばんは?」
五時すぎとは言え、夏の日はまだ高い。
首をかしげて笑う小槙に、輝晃は笑って「こんばんは」と返した。
「仁道が浴衣とは思わんかった」
「え? そうやろか……変?」
「いや――」
「よう似合〔にお〕うてる」と答えたくて、邪魔が入る。
「テルー、なにしてるん?」
「もう行くでー」
と、腕を取られて急かされた。
(ええい、寄るな。おまえら……)
輝晃は恨みがましく彼女たちを睨んだが、あまり効果はなかった。
それから、川原に近づくにつれ人が集まり、露店が増えて周囲は賑やかになった。
「かわいい」
彼女がそう立ち止まったので、輝晃は覗きこんだ。
「そういうの好きなんや?」
輝晃の声に驚いて、小槙がふり返る。
彼女からすれば、独り言のつもりだったのに予定外に人に聞かれてしまってかなり慌てていた。
「は、馳くん。いやや……なんでおるん」
「なんでって……一緒に来てるんやから当たり前やろ」
「そうやけど。みんなは?」
「あー、先に行ったみたいやけど……どうにかなるやろ? それより、仁道訊いていい?」
「なに?」
「それ、気に入った?」
小槙が立ち止まって見入っていた露店に並んでいたのは、小さなガラス玉の入った指輪だった。デザインは様々、値段はガラス玉のわりには高めだったが、中学生にも買えそうな程度には値段を抑えている。
露店のおじさんはニヤニヤと笑って、輝晃をそそのかす。
「よっ、若いの。彼女に買ってあげなって」
「か、彼女……」
真っ赤になって、小槙はうろたえた。
「ちゃう、ちゃうから……誤解されてるわ。馳くん、行こう」
「え? 買ってあげるって。どれがええ?」
ビックリした小槙が俯いて首を振る。
「そ、そういうのはあかんよ。馳くんが好きやと思ってる娘〔こ〕にせんと……」
「だから、仁道にしてるんやけど?」
え? と顔を上げた彼女に被る無遠慮な声に、輝晃は殺意さえ覚えた。
「テルー」
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「いつか――委員長に指輪買ってあげるよ。約束な」
本気なのか、その場限りのウソなのか、判断しかねる表情で小槙は輝晃を見返して、聞かなかったことにしようと首を一回横に振った。
>>>続きます。
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大阪府
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たぶん、そのうち無色。
趣味:
主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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