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裏表一体、日々のこと。
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 鬼畜かもしれない……と思う、「ダフネリア」第二話です。
 いや、まだそういう場面の手前ですけどね。
 一応、ココではその場面は暗転ということで……HTMLとしてアップする際にノーカットでお届けしようかと思います。
 しかし。
 書けば書くほど、天使さま若かりし頃はダメダメな感じです。
 きっと、愛し方が極端に下手だったんでしょうってコトで。
 手は早いけど、深みにはまるのがイヤだった予感がヒシヒシと……そのあたり掘り下げていけたらいいなあと思いつつ、まだ序の口(^^ゞ。

 それはそうと、「夕焼け」も書き進めています。
 浴衣○○○があるかどうかは、まだ不明ですが……「猫★日和」の匂いをかもしだせるトコロを考えています。
 念のため、私が書きたいと思っていた場面はそれではないです。
 現在、書きたいと思っていたシチュエーションの伏線は書けました♪
 輝晃くんは、中学時代かなりの口説き魔だった模様。
 小槙さんてば、ニブニブねー(←楽しそう)。
 「夕焼け」に反応いただいた方々、ありがとうございます。コメント返し、近々いたします~(*^▽^*)♪

 以下、「ダフネリア」第二話です。



―― ダフネリア2 ――

 傷つけたくないのか。
 傷つきたくないのか。
 この際、どうでもいいことだった。

「アルザス兄さま!」

「ダフネリア……」
 ほとほとウンザリした表情で、ヒヤッとする眼差しをアルザスは腕にぶら下がる少女に向けた。
 彼が根城にしている路地裏にいつものようにやってきては、付きまとう。下手に彼女を一人にすれば、ややこしい事態になりかねないがためにココで無下に突き放すこともアルザスにはできなかった。
 いや。
 ダフネリアでさえなければ、そんな事態も気にしなかった。その程度には、思っているから逆に苛立った。
 どんなに彼がシッカリハッキリとふっても、彼女は諦めない。

『妹としか思えない』
『俺よりほかに似合いの男が現れる』
『しつこいのは嫌いだ』

「でも、わたしはアルザス兄さまが好きなんです」
 身勝手なほどキッパリと、ダフネリアはそう突きかえして無邪気に笑った。
(……やれやれ。世間知らずのお嬢様なんだから)
「あっ! アルザス兄さま。いま、わたしのこと子ども扱いしたでしょ!」
 失礼しちゃう、と恐ろしく勘のいい彼女はプリプリと怒って、ギュッと腕に絡める力を強くした。


      *** ***


 拒絶する腕にすがりつく。
(アルザス兄さま……)
 すがりつくと、思いがけなく強く腕を取られた。
「 え? 」
 ダフネリアが目を上げると、彼は彼女を見もせずにぐいぐいと路地を抜けていかがわしい建物へと導いた。が、知識の乏しいダフネリアにはそこがどういう場所なのか、まったく分からなかった。
 薄い扉を開けて、放り込まれるとそこにはベッドしかなかった。
 ここはどういう部屋なのだろう……やけにベッドが大きいし、装飾も派手で目がチカチカする。
 ボスン、と広いベッドに倒されて仰ぐ。
「あ、アルザス兄さま……」
「おまえは子どもだよ、ダフネリア。こういう知識もないクセに俺に近づくなんて、同情するね」
 そう言って、彼はダフネリアの服のリボンをほどいて、ドレスの裾から彼女の脚に触れた。
 びくり、と強張るダフネリアの顔が恐れ慄〔おのの〕く。
「だから、言った。怯えるくらいなら、言うとおりにするんだ」
 太腿の内側を走る感触。
 そこは、未知の領域への入り口だった。
「……あ、諦めろと脅してらっしゃるの?」
 くっ、と逆光になったアルザスの翳った顔が捻くれた笑みを浮かべた。
「人聞きの悪いことをいう。忠告だよ、ダフネリア」
「だったら――」
 と、慄きながら必死にダフネリアはアルザスを受け止めようとした。
 何も知らない、だからこその興味もある。
「 だったら、あなたがわたしを大人にしてください。アルザス兄さま 」
 青い瞳は震え、しかし彼の腕から逃れようとはしなかった。

( 知らなければ、知ればいい )

 ダフネリアは、そう思う。

  >>>続きます。

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