裏表一体、日々のこと。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「不完全近隣系図」の第九回は、栗石(兄)の視点です。
何かが転がりそうな流れになってきましたか、そうでもないですか? と彼の動きに期待をしつつ……次回は春日(弟)視点です。
次の次、くらいの春日(弟)の視点では彼のお姉さんも出したいと目論んでいます。春日(弟)の姉は、知っている人は知っている(知らない人は まったく 知らない)「陽だまりLover」の主人公です。
なので、春日(弟)くんの裏設定(単に出す機会がないだけですが)は空手部の主将をしていた黒帯保持者ということです。
お姉さんが通っていたのに付き合って、彼も空手と柔道をたしなんでいます。でも、体格は小柄な方……というつもりで書いてます。
いつか、この設定が生かされる時が来るのでしょうか……さあ? と私の中の執筆の小人さんが小首を傾げていますよ。
今日は、『相棒』を見てました。そろそろ終わるのかなあ? という感じの予告が流れました。3月くらいまではやると思うけど、寂しいなあ。
明日は、『ホンボシ』を見ます。
どんだけ刑事ドラマが好きなんだと(^^ゞ
4月からのドラマは楽しげな刑事ドラマあるかしらねえ? 『臨場』してくれたら嬉しいけどな。
以下、「不完全近隣系図」の衝動です。
文章量はやや長めです。端折る場所が微妙だったので、分けませんでした。
お兄さんは、笑顔の下で策を練るのが好きらしい(笑)。
何かが転がりそうな流れになってきましたか、そうでもないですか? と彼の動きに期待をしつつ……次回は春日(弟)視点です。
次の次、くらいの春日(弟)の視点では彼のお姉さんも出したいと目論んでいます。春日(弟)の姉は、知っている人は知っている(知らない人は まったく 知らない)「陽だまりLover」の主人公です。
なので、春日(弟)くんの裏設定(単に出す機会がないだけですが)は空手部の主将をしていた黒帯保持者ということです。
お姉さんが通っていたのに付き合って、彼も空手と柔道をたしなんでいます。でも、体格は小柄な方……というつもりで書いてます。
いつか、この設定が生かされる時が来るのでしょうか……さあ? と私の中の執筆の小人さんが小首を傾げていますよ。
今日は、『相棒』を見てました。そろそろ終わるのかなあ? という感じの予告が流れました。3月くらいまではやると思うけど、寂しいなあ。
明日は、『ホンボシ』を見ます。
どんだけ刑事ドラマが好きなんだと(^^ゞ
4月からのドラマは楽しげな刑事ドラマあるかしらねえ? 『臨場』してくれたら嬉しいけどな。
以下、「不完全近隣系図」の衝動です。
文章量はやや長めです。端折る場所が微妙だったので、分けませんでした。
お兄さんは、笑顔の下で策を練るのが好きらしい(笑)。
―― 不完全近隣系図 ~衝動~ ――
栗石要〔くりいし かなめ〕はこれでも動揺していた。
それは当然である。義理の妹に恋心らしき感情を抱いて平静でいられるなら、地球最後の日が来たって平然としているだろう自信がある。
彼女の反応は分かりやすい反面、言ってしまったことに対する後悔が滲み出ていて要を当惑させた。
本当に、あの言葉を額面通りに受け取っていいものかどうか。
日が経つにつれ、その疑問は大きくなり問い質すこと数回。
昨日はお風呂から出てきたトコロをバッタリ出くわして、「ヒッ!」と見るからに警戒した美晴に投げかけた。
風呂から上がったばかりの彼女の短い黒髪は濡れていて、滴が寝間着に落ちている。
(ちゃんと乾かさないとダメだよ……)とハラハラしながら、口にする。
「あ、美晴……この前のことだけど」
「なっ、なんのこと? あ、あたしはなンも知らねぇ!」
真っ赤になって、ピュゥとまたあっという間に逃げられた。
しかも。
今回は「落し物」まであった。
下着だ。
「………」
黒のチェックで意外と可愛い柄の小さな布。
洗濯したものを自分の部屋に持ってあがる途中だったそれを拾って、とりあえず洗濯物の彼女のカゴに戻しておく。
両親が多忙なので、昔から家事は分担制だった。だから、今に始まったことではないのだが(美晴がガサツ……いや、そそっかしいのでよくある)ドキドキした。
普通に、彼女の衣服だって洗濯しているし、これからもするだろう。
けれど、もし……美晴と両想いだったら?
普通でいられるだろうか?
自分の置かれた状況を把握し、していないだろう美晴に出来るだけ早く確認しようと心に決めた。
(もうちょっと、危機感を持ってもらわないと襲うよ? ……俺が)
と、要は結構切実に本気で思った。
学校で美晴の姿を探すけれど、逃げているのか教室にも廊下にも見当たらない。
「栗石さん? ……さあ」
美晴のクラスメートに訊いても、「ものすごいスピードで出て行った」という目撃情報があるだけで芳しい返事は返ってこなかった。
(おかしいなあ、結構目立つはずなんだけど……?)
と、要は首を傾げて、もしかしたらと旧校舎の方に足をのばした。
途中で春日真〔かすが しん〕と会い、志野原愛美〔しのはら いつみ〕がどうやら数人の女生徒に(また)呼び出されているらしく、見かけたらそれとなく助けてやってくれと頼まれた。
まあ、ついでだし旧校舎の方を請け負って彼と別れ、廊下の分岐点で数人の女生徒とすれ違う。
「 ! 」
彼女たちは要の顔を見るとギクリとした表情になり、慌てて走り去ろうとする。
その中には要と同じクラスの子も含まれていて……少し気になった。
「あっ、ちょっと待って」
呼び止めれば、互いに目配せをして要をうかがう。
(やっぱり)と明らかに、彼女たちは後ろめたい 何か を知っているのだろうと察して、あえて訊いた。
「美晴、見なかったかな?」
「え? あっ、はい。見ました」
コクコクと頷いて、しきりに詳しい説明をする。
核心から外された問いに安堵した女生徒たちの他愛のない様子に笑って要は「そう」と頷いた。
(志野原さんを呼び出したのはこの娘たちみたいだな……美晴の話も具体的だし、嘘ではなさそうだけど)
「ありがとう」
と、礼を言って背中を向け、どうしたものかなと考える。
とりあえず、春日真のために顔は覚えておいてやろうと決めて、足を速めた時。
ピタリと止まる。
「 わたしは、栗石くんに教えてもらうのが一番いいとは思うけど 」
「 ……全然、よくねぇ 」
聞こえたよく知る二人の少女の話し声に要は「ほんの少し」不機嫌になった。
「甘えたくねぇんだよ、要には」
美晴の意地っ張りな口調に「生意気な子だよね」と静かにため息を吐いて、踵を返す。
妹の素直になれない性格は要だって、よく知っている。
伊達に何年も兄妹として暮らしてないし、彼女のそこが一番可愛いトコロだとも思っている。
でも、時々ひどく憎らしくて……たまらなくサディスティックな気持ちになる。
結構前からあった 衝動 ではあるけれど、あえて今までは出さなかった。
それは。
兄として、美晴に頼られたかったから……なのにね。
(あんまり、気はすすまないけど)
頭に浮かんだ方法は、とても、短絡的な単純な手法だったけれど、きっと上手くいく。
無駄な努力は好きじゃない要は、そう確信していた。
>>>おわり。
PR
この記事にコメントする
じれじれ、です。
中学生の受験生のせいか、どちらのカップルもじれじれ傾向で申し訳ないです。隠れSの彼と天邪鬼な彼女の方だけでも進展してくれれば……と目下交渉中(笑)。なかなか進展はしませんが、ラブ度が上がりますように!
要くんのみならず、私も期待してます(ニヤリ)。うん、そこが書きたいよね!!
要くんのみならず、私も期待してます(ニヤリ)。うん、そこが書きたいよね!!
新・アンケート開催中
カレンダー
どれにしますか?
こんなん生息中。
HN:
なお
HP:
性別:
女性
住所:
大阪府
職業:
たぶん、そのうち無色。
趣味:
主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
自己紹介:
恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
新しい日々
2016
/
09
/
11
(
Sun
)
22
:
39
:
09
)
2016
/
09
/
04
(
Sun
)
22
:
45
:
15
)
2016
/
09
/
03
(
Sat
)
19
:
51
:
06
)
2016
/
01
/
01
(
Fri
)
00
:
19
:
24
)
2015
/
12
/
30
(
Wed
)
21
:
26
:
50
)
こめんと
無題
(
君を、きっと、好きになる。2.6-桜
)
from:
mimana
2013
/
05
/
21
(
Tue
)
21
:
48
:
28
無題
(
恋敵がやってきた!2
)
from:
mimana
2012
/
02
/
22
(
Wed
)
00
:
16
:
32
無題
(
鳴海広之の場合。天使の領分3(終)
)
from:
mimana
2012
/
01
/
20
(
Fri
)
13
:
02
:
04
無題
(
鳴海広之の場合。天使の領分2
)
from:
mimana
2012
/
01
/
15
(
Sun
)
22
:
53
:
05
無題
(
鳴海広之の場合。天使の領分1
)
from:
mimana
2012
/
01
/
12
(
Thu
)
23
:
03
:
07
ブログ内検索