裏表一体、日々のこと。
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「ポポロクロイス物語Ⅱ」の妄想後日談の王子さま視点です。
需要はない、と自覚しつつ(あっ! でも、拍手くださった方ありがとうございます!)、強行掲載です。
今回は、ピエトロ王子側です。
ゲームしての彼の印象は、純情・素朴・お母さん大好き(笑)! という感じでしょうか。
「Ⅰ」の方では10歳で、お母さん依存も仕方ない(何しろ、お母さんはずっと寝たままで死んだことにされていたからネ)のですが、15歳でもやっぱりお母さん大好きは健在です。
(……ヒーローとして、どうなの?)
まあ、いいのです。
ピエトロ王子は、私のツボである情けなカッコいい! の原点なのです。しかも、かなり天然でぼんやりしたところが……なんとも言えず微笑ましいです。
ゲームの絵柄が可愛いのもあいまって、15歳とは思えず(←おいおい!)グリグリしたい男の子です。
ちなみに、○族(王族)と人間族(王族)のハーフです。
ナルシアは、○○族(王族)……というコトはその子供は? という、かなりロイヤルな血筋が入り乱れております。
以下、「ポポロクロイス物語Ⅱ」の最終場面の少し前。王子側の一コマです。
天然愛され王子は、向けられる好意にかなり鈍感だと勝手に判断しました(私が!)。ジルバ姫に好かれている自覚はきっとない(懐かれている、あるいは遊ばれていると思ってる)ので、周囲の反応にも鈍いです。
自分の気持ちに関しては素直なので、かなりストレート――こっちが、照れるわ! というゲームの最終場面に続く。
需要はない、と自覚しつつ(あっ! でも、拍手くださった方ありがとうございます!)、強行掲載です。
今回は、ピエトロ王子側です。
ゲームしての彼の印象は、純情・素朴・お母さん大好き(笑)! という感じでしょうか。
「Ⅰ」の方では10歳で、お母さん依存も仕方ない(何しろ、お母さんはずっと寝たままで死んだことにされていたからネ)のですが、15歳でもやっぱりお母さん大好きは健在です。
(……ヒーローとして、どうなの?)
まあ、いいのです。
ピエトロ王子は、私のツボである情けなカッコいい! の原点なのです。しかも、かなり天然でぼんやりしたところが……なんとも言えず微笑ましいです。
ゲームの絵柄が可愛いのもあいまって、15歳とは思えず(←おいおい!)グリグリしたい男の子です。
ちなみに、○族(王族)と人間族(王族)のハーフです。
ナルシアは、○○族(王族)……というコトはその子供は? という、かなりロイヤルな血筋が入り乱れております。
以下、「ポポロクロイス物語Ⅱ」の最終場面の少し前。王子側の一コマです。
天然愛され王子は、向けられる好意にかなり鈍感だと勝手に判断しました(私が!)。ジルバ姫に好かれている自覚はきっとない(懐かれている、あるいは遊ばれていると思ってる)ので、周囲の反応にも鈍いです。
自分の気持ちに関しては素直なので、かなりストレート――こっちが、照れるわ! というゲームの最終場面に続く。
―― ポポロクロイス物語2~続・最終場面の少し前~ ――
ポポロクロイス城
快気祝いの宴が催されたあと、ピエトロは父であるパウロ王に切り出した。
海で倒れていたところを助けられて以来、外出を厳重に禁止されていたが……もう、ジッとはしていられない。
「父上! お話があります。お時間をいただいてもよろしいですか?」
「ん? 珍しいな、ピエトロよ。おまえらしくもなく改まっておるではないか……大事な話か?」
格式ばった話し方が得意ではない王子は、コクリと頷くと改めて膝をついて頭を下げた。
「はい。単刀直入に申し上げます……ボ、私の外出を許可していただきたいのです!」
「なに? イカン! おまえはまだ怪我をしておるのだぞ。治るまでは許すわけにはいかんぞ」
いつもはのほほんとした穏やかな表情を険しくして、白髪の王は息子を諌めた。
「この程度はかすり傷です。体に異常もありません……僕は、どうしても行って話したいことがあるんです」
誰に、とはあえて口にしなかった。
森の魔女の家に様子を見に行った白騎士によると、かけあしの泉で倒れていたという彼女は大した外傷もなく目を覚ました翌日にはテキパキと働いていたという。
『いやあ! さすが、ギルダ殿でござる。甘くござらんなあ! ナルシア殿も笑っておいでで、まったく女性というのは男よりもよっぽど肝が据わっていて強いものでござるよ』
カツカツと笑う彼に、ピエトロも情けないけれど同感だった。
ナルシアとほとんど同じ境遇だというのに、自分は静養を強いられ、外出すらままならない。
もちろん、父や母、妹のエレナ、家臣たちの心配も解かるから甘んじて受け入れてはいたのだが――一週間が過ぎ、快気祝いも終えて義務は果たしたと思う。
「なんじゃなんじゃ、ロマーナ国のジルバ姫にでも会いに行くのか? ピエトロもそういう年頃か」
ニヤニヤと目を眇めた生温かい眼差しに、ピエトロは「はぁ?」とよく分からなくて首を傾げた。
父王は時々、ものすごく見当違いの勘違いをするけれど、ジルバ姫のことがどうして今話に出るのか? と不思議でならない。
「愛の告白でもしに行くのかのぉ?」
「! ち、違いますっ」
「なに、照れんでも。いや、めでたい」
「だから、違います! 父上。僕が話に行きたいのは、ナ……」
ナルシア、と名前を言おうとして、顔が熱くなった。
(ぼ、僕はなんてことを……言おうとしてるんだろう)
ボフン、と音がしそうなほど真っ赤になって、ピエトロは言葉を失った。
代わりに、今までずっと黙って親子の対話を聞いていた王妃サニアが、微笑ましいと言うように表情を緩めてあとを継いだ。
「あなた、ピエトロももう十五ですわ。あまり干渉なさらないほうが……それに、思い込みも禁物ですわよ? お相手は、時が来ればピエトロから紹介してもらえるでしょう?」
最後は、息子王子への問いかけで真っ赤になった彼はコクコクと頷くしかない。
「サニアがそう言うのなら、よかろう。ピエトロ王子よ、外出を許可する。だが、くれぐれも無理は禁物だぞ」
「はい! ありがとうございます。父上」
礼儀正しく礼をして、踵を返そうとした時サニアが呼び止めた。
「なんでしょう? お、母上」
母のことはいまだに「おかあさん」と呼びそうになる。言い直して、向き直る。
「ピエトロ。飾らないで、そのままの気持ちを彼女に伝えるのですよ?」
サニアは何も核心には触れなかったけれど、彼の心を知っていた。
「報告を楽しみにしています」
「はい、母上!」
頭を下げ、今度こそ背中を向けた。
ポポロクロイスの王として大切な宝はいくつもある。けれど、ピエトロにとっての一番大切な宝はすぐそばにあった。
失くしたくない。
もう、二度と。
きみのいない世界なんて、考えられないよ!
だから、僕と――。
>>>かけあしの泉に続きます。
ポポロクロイス城
快気祝いの宴が催されたあと、ピエトロは父であるパウロ王に切り出した。
海で倒れていたところを助けられて以来、外出を厳重に禁止されていたが……もう、ジッとはしていられない。
「父上! お話があります。お時間をいただいてもよろしいですか?」
「ん? 珍しいな、ピエトロよ。おまえらしくもなく改まっておるではないか……大事な話か?」
格式ばった話し方が得意ではない王子は、コクリと頷くと改めて膝をついて頭を下げた。
「はい。単刀直入に申し上げます……ボ、私の外出を許可していただきたいのです!」
「なに? イカン! おまえはまだ怪我をしておるのだぞ。治るまでは許すわけにはいかんぞ」
いつもはのほほんとした穏やかな表情を険しくして、白髪の王は息子を諌めた。
「この程度はかすり傷です。体に異常もありません……僕は、どうしても行って話したいことがあるんです」
誰に、とはあえて口にしなかった。
森の魔女の家に様子を見に行った白騎士によると、かけあしの泉で倒れていたという彼女は大した外傷もなく目を覚ました翌日にはテキパキと働いていたという。
『いやあ! さすが、ギルダ殿でござる。甘くござらんなあ! ナルシア殿も笑っておいでで、まったく女性というのは男よりもよっぽど肝が据わっていて強いものでござるよ』
カツカツと笑う彼に、ピエトロも情けないけれど同感だった。
ナルシアとほとんど同じ境遇だというのに、自分は静養を強いられ、外出すらままならない。
もちろん、父や母、妹のエレナ、家臣たちの心配も解かるから甘んじて受け入れてはいたのだが――一週間が過ぎ、快気祝いも終えて義務は果たしたと思う。
「なんじゃなんじゃ、ロマーナ国のジルバ姫にでも会いに行くのか? ピエトロもそういう年頃か」
ニヤニヤと目を眇めた生温かい眼差しに、ピエトロは「はぁ?」とよく分からなくて首を傾げた。
父王は時々、ものすごく見当違いの勘違いをするけれど、ジルバ姫のことがどうして今話に出るのか? と不思議でならない。
「愛の告白でもしに行くのかのぉ?」
「! ち、違いますっ」
「なに、照れんでも。いや、めでたい」
「だから、違います! 父上。僕が話に行きたいのは、ナ……」
ナルシア、と名前を言おうとして、顔が熱くなった。
(ぼ、僕はなんてことを……言おうとしてるんだろう)
ボフン、と音がしそうなほど真っ赤になって、ピエトロは言葉を失った。
代わりに、今までずっと黙って親子の対話を聞いていた王妃サニアが、微笑ましいと言うように表情を緩めてあとを継いだ。
「あなた、ピエトロももう十五ですわ。あまり干渉なさらないほうが……それに、思い込みも禁物ですわよ? お相手は、時が来ればピエトロから紹介してもらえるでしょう?」
最後は、息子王子への問いかけで真っ赤になった彼はコクコクと頷くしかない。
「サニアがそう言うのなら、よかろう。ピエトロ王子よ、外出を許可する。だが、くれぐれも無理は禁物だぞ」
「はい! ありがとうございます。父上」
礼儀正しく礼をして、踵を返そうとした時サニアが呼び止めた。
「なんでしょう? お、母上」
母のことはいまだに「おかあさん」と呼びそうになる。言い直して、向き直る。
「ピエトロ。飾らないで、そのままの気持ちを彼女に伝えるのですよ?」
サニアは何も核心には触れなかったけれど、彼の心を知っていた。
「報告を楽しみにしています」
「はい、母上!」
頭を下げ、今度こそ背中を向けた。
ポポロクロイスの王として大切な宝はいくつもある。けれど、ピエトロにとっての一番大切な宝はすぐそばにあった。
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主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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