裏表一体、日々のこと。
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「背徳・番外」隣の委員長視点の受験ネタのおまけです。
チョロっと出した今回のキーウーマンですが……今後の出番はあるのか? たぶん、過去に遡ればクリスマスとかに絡んで登場しそうではあるんですが(←当初のネタがソレだったので)。
志穂にはこういう友達がいても楽しいかもしれません。――泣かされるのは必至です。
今日は思い立って、「不完全近隣系図」の義兄妹の話(春休み)をメモ程度に書きました。いや! どうしようかなあ、と思っていた展開をコッチと決めたので、まずは書いておこうかと。
うーん、あえてこの場面を出す気はないのです。そこはかとなく匂わせる、のが楽しいと思うので。しかし、兄は隠れS確定ですね(笑)。
彼らの高校生生活はラブコメなので、書きやすそうです。もう片方は面倒そう。
以下、「背徳の姫君・番外」たとえれば「彼女」だからの考察。
鳴海広之視点、のおまけです。
まったく! と言っていいほど色気のない場面なので、この話とは直接関係なく「合格発表当日」のネタを次回、出そうと思います。
……期待どおり、オチはコレ。
チョロっと出した今回のキーウーマンですが……今後の出番はあるのか? たぶん、過去に遡ればクリスマスとかに絡んで登場しそうではあるんですが(←当初のネタがソレだったので)。
志穂にはこういう友達がいても楽しいかもしれません。――泣かされるのは必至です。
今日は思い立って、「不完全近隣系図」の義兄妹の話(春休み)をメモ程度に書きました。いや! どうしようかなあ、と思っていた展開をコッチと決めたので、まずは書いておこうかと。
うーん、あえてこの場面を出す気はないのです。そこはかとなく匂わせる、のが楽しいと思うので。しかし、兄は隠れS確定ですね(笑)。
彼らの高校生生活はラブコメなので、書きやすそうです。もう片方は面倒そう。
以下、「背徳の姫君・番外」たとえれば「彼女」だからの考察。
鳴海広之視点、のおまけです。
まったく! と言っていいほど色気のない場面なので、この話とは直接関係なく「合格発表当日」のネタを次回、出そうと思います。
……期待どおり、オチはコレ。
―― 背徳の姫君。番外~鳴海広之の場合‐たとえれば「彼女」だからの考察。のおまけ~ ――
胸には赤いカーネーションのコサージュ、手には証書の入った筒が握られていた。
憎々しい、と鳴海広之〔なるみ ひろゆき〕を眺めた佐々宮菜摘〔ささみや なつみ〕に彼は優しい微笑みで応える。
「だから、俺を睨んでも誤解は解かないって言ってるだろ?」
「チッ、似非王子が!」
「それ、佐々宮に言われると心外。志穂に言われる分にはそうだな、って思うけど」
(志穂は、たぶん、ソレは 絶対 言わないけどね……)
と、心の内で苦笑い。
広之の言葉にさらに渋面になった佐々宮菜摘は、「わたしの可愛い仔兎ちゃんが……狼の餌食にっ」とさめざめと嘆く。
「ったく。小動物が好きだからなあ? 佐々宮さんは」
「だって、可愛いじゃないか! 愛〔め〕でたいだろ、小さくて、オドオドしてて、ウルウルの目とか……山辺さんのあの頼りなくて、なーんか苛めたくなる動きとかツボで悪いかっ」
胸を張って力説する菜摘に、広之は肩を竦める。
悪くはない。
けれど、あえて志穂に紹介したいかと言えば「ノー」だ。
志穂の身に危険を感じる。……色々な意味で。
「鳴海くん……あ」
よく知る声に振り返れば話の渦中にあった彼女が、固まって立っていた。
おそらくは広之の隣に菜摘がいたせいだろう。
「お、お邪魔だった? ごめんなさい」
慌てて頭を下げる志穂に、広之はいいからと手に握っていた筒を振る。
「もう、挨拶は済んでるし。な? 佐々宮さん」
「まあね」
広之の呼びかけに憮然と彼女は頷いた。そのぎこちない態度が志穂に誤解を生んでるとは、気づいているのかどうか。
ただ、不可抗力なのだとは聞いていた。
怯えられると、どうしても動きが硬くなってしまうのだとか。
(やれやれ)
広之はため息をついて、志穂を見る。
彼女の喉がコクンと動いて、「佐々宮さん!」と上擦った声で背中を向けた彼女を呼び止める。
「そ、卒業、おめでとう!」
おまえも卒業生のクセに、と広之は呆れながら、志穂らしいけどなと笑ってしまう。
呆気にとられていた菜摘も微笑んで、「山辺さんも」と応えた。
「う、うん」
「合格、したんだよね? おめでとう」
「う、うん。そうなの」
「じゃあ、はい」
「う、うん?」
差し出された手に、志穂は首を傾げた。不思議そうに見る。
「握手」
「 ! 」
目を見開いて、顔を上げて理解する前に手を出す。
「山辺さんと、最後に話せて嬉しかった」
菜摘が手を振って去っていくのを、ぼんやりと眺めて志穂は広之にポツリと告げた。
「やっぱり、佐々宮さんも鳴海くんが好き……だったんだよね?」
「……は、あ?」
「なんか、すっごく晴れやかな顔してたし……」
「………いや」
(――アレは、志穂の反応が可愛くて仕方ない。って顔だったと思うぞ!)
その証拠に最後の言葉の語尾が弾んでただろっ?!
と、広之は主張したかったが……この分だと告白されてたとか、妙な方向に勘ぐられそうなので(佐々宮にではなかったが、告白がなかったワケでもないし)黙っておいた。
まったく。
佐々宮菜摘には、同情を禁じ得ない。
>>>おわり。
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無題
どんなに苛められても、志穂ちゃんには彼が王冠被ってマントを翻すオーラ振りまく、まともな(笑)王子様にしか見えないでしょ(爆)いや~彼が「似非」王子だって気付いてる人もいるんだね。合格おめでとう、って一番喜んでるのは「解禁」になったオオカミくんかな?(笑)これから彼女は高い家庭教師代を取り立てられるんだね、お身体を労わってください(爆)
いるんですよ。
そうですね、「解禁」後は大変かもしれません。そのあたりはエピソードとして何か思いつけば書けるかな? と期待しているトコロです。一番気になるのは、志穂ちゃんの一人暮らしをシッカリ誘導しながら、そこはかとなく彼女の両親に了解を得ようとする彼の動向かしらねえ? やっぱり、そのへんは「じっくりと」抜かりないと思うのです。
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