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裏表一体、日々のこと。
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 「背徳」番外、山辺志穂の「さらにその後」第一回です。
 いつからの「さらにその後」かと言うと……付き合い始めた頃から、が起点になっています。
 「隠れ家」をご存知の方、はきっとお分かりになるとは思いますが、問題は「隠れ家」を知らない方ですね。
 まあ、このブログの「お話の卵たち」というカテゴリーを遡ってくださったら、「その後」というこの話の手前の話があるので、そちらご参照ください。

 現在、私の中で買おうか買うまいか悩んでいる代物があります。
 「ニンテンドーDS」ソフトの「レイトン教授」シリーズ……そして、「ドラクエ」あるいは「FF」……全部買ったら、大層な金額になるのが恐ろしい。ブルブル。
 昔ほどやってないので、続けてプレイできるかとても心配です。何しろ「どうぶつの森」も最近、しんどくなっていてですね(つーか、コレはリアルに時間が連動しているので、放置できないのがツライです……どーしよー、一応年末まではやろうと思っていますが、そろそろ潮時?)。
 RPGなら、そういうこともないだろうし安心かなあ?
 昔とった杵柄、と言うか……「ドラクエ」も「FF」も安定感がありますしねえ……以前と同じ話、というのがネックなんですが(^^ゞ。
 とりあえず、「レイトン教授」シリーズの第一弾でもやってみようかな~、ナゾトキ苦手なんだけど(←ダメじゃん!)。

 以下、「背徳の姫君」番外、「山辺志穂-さらにその後」1。
 コチラ、最終的に「隠れ家」収納の話になります。蛇足っちゃー蛇足な話だよなー(でも、せっかくの布石なので使っちゃおう!)。




―― 背徳の姫君。~山辺志穂-さらにその後1~ ――

 帰り道に、そっと指を絡め合って手を繋いだり……朝、一緒に登校したり、お昼には二人でお弁当を食べて他愛のない話をして、放課後は彼を待って教室から空を眺める。
 そういう関係に憧れていた。


     *** ***


 昼休み、ぼんやりとしていた山辺志穂〔やまべ しほ〕に向かって発せられた(らしい)、友人・澤嶺祥子〔さわみね しょうこ〕の言葉に目を瞠る。
「え?」
「いいなあ、って言ったの! あんな優しい 彼 をつくっちゃってさ。そりゃあ、「お隣さん」なんていう オイシイ 位置〔ポジション〕だとは言ったけど、まさかホントに付き合うなんてねえ?」
「……うん」
 真っ赤になって、自分でも信じられない志穂はその友人とは思えない発言にも頷いた。
「……やっぱり、あの おまじない がきいたのかしら? 羨ましい」
 ブツブツと繰り返して、「どうなの?」と訊いてくる。
「え?」
「だーかーらー、あのおまじない役に立ってるのかって訊いてるの!」
 おまじない、おまじない……と頭の中で反芻して、志穂はハッとした。
「しょ、祥子ちゃん。アレ、ひどいよ。すっごく困ったんだからねっ」
 目のまわりを赤く染めて訴えると、祥子はなにやらニヤニヤと笑った。
「あら、まあ。そう?」
 困った、って何に困ったのかしら? と、志穂の顔をマジマジと眺めた。
 そんな友人に、不信感を抱きながら志穂はポケットからそれを取り出す。
「そう? じゃないよっ。ホラ、コレ、返す!!」
 と、生徒手帳を手渡され、祥子はポカンとなった。中身を開いてあからさまに面白くないと、突き返す。
「もう! 変な期待させないでよ。まだ、使ってなかったの?」
「! つ、使っ?! なっ」
 うろたえ、真っ赤に茹で上がった志穂は言葉を途中で失って、ただただ祥子を見返した。
 やれやれ、と祥子は肩をすくめてみせる。
「いつか、は必要になるでしょ? 付き合ってるんだから」
「……うっ」
 言葉に詰まる。すると、祥子が興味津々と首を突っ込んできた。
 元来、こういう話には滅法弱い志穂は、イヤイヤと首を振るタイプなのだ……こういう反応をするのはめずらしい。
「ふふーん。少しは、経験があるようね? まあ、鳴海くんも健康な一男子高校生だし、当たり前かあ」
 ニヤニヤ。
「で、どこまで進んでるの?」
 ど、どこまで……。
 想像して、志穂はかぶりを振った。
「き、キスまで?」
 嘘ではない。
 正式に付き合ってからは、キス止まり。
「えー? 嘘でしょ。あんたたち、あんな派手に付き合いはじめておいて してるの?」
「……一緒に登校したり、家に帰ったり、時々外で遊んでる?」
 首をかしげて、不思議そうに答える志穂に祥子は撃沈した。
「あんたたち、それ、中学生だから。下手したら、小学生だってもっと進んでるよ!」
 ムッ、と志穂は唇をすぼめて、突っ伏した友人を睨む。
「普通だもん!」
 主張して、頭のどこかで不安になる。祥子は知らないだろうけれど、本当はキス以上のことを志穂と彼である鳴海広之〔なるみ ひろゆき〕は彼氏彼女の関係になる前に経験している。
 付き合うことになった告白の際に、彼が志穂の提案に応じる形で今の関係を維持しているに過ぎない。

『志穂の考えるイベント全部に付き合うよ』

 それが、広之の返事だった。

  >>>続きます。

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