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裏表一体、日々のこと。
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 「背徳」本編、「ホワイトデー」ネタ番外の第四回です。
 なんとか、ホワイトデーの雰囲気を醸し出しつつ、背徳感も漂わせ、ギリギリな表現にとどめてみました。
 いや! なんかかなり際どいのでR15程度かな? とは思うんですが。
 火曜サスペンス程度だと思う、たぶん。←基準がよく分からない^^;

 先日メールにて、「Oパーツ」の続きを早く載せて欲しいとの要望をいただきました。思い出したようにいただくご要望なので、まことに心苦しいです。
 できれば、私もザクザク書きたいのですが……「Oパーツ」を書く気力が現段階ではなかなかわいてきません。も、もうしばらく……というか、気長にお待ちいただけると嬉しい。とっても嬉しいです(>▲<)っ!
 ページを更新するのも、現在ちと難しいので……ごめんなさい。本当にお待たせしているワリには内容が浅いお話なのでねえ(遠い目)。
 テンション上げないと書けない話ってだけで時間をくっています。
 あと、「夕焼け」の続編に関してもちょこっとご要望をいただいてたりしますが……コチラは手さえあればアップできそうな感じです。ただ、やはり更新をするには少し時間がかかる模様。
 体調がすこーし安定してきている、とは思うもののやはり不安定なのか、なかなか思うように動けなかったりします。もう、以前に何をアップしてて、何をアップしてないのかさえ分からなくなっております。←こらこら。
 5月中頃~6月くらいまでこんな感じですかね。それを過ぎたら快復するハズです。

 以下、「背徳の姫君」本編番外、「チョコレート挿話」3。
 今回の話とは関係ありませんが、以前に座談会のその後ネタで書いた「背徳」の話でこの魔属性二人が王子属性の彼の電車を見送る場面がありましたが……なにやら矛盾が。
 だって、彼と彼は確か幼馴染だったよね~当然校区も同じハズ!
 とか、書いてから「んん~?」と思ったワケですが、ここに至って「きっとヤツはバイク通学なんだわー!」と閃きました。
 無理矢理だと言われようと、そうなんです。ふはは!
 これにて、「ホワイトデー」ネタ完結です。




―― 背徳の姫君。~チョコレート挿話3~ ――

 カチリ、と鍵のかかる音がして下校時刻の近づいた空を真鍋耀は仰いだ。外気はまだ凍るように冷たいが、空は以前のことを思えばこの時間にしては明るい。
 とは言え、あと数分もすれば夜になってしまうだろう。

 逢魔が刻、とはこういう時間のことをいうのだろうか。

 ゾッ、とする。
 それは、彼女が自分とよく似た人種だと理解しているからだ。そうして、その思考が手に取るように読める。
 普通なら、有り得ない。
「真希とデートじゃなかったか? 清乃」
「ええ」
 しなやかで華奢な腕が、背中から耀の胸へと廻される。
 形のいい、女の胸の膨らみが男の背中に押しつけられた。その彼女の唇はきっと楽しそうに弧を描いているのだろう。
(窓に映る姿を確認しなくても予想がつくあたり、問題だな)
 と、耀もつい笑ってしまった。
「今日はホワイトデーですもの、お返しをいただきました」
「へぇ、そういえば色々物色していたな……よかったじゃないか。真希〔あいつ〕は誠実なヤツだから」
「……ええ、気に入ってます。あの人は 耀 のお気に入りですものね」
 静かに答える彼女に、耀は顔を顰めた。
「 気色悪いことを言うな 」
 確かに、一番長い知り合いではあるが、仲がいいかと言うと……そうでもない。多分、真希には耀よりも親しい友人がたくさんいるからだ。
 彼らと人種が違う、とは思うが、だからと言って女よりも男を選ぶような性癖の持ち主でもないつもりだ。
「俺に対する嫌がらせか?」
 あら、という意外そうな声を上げて、清乃は耀の態度に挑発するように言った。
「耀からのお返しはないんですか?」
「ないよ、義理チョコだろ」
「知らないの? 昨今では義理チョコでもお返しは 必要 だそうよ、もちろん絶対ではないけれど」
 にっこり、と微笑んで清乃は妖艶に首をかしげた。
 覗きこむように彼を仰ぐ。
「………」
「キスでいいわ」
 と。
 まるで悪意のない清純そうな綺麗な顔で男を誘った。

 もし、本当に彼女の言うことが正しいのだとしたら、俺は一体何人の女とこういうコトをしなければならないのか。

 考えるだけで、頭が痛い。
 生徒会室の薄くて硬い長机に華奢な体を押し倒し、脚を開かせる。乱れていく貞淑な制服と、露になる淫らな白い肌、汗ばんだ黒い髪、痛みと快楽が揺らめいて映る瞳と熱を帯びる獣の呼吸。
 繋がるたびに、同類だと思い知らされる。


 暗闇の中で響く机の動く音は淫靡で、心地いいほどにリアルだった。

  >>>終わり。

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