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裏表一体、日々のこと。
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 メリークリスマスなのです!←かなりタイミングを外してますっ。

 「背徳」番外、二人の関係の「さらにその後」第二回です。
 見所は、もちろん「背徳」の彼女ですけど……こういうチラリズムは基本ダイスキなので、またどこかでやってしまうと思います。
 「クリスマス企画」の話でも、じつは某お話の中に使った小道具(とは言わないカモですが(^^ゞ)を再使用していたり。
 単にイロイロ考えるのが面倒なだけ……とも言う(遠い目)。
 少しでも楽しんでいただけたらいいのですが。うーん、まあ、こんな感じで今年の「うらキロ」は暮れていくのだと思います。
 ジミーですが、また来年もジミーに頑張ります。

 ……いやいや!
 まだまだ、年の暮れのご挨拶には早いですね。
 とりあえず、現在のブログの連載を年内に終わらせようと思っています。で、そのあと「隠れ家」に「クリスマス企画」の分とあわせてアップする予定です。
 しばらく、「背徳」番外オンリーですが、よろしければ覗いてやってくださいねー(必死!)。

 以下、「背徳の姫君」番外、「カーテンを隔てれば-さらにその後」2。
 「背徳」の彼女の中での志穂さんの存在って、ナンだろう? ふ、深くは考えまい。




―― 背徳の姫君。~カーテンを隔てれば-さらにその後2~ ――

(あの、バカ!)
 体育館に続く渡り廊下を外れて、体育館の裏にまわりこむと広之はますます焦燥した。
 さきほど、校舎の出入り口ですれ違った女生徒が、彼に教えてくれたのだ。彼女は、生徒会の役員である広之と顔見知りではあるが、親しい相手ではなかった。
 広之は、彼女の噂をたくさん知っているが……彼女の方は広之をそれほどには知らないだろうと思う。

「山辺さんなら、体育館裏よ。急いだ方がいいんじゃないかしら?」

 汐宮清乃〔しおみや きよの〕はそんなことを大きな瞳を伏せ目がちに瞬いて口にしたから、広之は一瞬何を言われたか理解できなかった。
 目立たない志穂が清乃に顔を覚えられている……ことが、まず繋がらない。
「なんで……志穂のこと……」
 くすり、と清乃は儚く微笑んで、首を振る。
 長い艶のある黒髪がサラサラと音をたてて、彼女の肩を滑り落ちる。
「そんなことは大したことじゃないわ。それより、山辺さんが心配じゃない? 校舎の裏で女の子が集団で一人を呼び出すなんて……あんまりいいことは連想できないと思うんだけど?」

 特に、最近、人気の高い と付き合うことになった 彼女 なら――。

「……ん。ありがとう、汐宮さん」
 合点のいかないことはあったが、確かに彼女の言うとおりだった。
 案の定、体育館裏に辿りつくと志穂は取り囲まれていて、脅えた瞳で広之を映した。


     *** ***


 取り囲まれて、身をすくめ……そこに現れた彼に目をしばたいた。
「鳴海くん……」
「なに、やってるの?」
 いつもは穏やかな彼が時々見せる、怖い顔。
 志穂を取り囲んでいた彼女たちもそれに気づいたのだろう、慌てて志穂に「なんでもないわよ。ねぇ? 山辺さん」と笑顔で言って、「ちょっと話していただけよね?」と同意を求めるから、頷くしかない。
「う、うん」
 志穂の返事に勢いよく「ホラね!」と我がもの顔で胸を張り、その場を素早くあとにする。
「……おまえ、バカ?」
 ぼんやりと立ったままの志穂に広之が呆れたように呟いた。
「え?」
「うん、って頷いてる場合か。あいつらに逃げる口実与えやがって」
「……だって。ホントに……話してただけだし」
 探し物の在り処を知ってる、と言った彼女たちを信じたワケではなかったが、ないがしろにすることも志穂にはできなかった。
 ちょっと、威圧的っていうか。悪意があった、というだけで。
 志穂らしい、その答えに広之は「仕方ねぇな」と嘆息して、ポケットに手を突っこんだ。

「――あー。そうだ」

 思い出したように声を上げて、広之は思案するように空を仰ぐ。
 志穂は顔を上げ、首を傾げた。
(なんだろう……?)
 広之は志穂をチラリ、と見ると「あのさ」と訊いた。

「……志穂って、汐宮さんと 友だち だったりする?」

 質問の意図が まったく 理解できず、志穂は「え?」と呆然と呟くと困惑した。

  >>>続きます。

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