背徳の姫君。カーテンを隔てれば-さらにその後。3

　「背徳」番外、二人の関係の「さらにその後」第三回です。
　前に、志穂視点の「さらにその後」の「4」になるかも……と言っていた場面ですが……結局、「カーテンを隔てれば」にくっつけております。
　まあ、気にしないってコトで。
　それよりも、今回の場面と次の場面は際どいです。
　強制終了っぽいのですが……ココを抜かすと、「クリスマス」の話が繋がらないので、あえて編集はしませんでした。
　R17程度かなあ？　と思いつつ、どうなんだろうなあ（遠い目）。

　今日は、「全日本フィギュア」の女子SPを見ておりました。
　みなさん、頑張ってたー！
　個人的には、村主選手の演技がググッときましたよー。今年、あんまりよい滑り……というか、ジャンプ？　が出来なかっただけに……今日の演技は会心の仕上がりではないでしょうか。
　浅田真央選手も今回、SPでは一番の仕上がりを披露されてました。やっぱり、点数がダントツに高い。解説の方のお言葉を聞くに、ひとつひとつの技の「質がいい」から「プラス点」がもらえるのだそうですよ。
　明日のフリーも楽しみな上位陣です。
　安藤選手も、復活してたけど……なんとなーくこの方は、ジャンプがネックになってて……失敗はしてないんだけど、ハラハラします（←余計なお世話です？）。
　四回転ジャンプ、飛ぶのかしらねえ？

　以下、「背徳の姫君」番外、「カーテンを隔てれば-さらにその後」3。
　初っ端から際どいです。性的表現が苦手な方、大人じゃない方は回れ右の方向でお願いします。m(__)m

――　背徳の姫君。～カーテンを隔てれば-さらにその後3～　――

　「本当に、知らないの？」と鳴海広之〔なるみ　ひろゆき〕に再度訊かれ、山辺志穂〔やまべ　しほ〕は「知らない……」と息を呑んだ。

（　こんな時に、訊かなくてもいいのに　）

　誰もいない彼の家の、彼の部屋でベッドを背にして腰を下ろした彼女は膝を立てさせられて、足を大きく左右に広げられていた。
　開いた間に広之がいて、志穂のめくれたフレアスカートと露になった下着を体で隠す。しかし、その指は隠れた場所で卑猥だった。
　下着をよけると、志穂の中心にあてがってなぞる。
「……ッぁ！」
「濡れてる」
　ため息のような、言葉に頬が熱くなる。
（そんなこと、言わなくてもいいのに……まるで、エッチな子みたいだ）
　ううん。
　きっと、自分はエッチな子なんだろうと志穂は思う。現に、そんなふうに囁かれるだけで体が……特に下腹部が疼いてきてしまう。
「……あ。な、るみくん」
　甘ったれた声。
　視界が潤んで、間近の彼しか映らなかった。
　彼の指が深く入って、ズシリと体重が後ろにかかった。志穂はベッドの際にもたれて、ズリズリと崩れ落ちる。
　何かにすがりたくて、腕を伸ばした。
　そうしないと、理性が保てなくなりそうで……何もかも、手離してしまいそうで怖かった。
　広之の首に腕を絡めると、耳元で彼がもう一度訊いた。
「本当に心当たり、ない？　汐宮さんに顔を覚えられるような、なにか」
「……し、らない、もん」
　頑なに言って、志穂はブラウスのボタンが外されるのをぼんやりと感じた。ひとつ、ふたつと開けられて、胸元が外に晒される。露になった背中に廻された腕が素肌を這って、ブラのホックを外した。
　広之の胸と、志穂の胸の間にわずかの空間があってひどくもどかしかった。

「あ……！」

「なに？」
　素っ頓狂な声を上げた志穂に、広之が覗きこむ。
「……な。なんでも……」
「ない、ワケないだろ？　志穂」
「………」
　首にすがりついた彼女の腕をほどいて彼は、ほぼ床に横になった格好の彼女を見下ろした。
　乱れてはいるものの、一応、制服は全部身につけている彼女はオドオドと頼りなげに視線を彷徨〔さまよ〕わせると、「思い出したの」と答えた。
　とても、言いにくそうに。
「なにを？」
「汐宮さんと、顔を合わせた時のこと」
　なるほど、と思いながら、広之はそれ以上の何かがあるのだろうと察した。
　でなければ、志穂がこんなにも広之を申し訳なさそうに見上げるワケがない。
「真鍋？」
「う、うん。第二音楽室で逃げ出した時に、すれ違ったの……わたし、泣いてたから……だから、だと思う」

　　>>>続きます。