裏表一体、日々のこと。
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「天気予報士な恋」の後日談、さらにその後の話の前編です。
また少し長めなので二分割ですが、できるだけ早く後編を載せようと思います。
その前に、「うらキロ」の方の更新もしなくちゃ! ですが。
「天気予報士な恋」本編、放置状態でんがな!!
……そのうち、そのうち。ガンバル。
以下、「天気予報士な恋」後日談2(前編)。
際どい、と見せかけて少し外してみたつもり……の場面です。
うまく外せているのか? どうかは皆様次第です。お手柔らかに!
なんか、どっかの天気予報でこんなキャラいたような気がするのですが、記憶が曖昧です。猫が顔を洗うと雨とかで、猫は雨のイメージ?
また少し長めなので二分割ですが、できるだけ早く後編を載せようと思います。
その前に、「うらキロ」の方の更新もしなくちゃ! ですが。
「天気予報士な恋」本編、放置状態でんがな!!
……そのうち、そのうち。ガンバル。
以下、「天気予報士な恋」後日談2(前編)。
際どい、と見せかけて少し外してみたつもり……の場面です。
うまく外せているのか? どうかは皆様次第です。お手柔らかに!
なんか、どっかの天気予報でこんなキャラいたような気がするのですが、記憶が曖昧です。猫が顔を洗うと雨とかで、猫は雨のイメージ?
―― 天気予報士な恋 ~後日談-とりあえず今日も晴れ。その後(前編)~ ――
ベッドの上で、由良湊〔ゆら みなと〕は微笑んで「ねえ、欲しい?」と訊く。
ムゥ、と飯田和美〔いいだ かずみ〕は唇を尖らせて、彼を睨む。
「……ほしい」
「和美さん」
真っ赤になる。言わせたい、と彼が目論んでいるのは勿論解かっているけれど……プライドと羞恥が言葉にするのを阻んだ。
「じらすなんて、ずるい!」
「和美さんが言ったんですよ? 誘惑して何が不満なんですか?」
「イジワル!!」
「それも、僕ならいいって言いましたよね?」
「そうだけど! こんな子供じみたのはイヤっ」
プイ、と顔を横に背けて主張する。
そんな彼女を見て、湊は声を立てて笑った。
「それ、ハレハレくんのマスコットストラップで主張してくる時点で間違ってると思いますよ?」
「うるさいうるさいうるさい!」
彼の担当している朝のお天気コーナーの「ハレハレくん」は愛らしい犬のマスコットキャラクターだ。猫の「アメリちゃん」とともに子供たちにも人気が高く、番組の抽選プレゼントなどでストラップなどの関連グッズが作られている。
結構な売れ筋で、手に入れるのは難しい。
それを、湊の部屋で見つけた和美が目の色を変え、ぷらんと目の前にぶら下げられて交換条件を突きつけられる。
「僕とエッチしてくれたら、差し上げます」
「………」
ねえ、欲しいですか? と再度訊ねられ、和美は唇を尖らせたまま唸った。
肯定するのも、否定するのも憚られる。
(そんなこと、交換条件にしないでよ……バカ)
ストラップは欲しい。けれど、湊とそういう 行為 に至るのは決してそれが欲しいからじゃない。
解かってる。
湊が欲しいと思ってる言葉くらい……でも、意地悪だ。
チュッ、と尖る唇に触れるだけのキスをして、湊はまっすぐに視線を合わせる。
「和美さん、言って」
「だから、欲しいってば!」
「ストラップが?」
「湊がっ。ストラップのために抱かれないわよ、バカ!!」
ギュッと抱きしめられ、耳に吐息がかかる。
ゾクリ、と肌が粟立った。
「じゃあ、好き?」
「好きよ、好き。こうしてるだけで、たまらないの……胸が、壊れそうよ」
こんなにドキドキして、初心な処女みたいに反応するのは久しぶりの感覚だった。
「緊張してる?」
キスをしながら、湊がクスクスからかうみたいに訊いてくるのが憎らしくて、愛しかった。誰も、こんなふうに訊かなかった。
コクン、と頷いて彼の背に腕を廻し――身をまかせた。
>>>後編に続きます。
ベッドの上で、由良湊〔ゆら みなと〕は微笑んで「ねえ、欲しい?」と訊く。
ムゥ、と飯田和美〔いいだ かずみ〕は唇を尖らせて、彼を睨む。
「……ほしい」
「和美さん」
真っ赤になる。言わせたい、と彼が目論んでいるのは勿論解かっているけれど……プライドと羞恥が言葉にするのを阻んだ。
「じらすなんて、ずるい!」
「和美さんが言ったんですよ? 誘惑して何が不満なんですか?」
「イジワル!!」
「それも、僕ならいいって言いましたよね?」
「そうだけど! こんな子供じみたのはイヤっ」
プイ、と顔を横に背けて主張する。
そんな彼女を見て、湊は声を立てて笑った。
「それ、ハレハレくんのマスコットストラップで主張してくる時点で間違ってると思いますよ?」
「うるさいうるさいうるさい!」
彼の担当している朝のお天気コーナーの「ハレハレくん」は愛らしい犬のマスコットキャラクターだ。猫の「アメリちゃん」とともに子供たちにも人気が高く、番組の抽選プレゼントなどでストラップなどの関連グッズが作られている。
結構な売れ筋で、手に入れるのは難しい。
それを、湊の部屋で見つけた和美が目の色を変え、ぷらんと目の前にぶら下げられて交換条件を突きつけられる。
「僕とエッチしてくれたら、差し上げます」
「………」
ねえ、欲しいですか? と再度訊ねられ、和美は唇を尖らせたまま唸った。
肯定するのも、否定するのも憚られる。
(そんなこと、交換条件にしないでよ……バカ)
ストラップは欲しい。けれど、湊とそういう 行為 に至るのは決してそれが欲しいからじゃない。
解かってる。
湊が欲しいと思ってる言葉くらい……でも、意地悪だ。
チュッ、と尖る唇に触れるだけのキスをして、湊はまっすぐに視線を合わせる。
「和美さん、言って」
「だから、欲しいってば!」
「ストラップが?」
「湊がっ。ストラップのために抱かれないわよ、バカ!!」
ギュッと抱きしめられ、耳に吐息がかかる。
ゾクリ、と肌が粟立った。
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「好きよ、好き。こうしてるだけで、たまらないの……胸が、壊れそうよ」
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「緊張してる?」
キスをしながら、湊がクスクスからかうみたいに訊いてくるのが憎らしくて、愛しかった。誰も、こんなふうに訊かなかった。
コクン、と頷いて彼の背に腕を廻し――身をまかせた。
>>>後編に続きます。
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女性
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大阪府
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たぶん、そのうち無色。
趣味:
主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
自己紹介:
恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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