裏表一体、日々のこと。
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いきなりですが、主人公の名前を急遽変更しました。
でも、面倒なので(←こらこら)過去の分はそのまま放置する予定です。ブログの中だけのことなので、影響ないだろう……と判断しました。
気になる方は気になるでしょうが、目次ページにアップする時には訂正したものを出すので心配ないですよ(←誰もソコは心配しない)。
いきない変更したのには理由があります。
昨日、せっせっと最後の「act3」の場面を書いていたのですが……「秋久〔あきひさ〕」と書くところ、毎回のように「秋人〔あきひと〕」となってですね!
なんじゃい! この指はっ。
どうしても、「秋人」がいいんかいっ!!
と、かじかんだ指先のことを考え、打ちやすい(らしい)方に変更しました。音も近いし、まあ、いいだろうということで(^^ゞ。
って、コトで彼の名前は「里宮秋人」くんです。
以下、「世界はこうして廻っていく」act3-1。
ストックは持たないよ宣言、早くも挫折……長くなったので、二つに分割しました。
彼女視点も書いてみよーかな? と思うところですが、まだ思案中です。
でも、面倒なので(←こらこら)過去の分はそのまま放置する予定です。ブログの中だけのことなので、影響ないだろう……と判断しました。
気になる方は気になるでしょうが、目次ページにアップする時には訂正したものを出すので心配ないですよ(←誰もソコは心配しない)。
いきない変更したのには理由があります。
昨日、せっせっと最後の「act3」の場面を書いていたのですが……「秋久〔あきひさ〕」と書くところ、毎回のように「秋人〔あきひと〕」となってですね!
なんじゃい! この指はっ。
どうしても、「秋人」がいいんかいっ!!
と、かじかんだ指先のことを考え、打ちやすい(らしい)方に変更しました。音も近いし、まあ、いいだろうということで(^^ゞ。
って、コトで彼の名前は「里宮秋人」くんです。
以下、「世界はこうして廻っていく」act3-1。
ストックは持たないよ宣言、早くも挫折……長くなったので、二つに分割しました。
彼女視点も書いてみよーかな? と思うところですが、まだ思案中です。
―― 世界はこうして廻っていく。act3-1 ――
次の日になっても、その次の日になっても……里宮秋人〔さとみや あきひと〕の心のモヤモヤは消えることがなかった。
手元に残り続ける(というか、手渡せないだけだが)交換日記。
茅野繭子〔ちの まゆこ〕と口をきかなくなって、一週間――。
世間はほんの少し、騒がしかった。
バレンタインデーのような 華やかさ はない。が、このホワイトデーという日は男性側が「答える」日というだけあって世のカップルたちは 忙しい らしい。
秋人の職場でも、この日だけは残業をしたくないと期末のような勢いで仕事を片していく面々に、半ば取り残された心持ちさえした。
(いいねえ、相手がいる人は)
と、何故か考える脳裏に茅野繭子の顔がポワンと浮かんだ。
いや、確かに告白されたのだから……秋人さえ答えればすんなり付き合うことになるのかもしれない。
(……待てよ。もしかして、今日、返事しないとまずいんだろうか)
まるで、考えてなかったぞ。オイ。
「 里宮さん 」
しかも、どうしたものかと考えこんだ瞬間に聞こえた声は、当事者の 彼女 のものだった。
驚いて目を瞠った秋人は、いつの間にか周囲に人の気配がないことを知る。どうやら、昼の時間になったらしい。
経理部のみなさんは、考え事をしていた秋人に電話番を押しつけてこぞってお昼に繰り出したと見える。
「みんな、ひどいや……」
声くらいかけてから行ってくれ……と秋人はひとりごちた。けれども、目の前の彼女が「酷いのは、里宮さんです!」と力いっぱい訴えたから、仰け反る。
「え?」
なにか、やったか? と心配になる。
「どうして、わたしのこと無視するんですか? わたし、何か気に障ることしたんでしょうか? だったら、言ってくださいっ」
言ってくれないとわからない、と泣きそうな顔になるから、秋人は動揺した。
まさか、そんなことで彼女を不安にさせていたとは思い至らなかった。気をつけねば。
元来、子どもや女性の涙には弱い。が、この茅野繭子の涙はそれ以上の 威力 がある。
激しい動悸と眩暈。触れたいという衝動。ダメだという理性。やってしまえと唆〔そそのか〕す本能。
これは、何かの病気かもしれない――。
彼女のやわらかそうな頬に手を伸ばして、その唇に目がいって手を引っ込める。
イカン! このままでは、本能のままにやってしまいそうだ。俺は無実だ、と秋人は心の中で弁明する。
「ごめん」
口をついて出たのは、謝罪だった。
わざとではないにしろ、自分の行動が繭子を傷つけたのは悪かったと思う。
「――それが、「答え」なんですか?」
思いつめた沈黙のあと。
涙をこらえて縋〔すが〕る繭子の目が、秋人を見上げて……華奢な背中を向けると、あっという間に彼の前から走り去った。
>>>続きます。
次の日になっても、その次の日になっても……里宮秋人〔さとみや あきひと〕の心のモヤモヤは消えることがなかった。
手元に残り続ける(というか、手渡せないだけだが)交換日記。
茅野繭子〔ちの まゆこ〕と口をきかなくなって、一週間――。
世間はほんの少し、騒がしかった。
バレンタインデーのような 華やかさ はない。が、このホワイトデーという日は男性側が「答える」日というだけあって世のカップルたちは 忙しい らしい。
秋人の職場でも、この日だけは残業をしたくないと期末のような勢いで仕事を片していく面々に、半ば取り残された心持ちさえした。
(いいねえ、相手がいる人は)
と、何故か考える脳裏に茅野繭子の顔がポワンと浮かんだ。
いや、確かに告白されたのだから……秋人さえ答えればすんなり付き合うことになるのかもしれない。
(……待てよ。もしかして、今日、返事しないとまずいんだろうか)
まるで、考えてなかったぞ。オイ。
「 里宮さん 」
しかも、どうしたものかと考えこんだ瞬間に聞こえた声は、当事者の 彼女 のものだった。
驚いて目を瞠った秋人は、いつの間にか周囲に人の気配がないことを知る。どうやら、昼の時間になったらしい。
経理部のみなさんは、考え事をしていた秋人に電話番を押しつけてこぞってお昼に繰り出したと見える。
「みんな、ひどいや……」
声くらいかけてから行ってくれ……と秋人はひとりごちた。けれども、目の前の彼女が「酷いのは、里宮さんです!」と力いっぱい訴えたから、仰け反る。
「え?」
なにか、やったか? と心配になる。
「どうして、わたしのこと無視するんですか? わたし、何か気に障ることしたんでしょうか? だったら、言ってくださいっ」
言ってくれないとわからない、と泣きそうな顔になるから、秋人は動揺した。
まさか、そんなことで彼女を不安にさせていたとは思い至らなかった。気をつけねば。
元来、子どもや女性の涙には弱い。が、この茅野繭子の涙はそれ以上の 威力 がある。
激しい動悸と眩暈。触れたいという衝動。ダメだという理性。やってしまえと唆〔そそのか〕す本能。
これは、何かの病気かもしれない――。
彼女のやわらかそうな頬に手を伸ばして、その唇に目がいって手を引っ込める。
イカン! このままでは、本能のままにやってしまいそうだ。俺は無実だ、と秋人は心の中で弁明する。
「ごめん」
口をついて出たのは、謝罪だった。
わざとではないにしろ、自分の行動が繭子を傷つけたのは悪かったと思う。
「――それが、「答え」なんですか?」
思いつめた沈黙のあと。
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女性
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たぶん、そのうち無色。
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主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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