世界はこうして廻っていく。act2-2(完)

　またしても、日付ギリギリで無理矢理９日投稿です。
　「世界は～」は近日中に「龍」の目次ページに番外としてアップしようと画策してます。だって、バレンタインネタだしねえ（笑）。
　早めに準備しないと、間に合わない。
　いや、こっちよりあっちの方が切羽詰まっているのですが……ゴニョゴニョ。ええ、こっちの話です。

　「act3」が無事に上がることを切に願っています。
　書き上げるまでは、いつも不安でいっぱいです。全消去とかしちゃうことも……たまーに、あるので(^^ゞ。
　読まれている方は、どうぞ一緒に祈ってやってください！　「世界は～」が読まれているのかは、甚だ謎ですが（←いつものごとく）！！

　以下、「世界はこうして廻っていく」act2-2。
　内容、みじかーいっ。act3を待ちやがれっ。

――　世界はこうして廻っていく。act2-2　――

　そう。
　本当に その日 は、穏やかな一日だったのだ。途中まで――。


　時間を見て一階のエントランス・フロアまで足を伸ばした秋久は、しかし不可解なことにその足を止めることをしなかった。手の中の書類の見えないところに手渡すつもりの交換日記が握られていたにも関わらず、だ。
　外来の客らしい、男性に笑顔で対応するのは受付嬢として当然の仕事だ。彼女がその仕事を 完璧に こなしているのは、きっと、とても喜ばしいこと。
　なのに。
　目が合って、口を開いたら……自分はとても酷い言葉で彼女を傷つける。
　そう、気づいたら足を止めること……目を合わせることさえ、出来なかった。
（ごめん、茅野さん。今日の俺は――変だ）

　君が。
　ほかの 誰か に笑いかけるなら、笑えなくなればいい。

　昼に聡史に感じた胸のモヤモヤを、繭子に向けそうになる。
　彼女は何も、悪くない。
（　明日に、しよう　）
　手にしていた交換日記を握りしめて、秋久はハァと自己嫌悪の息をついた。

　　>>>おわり。