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裏表一体、日々のこと。
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 前々から描きたいなあ、と思っていた小槙さんと輝晃くんの絵を描いてみました。
 鉛筆画ですが……ちょっぴし、暫定的に「夕焼け」シリーズの目次ページの、登場人物の解説で使ってみました。
 暫定的、とかのたまりながら、結構ずーっとコレでいきそうですが(^^ゞ。
 絵の設定は、高校時代です。

小槙さんの鉛筆画

 この頃、ニブニブの小槙さんは輝晃くんのことを好きなハズなのにまったく自分の気持ちに気づいてませんでした。そして、結構有名な話だった、輝晃くんの「小槙さんが好き」という噂も知りませんでした(笑)。

 輝晃くんのファンが、故意に隠していたとは言え……不憫です。誰がって、もちろん がね。


―― 夕焼けと机と教室と。~3-1~ ――

 怒った彼女が可愛くて、思わず輝晃は笑ってしまった。

(あ。いけね……)
 つい、小槙相手だと素が出てしまうのが困りモノだ。精進せねば、と思いつつ、予定の撮影を終えた彼はセットの裏に彼女の姿を探した。
「 小槙? 」
 名前で呼んでみる。
 しかし、彼女はどこにもいなかった。
(待ってろって言うたのに……まさか、まだ怒ってる? なんてことはないやろなあ)
 とは思うものの、絶対に ない とは言いきれなかった。

 あの時。

 少しずつ、自分に対する警戒を解いて小槙を油断させた輝晃は、無防備な彼女の懐に入って不意をついた。
 小槙は短い悲鳴を上げると、飛び退り、真っ赤になる。
「は。馳くん、なにするん?? いま、耳……舐めたん……ッ?!」
「うん。美味しそうだったから、思わず」
「お、思わず?? 美味しそうて! おかしい、絶対おかしいわ!! また、からかってるんやろっ」
 目の回りを真っ赤にして、興奮気味に怒る。
「また? からかってないって……」
「笑いながら言われても、説得力あらへんし! わたしのこと、からかってるんやわ。慣れてへんからって……そんなんあんまりや」
 うるうるとなった小槙の眼差しに、輝晃はようやく彼女が 何か を勘違いしていることに気づいた。

(誤解やって、ちゃんと解〔と〕かなあかんのに……どこ行ったんや。アイツ)

 小槙のこととなると、カッコ悪いほど焦燥する。

「 ヒカル? 」
「野田さん、小槙見なかった?」
「いや……さっきまで、そこに。おかしいな」

 野田の言葉に、輝晃はイヤな予感が過〔よ〕ぎった。

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