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裏表一体、日々のこと。
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 「夕焼け」本編パート2を書いていきます。
 すでに、書き上げてあるので、途中放棄はない模様……ええ、問題は表の「ジョーカー!」だったりしますけど、まあ気になさらず(^^ゞ。
 「うらキロ」には関係のない話です。

 今回、どうしても舞台の話になるため。
 既存の著名な話を使用するよりは、自分の話を使いまわそうと思いまして(←姑息ですみません)、表の「アキキロ」から話をもってきました。
 使うと言っても、タイトルと名前だけだけど。
 自分で書いた話なら、何かと都合がいいのです。

 ではでは、以下「夕焼け」2-0。
 ちょっと、R指定入ってきますが、まあ甘いです。




―― 夕焼けと机と教室と。2-0 ――

 テレビの中で行われる舞台公演の記者会見に仁道小槙〔にどう こまき〕は呆然と呟いた。

 舞台劇『月に棲む獣』
 主演は、八縞ヒカル。
 そして、ヒカル演じる刺客・榛比〔はるひ〕の相手役である護衛女官・春陽〔しゅんよう〕はオーディションで選抜されると……前からの報道で耳にしていた。

 が。
 カメラのフラッシュの中心で微笑む彼女を、小槙はよく知っていた。
「 下凪先輩? 」
「そうや。俺も顔合わせの時に知ってビックリしたわ……先輩は最初から知ってたみたいやけどなあ」
 八縞ヒカル、本名・馳輝晃〔はせ てるあき〕の自宅マンション、リビングのソファに座る小槙の横に座ると輝晃は苦笑いした。
 下凪亜矢子〔しもなぎ あやこ〕、それは輝晃と小槙の高校の一年先輩であり、演劇部の女部長、そして輝晃の高校一年の頃の彼女。いわゆる、「元カノ」というヤツだ。
 相変わらずの美人だと、小槙は黙る。
「気になる?」
 ニヤニヤ、と輝晃は小槙の強張る横顔をうかがって訊いた。
「……そんなこと、あらへん」
 本当はとても、気になった。小槙はこんなに美人じゃないし、スタイルだって並程度、頭は多少いいかもしれなかったが、女の美点としてはどうだろうか?
 まったく、自信がなかった。
 焼けぼっくいに火がついても、仕方ないとさえ思う。
「 嘘つき 」
 小槙の泣きそうな顔に、輝晃が言う。
 そして、そのまま彼女をソファに押し倒した。
 黒髪が広がって、眼鏡の奥で目を潤ませた小槙はよくわからないまま彼の唇を受け止めた。
「輝くん? なにするん?」
 服の上から胸を揉んで、膝から内腿へと手を滑らせる輝晃に、「何をする」もない。
 くっくっくっと笑いを噛み殺して、輝晃は下になった小槙を見下ろした。

  >>>つづきます。

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