裏表一体、日々のこと。
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久方ぶりに、「夕焼け」なぞを書いてみました。
ネタ元は……ブログで行っているアンケートのいただいたコメントから、とプラス以前からリンクできたらなあと思っていた二人に「夕焼け」で登場していただこうという目論みです(笑)。
今回の場面は、その序章みたいなもので――だからと言って、これ以降にその主たる場面が出てくるのか、というと甚だ疑問ではあります。
たぶん、もう一回程度は短いので登場するだろうけどねえ(遠い目)。
で、拍手で現在、「ピアノ」の彼視点だけを載せていますが……彼女視点もほぼ出来上がりました。
なんか、アンケートでラブラブしたのご所望っぽいみたいな感触だったので、ほんのちょっと頑張ってラブラブシーンを増量(←当社比)。
お題ページに載せられる程度の描写(だと思う)。ちと、際どいかと思いつつ、強行突破予定です(←こらこら)。
以下、「夕焼けと机と教室と。」本編5、番外「リング・ロビー」1。
結納後の二人。全二回予定。
さぁて、ここはどこでしょう^^;
ネタ元は……ブログで行っているアンケートのいただいたコメントから、とプラス以前からリンクできたらなあと思っていた二人に「夕焼け」で登場していただこうという目論みです(笑)。
今回の場面は、その序章みたいなもので――だからと言って、これ以降にその主たる場面が出てくるのか、というと甚だ疑問ではあります。
たぶん、もう一回程度は短いので登場するだろうけどねえ(遠い目)。
で、拍手で現在、「ピアノ」の彼視点だけを載せていますが……彼女視点もほぼ出来上がりました。
なんか、アンケートでラブラブしたのご所望っぽいみたいな感触だったので、ほんのちょっと頑張ってラブラブシーンを増量(←当社比)。
お題ページに載せられる程度の描写(だと思う)。ちと、際どいかと思いつつ、強行突破予定です(←こらこら)。
以下、「夕焼けと机と教室と。」本編5、番外「リング・ロビー」1。
結納後の二人。全二回予定。
さぁて、ここはどこでしょう^^;
―― 夕焼けと机と教室と。~リング・ロビー1~ ――
ホテルのエレベーターに乗る前、ちょうど開いた扉の前で不意に馳輝晃〔はせ てるあき〕の携帯電話が鳴った。それは、八縞ヒカル宛てにかかってきた内容で、仕方なくエレベーターに乗ることを諦める。
一緒に乗るハズだった婚約者の仁道小槙〔にどう こまき〕を先に行かせて、息をついた。
「はい」
ほんの少し、苛立ちが声に出たのはご愛嬌だ。
ホテルのロビーに無防備な彼女を長く待たせるワケにもいかない。プライバシー保護の行き届いた高級ホテル、とは言っても、すべての取材陣をシャットアウトできるわけでもない。部外者を入れないことはできても、客としてロビーに入ることは比較的容易なのだ。
少々、気に入らない仕事の話だったが、早めに切り上げて輝晃は小槙のあとを追った。
ホテルのロビーに降り立つと、輝晃は周囲をぐるりと見渡した。
ちょうど、正面の玄関からは死角に入るような柱の影に彼女の姿を見つける。そして、誰かと立ち話をしていることも――人見知りの強い、慎重な彼女が遠目でも頬を上気させて嬉しそうに話しているのが輝晃には面白くなかった。
なぜなら、相手がかなりの長身で、男性だったからだ。
輝晃の場所からでは、顔や表情までは読み取れない。柱が邪魔をして、彼のほっそりとした指や華奢な体が見え隠れしているのを確認できる程度だった。
サングラスをかけて、早足で近づく。
「 小槙 」
彼女の名前を呼んで、ふり返る前に肩に手を廻した。
「て、輝くん! なんやのっ」
真っ赤になって抗議をして、慌てたように彼の視線を気にした。
柱の影になって隠れていた男の顔をまっすぐにとらえて、息を呑む。けれども、姿形はこの際 問題 ではない。
「誰や?」
「て、輝くん。失礼やないのっ!」
と、強く小槙が輝晃の行動を牽制するのも気に食わない。それだけ、彼女にとって この男 が「特別」なのだと理解する。
その男は最初、いきなりの乱入にポカンとしていたが、輝晃があからさまな敵意を表すとふっとやわらかく微笑んだ。
>>>続きます。
ホテルのエレベーターに乗る前、ちょうど開いた扉の前で不意に馳輝晃〔はせ てるあき〕の携帯電話が鳴った。それは、八縞ヒカル宛てにかかってきた内容で、仕方なくエレベーターに乗ることを諦める。
一緒に乗るハズだった婚約者の仁道小槙〔にどう こまき〕を先に行かせて、息をついた。
「はい」
ほんの少し、苛立ちが声に出たのはご愛嬌だ。
ホテルのロビーに無防備な彼女を長く待たせるワケにもいかない。プライバシー保護の行き届いた高級ホテル、とは言っても、すべての取材陣をシャットアウトできるわけでもない。部外者を入れないことはできても、客としてロビーに入ることは比較的容易なのだ。
少々、気に入らない仕事の話だったが、早めに切り上げて輝晃は小槙のあとを追った。
ホテルのロビーに降り立つと、輝晃は周囲をぐるりと見渡した。
ちょうど、正面の玄関からは死角に入るような柱の影に彼女の姿を見つける。そして、誰かと立ち話をしていることも――人見知りの強い、慎重な彼女が遠目でも頬を上気させて嬉しそうに話しているのが輝晃には面白くなかった。
なぜなら、相手がかなりの長身で、男性だったからだ。
輝晃の場所からでは、顔や表情までは読み取れない。柱が邪魔をして、彼のほっそりとした指や華奢な体が見え隠れしているのを確認できる程度だった。
サングラスをかけて、早足で近づく。
「 小槙 」
彼女の名前を呼んで、ふり返る前に肩に手を廻した。
「て、輝くん! なんやのっ」
真っ赤になって抗議をして、慌てたように彼の視線を気にした。
柱の影になって隠れていた男の顔をまっすぐにとらえて、息を呑む。けれども、姿形はこの際 問題 ではない。
「誰や?」
「て、輝くん。失礼やないのっ!」
と、強く小槙が輝晃の行動を牽制するのも気に食わない。それだけ、彼女にとって この男 が「特別」なのだと理解する。
その男は最初、いきなりの乱入にポカンとしていたが、輝晃があからさまな敵意を表すとふっとやわらかく微笑んだ。
>>>続きます。
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