裏表一体、日々のこと。
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「不完全近隣系図」の二十五回です。
今回の視点は、栗石兄妹の妹視点です。動揺しきりの彼女ですが、根が素直なので書いてるコチラも安心です。
動かしやすい! というか勝手に動いてくれます。
で、文章が長くなったので二分割してみました。
後半、は少しR15表現が入ります。私の個人的見方としては、こういう場面こそ何気にエロい。本番(←コラコラ)より、それに至る過程の方がドキドキします。
そういうドキドキ感を上手く文章にできたらいいのですが……なかなか難しいものです。
先日から、新しい連載の話をしておりますが、次くらいから「不完全~」と並行(と言っても、「不完全~」はあと二回くらいでおしまいです)して載せようかと思ってます。
とりあえず、一段落するトコロまで書けたので。
本筋は三話。後日談で二話あります。
あと、これから書こうかなあと思っているその彼視点のSSもあります。たぶん、一話程度で終わる短いのになるハズ!
どうでもいい設定として「いち にの さん」の「小説家になろう」様で最近追加した話の中に出てくる宝飾店の店員さんの話、なんですね。だからどう、という展開はありませんが(^^ゞ
以下、「不完全近隣系図」の接近の前編です。
公園にあるものなのかわからないですが、私の中のイメージで書きました。いや、そこで致すのは無理だと思うけど(笑)!
今回の視点は、栗石兄妹の妹視点です。動揺しきりの彼女ですが、根が素直なので書いてるコチラも安心です。
動かしやすい! というか勝手に動いてくれます。
で、文章が長くなったので二分割してみました。
後半、は少しR15表現が入ります。私の個人的見方としては、こういう場面こそ何気にエロい。本番(←コラコラ)より、それに至る過程の方がドキドキします。
そういうドキドキ感を上手く文章にできたらいいのですが……なかなか難しいものです。
先日から、新しい連載の話をしておりますが、次くらいから「不完全~」と並行(と言っても、「不完全~」はあと二回くらいでおしまいです)して載せようかと思ってます。
とりあえず、一段落するトコロまで書けたので。
本筋は三話。後日談で二話あります。
あと、これから書こうかなあと思っているその彼視点のSSもあります。たぶん、一話程度で終わる短いのになるハズ!
どうでもいい設定として「いち にの さん」の「小説家になろう」様で最近追加した話の中に出てくる宝飾店の店員さんの話、なんですね。だからどう、という展開はありませんが(^^ゞ
以下、「不完全近隣系図」の接近の前編です。
公園にあるものなのかわからないですが、私の中のイメージで書きました。いや、そこで致すのは無理だと思うけど(笑)!
―― 不完全近隣系図 ~接近(前編)~ ――
栗石美晴〔くりいし みはる〕は一人、町内にある川べりの公園の土管の中で悶絶していた。
思い出せば、思い出す分だけ妙な熱が上がる。だから、思い出したくはないのに……勝手に脳内が再生を繰り返すから恥ずかしさでいっぱいになる。
そう、恥ずかしい。
ただ、恥ずかしい。
それだけ、なのが 大問題 だ。
きっと、あの時、体は欲情してた。
なんて。
(うっわあ! あたしって、あたしって……気持ちよかった、とか考えてねぇ? 実際、イヤじゃなかったんだよな? 相手、要だし。って、うぎゃぁぁぁあ!!)
要を好きだと思ったのは……たぶん、あの時から。
『――オレ、こういう弱い者いじめ? みたいなの、すっげぇキライ!』
いつもみたいに後先を考えずに突っ走って、勝てそうにない相手に喧嘩を売るのは自分でも無謀だと思う。それで怪我をしても仕方ないって諦めてた。
学習能力がないんだから、だって……しょうがないだろ? 見て見ぬフリなんて、出来ないんだから!
『 僕の妹に何かしたら、タダじゃおかないよ? 』
女の子みたいに扱われるのは 全然 慣れなかったし、好きじゃなかった。でも、本当は ちょっと 嬉しかった。
自分の身は自分で守らないとダメだって知っていたから、強がって生きないと負けると歯を食いしばって踏ん張ってきた。
男の子みたいに。
初めてだったんだ。
コイツになら負けてもいい、って思ったのは。
女の子として守ってもらえるそんな 場所 があるって思えることが……嬉しかった。
たとえ、それが要の「妹」という枠組みの中のものだとしても――。
「ああ、ダメだ。絶対、嘘だ……からかわれてる、そうにちがいねぇ!」
「何が?」
「あたしなんて好きになるはずねぇんだ……口悪いし、色気はねぇし、体だってスゴクねぇし……ぎゃっ!」
一人、ブツブツと土管の中で口に出して列挙すれば、ハタと人の気配に気づいた。
覗きこむ顔に見覚えがあって、さらにそれが今一番顔を合わせにくい相手だと知って美晴は慌てた。
「か、かなめ?」
(なんで、ココに……)
逃走を考えた彼女の腰は土管の中で彼がいる側とは反対方向にずらされる。
にっこりと笑って、彼は逃げ腰の美晴の腕を取った。
「捕まえた。なんか難しいこと考えすぎだよ? 美晴なんだから本能で感じればいいのに」
「なんだ、それ! あたしだって考える時は考えるんだよっ。悪かったなっ!!」
キッと睨んで、美晴はええい、離せ! と彼に取られた腕を振った。
「悪くはないよ……でも」
しょうがないな、と要は言って強く美晴の腕を引き寄せる。
「わっ!」
その胸にぶつかって、美晴は固まった。
ゾワリとする感触、生温かい吐息がなぶる耳たぶに神経が集中したのが分かった。
「俺、美晴が好きだ」
「………」
そんなワケない、と言い聞かせる。
本気にしたら、間違いなく深みにハマる……自信がある。
(あたしは 絶対 信じないぞ!)
「美晴、聞いてる?」
「………」
応じれば負けると知っているから黙りこむと、相手もそれに気づいたようだった。
「ふーん、そう? なんだっけ? 口が悪くて色気がなくて体もスゴクない……から、そういう頑なな態度なの?」
口に出そうになる叫びを何とか我慢して美晴は息を詰めた。
「わかった。じゃあ、証明してあげる」
(は? なにを?)
彼女の腰を抱き寄せて、要が目を逸らせないほどの至近距離で真摯に告げた。
「口が悪くて、色気がなくて、体がスゴクなくても 全然 イケるってコトを、ね」
>>>後編に続きます。
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ですよね。
私も野外はいかがかと思います。新連載、楽しんでいただけたら嬉しいです~頑張りますね!
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