背徳の姫君。汐宮清乃-4(完)

　「背徳の姫君」汐宮清乃視点の最終場面となりました。
　編集してみましたが……やはり、ちと……いや、かなり。あからさまな描写は避けたんですが、コレでも。
　うん、R15でいけるかな？
　と、思っていますが……際どいです。R18としては、ぬるめ……という程度に際どいです。たぶん。

　またまた、引き続きアンケートに投票ありがとうございます♪
　「ピアノ」「夕焼け」だけでなく、他の話にも票が入ってホクホクしております。その昔、「うらキロ」が「うらキロ」でなかった頃からの作品に票が入ると感無量です。
　あの頃は「龍」に熱狂的（当サイト比）な読者さまがいらっしゃってねえ……いや、熱狂的な読者さまがいるのは、今も「龍」が一番かと思いますが(^^ゞ。
　ありがたやありがたや。
　まだまだ、アンケートは投票をお待ちしています。
　春企画の作品は一応、「ピアノ」でいく予定ですが……50万HIT企画の参考にもさせていただこうかな？　と思っています。よろしゅうm(__)m

　以下、「背徳の姫君」汐宮清乃-4、最終話。
　R18に限りなく近い、R15描写を含んでいます。苦手な方は、くれぐれもご注意ください！
　余談ですが、人物紹介のページを作ってみたのです。需要があるのか、どうか大問題（笑）なので、アップするか悩み中です。

――　背徳の姫君　～汐宮清乃-4～　――

「ッ……ひっ！　いやぁっ！」

　痛くて、痛くてたまらなくて、清乃は悲鳴を上げた。
　そんなうっすらと涙を湛えた可憐な仕草の彼女を冷たく見下ろして、耀は「痛い？」と太腿の裏側を撫でながら、訊く。
「い、たい」
　何とか答えた彼女に、目をすがめて薄い唇の端を上げた。
「ワザとだよ。解かってるだろ」
　こくり、と頷いて清乃は彼に抱きつき、その背中に爪を立てた。
（　わかってる　）
　キスをして、彼の舌に自分の舌を絡める。
「……ッ」
　執拗に口の中にできた清乃の傷口を彼の舌が舐めたから、噛みついた。
　彼の血の味が口内に甘く広がって、口を拭う耀の目覚めたような眼差しを受け止める。
　手を伸ばして、請う。

「その目、好き」

　わたしを 支配 して。これは、契約なの。それくらいの、強い希〔のぞ〕み。

「とんだ淫乱、だな……おまえ」
　喋ると舌の傷が痛むのか、耀は顔をしかめ報復のように清乃の体にあたった。
「……い、いの」
　爪を立てて縋りついたら、「爪を立てるなよ……」と忌々しげに吐き捨てる唇。
　カエルのように開いて辱められた白い足。制服のまま繋がる、優しさの欠片もない行為。
　それでも、いい。
　手酷い扱いをされても、気持ちを疑われても構わない。

　甘美な痛みに酔って……その目に、わたし以外の 誰も 映さないようにできるなら。

　　>>>おわり。