裏表一体、日々のこと。
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「背徳の姫君」汐宮清乃視点の第二回です。
彼女視点を加筆していたら、ひどく制限の場面ばかり増えました。黒髪で人形顔のお嬢さんのイメージで、一応考えているんですが……一番、肝の据わった精神の持ち主かもしれません。
いや、私の中の位置関係は真鍋氏が「主」で、汐宮嬢が「従」なんですが……スキスキ言っているのも、確実に彼女ですが……それだけ、覚悟が決まっているというか。立場的に「どうなってもついていく」という方向性が決まっているお嬢さんなので、揺らぐトコロがありません。
書いてて安心のお方です。しかし、理解はしがたい。
アンケートの投票、ぼちぼちと入っていて嬉しいです。
ブログでアンケート投票を募っているせいか、「ピアノ」と「夕焼け」が接戦で、ちょっとドキドキ。
あまりに僅差だったら、さすがに春企画を「ピアノ」だけでするのは憚れるかもしれません。
「夕焼け」でも何か……春だし、イロイロあるよねー。桜の木の下はさあ(←おいおい)。
「ピアノ」の春企画のお話は、一応方向性は決まっているのですが、色っぽい話がやっぱり薄口です。アッサリしてるのが彼らの味なのでどーにもなりゃしません。あはははは(遠い目)。
アンケートの動向を見て、味付けの方も調整します。
以下、「背徳の姫君」汐宮清乃視点の第二回。
この話にも「陽だまり」の人物紹介のようなページを作ろうか、と考えている最中です。イメージの線画はあるので、作ろうと思えば作れるのですが……なくてもいいような気も、しなくもない(^^ゞ。
あらすじ、はさらにいらないよなー。
今回の場面で、ようやく真鍋視点の最初です。
彼女視点を加筆していたら、ひどく制限の場面ばかり増えました。黒髪で人形顔のお嬢さんのイメージで、一応考えているんですが……一番、肝の据わった精神の持ち主かもしれません。
いや、私の中の位置関係は真鍋氏が「主」で、汐宮嬢が「従」なんですが……スキスキ言っているのも、確実に彼女ですが……それだけ、覚悟が決まっているというか。立場的に「どうなってもついていく」という方向性が決まっているお嬢さんなので、揺らぐトコロがありません。
書いてて安心のお方です。しかし、理解はしがたい。
アンケートの投票、ぼちぼちと入っていて嬉しいです。
ブログでアンケート投票を募っているせいか、「ピアノ」と「夕焼け」が接戦で、ちょっとドキドキ。
あまりに僅差だったら、さすがに春企画を「ピアノ」だけでするのは憚れるかもしれません。
「夕焼け」でも何か……春だし、イロイロあるよねー。桜の木の下はさあ(←おいおい)。
「ピアノ」の春企画のお話は、一応方向性は決まっているのですが、色っぽい話がやっぱり薄口です。アッサリしてるのが彼らの味なのでどーにもなりゃしません。あはははは(遠い目)。
アンケートの動向を見て、味付けの方も調整します。
以下、「背徳の姫君」汐宮清乃視点の第二回。
この話にも「陽だまり」の人物紹介のようなページを作ろうか、と考えている最中です。イメージの線画はあるので、作ろうと思えば作れるのですが……なくてもいいような気も、しなくもない(^^ゞ。
あらすじ、はさらにいらないよなー。
今回の場面で、ようやく真鍋視点の最初です。
―― 背徳の姫君 ~汐宮清乃-2~ ――
律儀に書かれた名前は、「真鍋耀〔まなべ よう〕」。帝都浦川高校の生徒会で書記をしている清乃と同級の男子生徒だった。
品行方正で真面目、少し協調性に欠ける彼は同じ年代のクラスメートとは合わないらしい。
親しくする友人らしい友人もなく、唯一の友人と言えば、いま生徒会の会長をしている幼馴染の名越真希〔なこし まき〕くらいだった。
彼が生徒会の書記をしているのも、その幼馴染の強い要望があったからだ。
コンコン、と生徒会室の扉を叩くと出てきたのは、清乃のお目当ての彼ではなく、その幼馴染の会長だった。
真希は、校内でも有名な黒髪の綺麗なクラスメートが立っていて目を見開いていた。
「ええ? 汐宮さん?」
「こんにちは、名越くん」
にっこりと微笑んで清乃は生徒会室の中をぐるりと見渡したが、どうやら今は彼以外誰もいないようだった。
「誰かに用?」
不思議そうに真希は尋ね、清乃は首を振る。
「そうじゃないの。直接、渡したほうがいいかと思ったんだけど、名越くんなら安心ね」
「?」
さらに不可解な表情になった真希に、清乃はあの日拾ったノートと教科書を差し出した。
「この間、助けてもらったの。お礼、言っておいてください」
じゃ、と背中を向ける彼女に彼の手が止めた。
「あの、さ。汐宮さん」
「はい?」
清乃は首をかしげながら、少しも驚かなかった。
「じつは、俺。ずっと君のこと、気になってたんだ」
一方的に向けられる想いは苦手。「ごめんなさい」と断りながら、清乃はそれでも彼を利用しようと思った。
「わたし、あなたのこと知らないもの」
そして、真鍋耀のことも――だから、もっと 教えて 欲しかった。
本から目を上げ、眼鏡をかけた彼は紹介された清乃に一瞥をくべた。
真鍋耀の視力は、普段は裸眼でも支障はないが、本を読む時などは眼鏡をかける程度に悪い。
しっかりと自分をとらえた視線に、ほんの少し清乃は緊張して固まった。
「どうも」
差し出された手に躊躇って、おずおずと重ねる。
彼らしい低い温度。ひんやりとした指先にホッとする。
「真希と付き合うなんて、大変だろうけど」
「そうですね、やっかまれて大変です」
おかしいほどの、気持ちの入っていない空虚な会話。
一度会っているハズなのに、彼は思い出す気配もない。
眼鏡の奥の黒い瞳には、きっとまだ……何も映っていない。それが、たまらなく心地よかった。
>>>続きます。
律儀に書かれた名前は、「真鍋耀〔まなべ よう〕」。帝都浦川高校の生徒会で書記をしている清乃と同級の男子生徒だった。
品行方正で真面目、少し協調性に欠ける彼は同じ年代のクラスメートとは合わないらしい。
親しくする友人らしい友人もなく、唯一の友人と言えば、いま生徒会の会長をしている幼馴染の名越真希〔なこし まき〕くらいだった。
彼が生徒会の書記をしているのも、その幼馴染の強い要望があったからだ。
コンコン、と生徒会室の扉を叩くと出てきたのは、清乃のお目当ての彼ではなく、その幼馴染の会長だった。
真希は、校内でも有名な黒髪の綺麗なクラスメートが立っていて目を見開いていた。
「ええ? 汐宮さん?」
「こんにちは、名越くん」
にっこりと微笑んで清乃は生徒会室の中をぐるりと見渡したが、どうやら今は彼以外誰もいないようだった。
「誰かに用?」
不思議そうに真希は尋ね、清乃は首を振る。
「そうじゃないの。直接、渡したほうがいいかと思ったんだけど、名越くんなら安心ね」
「?」
さらに不可解な表情になった真希に、清乃はあの日拾ったノートと教科書を差し出した。
「この間、助けてもらったの。お礼、言っておいてください」
じゃ、と背中を向ける彼女に彼の手が止めた。
「あの、さ。汐宮さん」
「はい?」
清乃は首をかしげながら、少しも驚かなかった。
「じつは、俺。ずっと君のこと、気になってたんだ」
一方的に向けられる想いは苦手。「ごめんなさい」と断りながら、清乃はそれでも彼を利用しようと思った。
「わたし、あなたのこと知らないもの」
そして、真鍋耀のことも――だから、もっと 教えて 欲しかった。
本から目を上げ、眼鏡をかけた彼は紹介された清乃に一瞥をくべた。
真鍋耀の視力は、普段は裸眼でも支障はないが、本を読む時などは眼鏡をかける程度に悪い。
しっかりと自分をとらえた視線に、ほんの少し清乃は緊張して固まった。
「どうも」
差し出された手に躊躇って、おずおずと重ねる。
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なお
HP:
性別:
女性
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大阪府
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たぶん、そのうち無色。
趣味:
主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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