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裏表一体、日々のこと。
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 「小さき姫~」のその後、後編です。
 これにて、「小さき姫と年の差侯爵の結婚」はラストです。ドンドンパーフー!
 次に何をブログで書いていくかは、決まっていませんが……うーん、新しいネタが出ればいいんですけど……とりあえず、ハロウィンだな――とは思っています。
 ん? あれ?
 やっぱり、あっち編なんですかね。いやいや! なんのネタもありませんけどっ!!

 近況、ゲーム三昧の日々。
 現在、表ボス前で停滞中。よくあること(個人的病気、ラストダンジョン症候群でありますっ!)なので、放置中なのです。
 近々、トライするつもりです。が、予定は未定。

 以下、「小さき姫と年の差侯爵の、その後」3。
 これにて、終了。
 何気に魔王子は鬼畜ですな。イロイロな意味で敵にまわしてはイケマセン!





―― 小さき姫と年の差侯爵の、その後。3 ――

「キラさま!」
「まことか!」

 彼のメイドが愕然と戦〔おのの〕き、肉食の公女が食いつく。
「ひとつ、王家はおまえを庇護しない。ひとつ、私のものに手を出せば――殺す」
 にっこり微笑んで、キラはさらりとかなり物騒な条件を提示した。
 よほど、腹に据えかねているらしい……とキースは傍観者に徹して、心の中で呟いた。
 彼のメイドはプルプルと震えているが、今の条件は確実に彼女を守るためのものだ。
 公女もそれに気づいて、少しつまらなそうに唇を尖らせた。
「ちっ、仕方ないのう……ほかに条件はあるかの?」
「ない。好きにしろ」
「よかろう。条件をのむゆえ妾を連れて行け」
 ニタリ、笑ったエリルに魔王子は酷薄に唇を曲げ「いいですよ」と請け負った。

「き、キースさま……」

 殺伐とした彼らの遣り取りを眺めていたキースに、ようやく正気を取り戻したらしい新妻が頬を染めて恥ずかしそうに彼の名を呼んだ。
 チサは魔王子と公女の遣り取りを聞いていなかったようで、「どうされたんですか?」と不思議そうに首を傾けた。
「何でもないよ」
 と、敢えて彼女の耳に入れたくはない内容だったので、黙っておく。

 ただ。

 そうだな、どうせなら公女〔彼女〕がいない時にチサを連れて行きたいし。

「シリルに(情報収集を)頼んでおこう」
 うんうん、と頷いてキリエ侯爵はチサの頬を親指の腹で撫でたのだった。

  >>>終わり。

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たぶん、そのうち無色。
趣味:
主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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