夕焼けと机と教室と。Other...mother...2

　「夕焼け」挨拶ネタ……小槙視点の第二話。
　最後まで載せようかと思いましたが、微妙に量の配分を間違えたっぽいです。今回、短いのですが、明日最後まで載せます。
　で。
　昨日の夜に、「夕焼け」目次にて、「春の手前、雪のあと」をご案内させていただきました。ついでに、「「はじめまして」の話」もアップです。
　「春の手前～」は、今回の「Other...」シリーズでお目見えした、馳くんの母君のお話です。
　本当は単独の読みきりの予定で書いていたエピソードですが、冬だし定番？　という流れです。大阪に降る雪は、こんなキレイなものじゃありませんけどね。
　雰囲気雰囲気（苦笑）。
　切ない系なので、「夕焼け」としては特異な出来上がりかな？　と思います。こういうのも、好きなのよ～私はね。
　つーか、切ない系は短編じゃないと読めないですね（←根っからのコメディ好き）。

　今日は、ＬａＬａコミックの『アドモアゼル　バタフライ』の第二巻を買いました。
　いやー、なんつーか王道？
　こういうマンガが一番楽しいですね。私は。
　出来すぎだよなあ、とは思いつつ、物語の中でくらいこれくらい幸せにしたってよーという気分なのです。
　蝶々さんが可愛くて、仕方ないです。ぐりぐりしたいー（笑）。

　以下、「夕焼け」ご挨拶ネタ「Other...」小槙視点の第二話です。
　拍手コメントさまへのお返事は近日中にいたします～急な引っ越しにご迷惑おかけしております。
　そして、アンケートは年末まで分からない展開になってきました。
　TOPに隠し？　で決まったらどうしようかと今から、ドクドクしてます。単純な隠ししかできませんが……い、いいよね？

――　夕焼けと机と教室と。～Other...mother...2～　――

「　お、ふ、く、ろ　」

（馳――くん？！）
　ふり返って小槙は息をのみ、馳輝晃〔はせ　てるあき〕も母親と彼女が一緒にいることに少なからず驚いていた。
「仁道？」
「もう！　あんたがおらへんから 女の子 ナンパしてもうたやん。彼女、クラスメートなんやて？」
「……いないって、５分程度やろ。少しは待てっちゅーねん」
　嫌そうな息子の抗議にカラカラと母親は笑って、ピョンピョンと彼の横に跳ねていく。
「だってさー、待つのって退屈やろ？」
「遅れてきておいて、それかよ……」
　さらに渋面になって、輝晃は立ち尽くす小槙に笑いかけた。
「ごめんな、お袋が迷惑かけて」
「ううん」
　全然、と首を振って、俯く。
（馳くんの、お母さんやったやなんて……なんか、どうしよう）
　どうする必要もないのに、気恥ずかしくなって顔を上げることができなくなった。

「　じゃ、仁道さんありがとう　」

　彼に似た優しい女性の声に、小槙はふるふると首を振って上手く笑えたかどうかもわからない顔を上げると、校舎に消える二人を見送った。

　　>>>続きます。