裏表一体、日々のこと。
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さて、お待たせしました。
もし、待って下さっていた方がいらっしゃったらゴメンナサイでした。
「夕焼け」本編、最終話です。
とりあえず、コレで「夕焼け」のベースは終わりました。
あとは、ちょこちょことした番外っぽいSSが主流になると思います。
「夕焼け」の目次ページにある番外は一応、執筆が完了しているモノなのですが……今日「ジェラシー・スクリプト」を全部消して書き直しました。
シチュエーションもすべて変えました。
理由はなんとなく、前の流れが「夕焼け」っぽくなかったので(^^ゞ。
しっくりこなかったんですよね。で、今回ちょっと別に思うトコロができたので書き直しております。
「彼女の存在」の小槙視点っぽいかな~?
まだ、流動的ですけどね。
で、次の予定は「入学式」です。
企画小説として仕上げる予定ですが、健全な話になりそうです(笑)。
舞台、中学校ですから。
今日は雨。
モノを書くには、よい日和。
もし、待って下さっていた方がいらっしゃったらゴメンナサイでした。
「夕焼け」本編、最終話です。
とりあえず、コレで「夕焼け」のベースは終わりました。
あとは、ちょこちょことした番外っぽいSSが主流になると思います。
「夕焼け」の目次ページにある番外は一応、執筆が完了しているモノなのですが……今日「ジェラシー・スクリプト」を全部消して書き直しました。
シチュエーションもすべて変えました。
理由はなんとなく、前の流れが「夕焼け」っぽくなかったので(^^ゞ。
しっくりこなかったんですよね。で、今回ちょっと別に思うトコロができたので書き直しております。
「彼女の存在」の小槙視点っぽいかな~?
まだ、流動的ですけどね。
で、次の予定は「入学式」です。
企画小説として仕上げる予定ですが、健全な話になりそうです(笑)。
舞台、中学校ですから。
今日は雨。
モノを書くには、よい日和。
―― 夕焼けと机と教室と。4-2(完) ――
朝から上機嫌の、八縞ヒカルに野田マネージャーは呆れたように言った。
「その分だと、「本願成就」したんですか? ヒカル」
「ふふふん、まあね」
弾みそうな声に、野田はやれやれと肩をすくめた。
「例の「ストーカー」事件……まだ未解決の分がコレだけあるんですが」
言うと、提示する手紙を机の前に並べた。
少なく見積もっても、十数件。
ヒカルは、興味がないとばかりに顔を背けて「もう、いいよ」と退ける。
「小槙には、解決したと思わせといてよ。でないと、またクライアントに逆戻りだ……真面目なんだから」
彼女のそういうトコロも好きだとヒカルの目は言っていて、マネージャーを辟易とさせた。
「はいはい。しかし、ヒカル……いいんですか?」
野田が言わんとしていることを正確に察して、頷く。
「これも、仕事だよ。こういう世界にいれば、多かれ少なかれあることだ」
「……まあ、そうですが」
野田は、そんなヒカルを頼もしく思いながらも、不安になる。
中には、深刻なモノも少なくない。
「小槙に心配はかけたくないんだ……野田さん。代わりに、心配させるけどいいよね」
にっこり、とヒカルが有無を言わさずに微笑んだ。
「ええ、それが 仕事 ですから」
と、野田も笑うしかなかった。
*** ***
「いずみ弁護士事務所」の扉の前で、小槙はしばらく考え続けていた。
昨日、輝晃のせいで欠勤を余儀なくされたのは仕方ないとはいえ……さすがに、あからさますぎた気がする。八縞ヒカルの「ストーカー」問題が片付いた途端だったし、ボスには詳細も報告したあとだった。
つまりは、輝晃と幼馴染だったとかのあれやこれやの内容(多少の情報修正有り)を事務所の人間は知っているかもしれないのだ。
(あかん……そんなん耐えられへん)
「 仁道くん 」
「わっ!」
背後から聞こえた声に、小槙は飛び上がって振り返り……ごつんと派手に後ろの扉に頭をぶつけた。
「たー……、あ、ボス……おはようございますー」
「おはよう」
ぷくく、と思わず口に手をあてて笑いを堪えながら、「いずみ弁護士事務所」のボスは小槙を心配そうに見た。
「体調はよくなったのか?」
「あ。はい、勝手をいたしまして申し訳ありませんでした。もう、大丈夫です」
「そうか……昨日、彼の方からも電話をもらったよ」
「彼?」
よく分からなくて首をかしげる小槙へ、ボスはにやりと笑った。
「八縞ヒカルくん、だよ。元・クライアントのね」
「……えーっと、どういった内容の電話だったんですか?」
なんか、妙に気恥ずかしくって頬が熱くなる。
「案外、真面目なんだね……彼は、君とお付き合いさせていただくとご丁寧に言ってきたけど、本当かい?」
「はい」
小さく頷くと、ポンと頭を撫でられる。
「よかったな、仁道くん」
そして、さらに一言。
「あんまり無茶をさせないように、彼には釘は刺しておいたから安心したまえ」
カッカッカッ、と笑って横を通り過ぎると、ボスは事務所の中へと入った。
(……やっぱり、バレとるし。つーか、馳くん――)
ふたたび閉じられた事務所の扉に、小槙は立ち尽くして「わたしの知らんところで、何しとんねん」と照れ隠しにポツリと「彼」に文句を言った。
おわり。
朝から上機嫌の、八縞ヒカルに野田マネージャーは呆れたように言った。
「その分だと、「本願成就」したんですか? ヒカル」
「ふふふん、まあね」
弾みそうな声に、野田はやれやれと肩をすくめた。
「例の「ストーカー」事件……まだ未解決の分がコレだけあるんですが」
言うと、提示する手紙を机の前に並べた。
少なく見積もっても、十数件。
ヒカルは、興味がないとばかりに顔を背けて「もう、いいよ」と退ける。
「小槙には、解決したと思わせといてよ。でないと、またクライアントに逆戻りだ……真面目なんだから」
彼女のそういうトコロも好きだとヒカルの目は言っていて、マネージャーを辟易とさせた。
「はいはい。しかし、ヒカル……いいんですか?」
野田が言わんとしていることを正確に察して、頷く。
「これも、仕事だよ。こういう世界にいれば、多かれ少なかれあることだ」
「……まあ、そうですが」
野田は、そんなヒカルを頼もしく思いながらも、不安になる。
中には、深刻なモノも少なくない。
「小槙に心配はかけたくないんだ……野田さん。代わりに、心配させるけどいいよね」
にっこり、とヒカルが有無を言わさずに微笑んだ。
「ええ、それが 仕事 ですから」
と、野田も笑うしかなかった。
*** ***
「いずみ弁護士事務所」の扉の前で、小槙はしばらく考え続けていた。
昨日、輝晃のせいで欠勤を余儀なくされたのは仕方ないとはいえ……さすがに、あからさますぎた気がする。八縞ヒカルの「ストーカー」問題が片付いた途端だったし、ボスには詳細も報告したあとだった。
つまりは、輝晃と幼馴染だったとかのあれやこれやの内容(多少の情報修正有り)を事務所の人間は知っているかもしれないのだ。
(あかん……そんなん耐えられへん)
「 仁道くん 」
「わっ!」
背後から聞こえた声に、小槙は飛び上がって振り返り……ごつんと派手に後ろの扉に頭をぶつけた。
「たー……、あ、ボス……おはようございますー」
「おはよう」
ぷくく、と思わず口に手をあてて笑いを堪えながら、「いずみ弁護士事務所」のボスは小槙を心配そうに見た。
「体調はよくなったのか?」
「あ。はい、勝手をいたしまして申し訳ありませんでした。もう、大丈夫です」
「そうか……昨日、彼の方からも電話をもらったよ」
「彼?」
よく分からなくて首をかしげる小槙へ、ボスはにやりと笑った。
「八縞ヒカルくん、だよ。元・クライアントのね」
「……えーっと、どういった内容の電話だったんですか?」
なんか、妙に気恥ずかしくって頬が熱くなる。
「案外、真面目なんだね……彼は、君とお付き合いさせていただくとご丁寧に言ってきたけど、本当かい?」
「はい」
小さく頷くと、ポンと頭を撫でられる。
「よかったな、仁道くん」
そして、さらに一言。
「あんまり無茶をさせないように、彼には釘は刺しておいたから安心したまえ」
カッカッカッ、と笑って横を通り過ぎると、ボスは事務所の中へと入った。
(……やっぱり、バレとるし。つーか、馳くん――)
ふたたび閉じられた事務所の扉に、小槙は立ち尽くして「わたしの知らんところで、何しとんねん」と照れ隠しにポツリと「彼」に文句を言った。
おわり。
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趣味:
主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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