夕焼けと机と教室と。佐藤カナコの砂を吐く話2

　「夕焼け」結婚後のおまけ、彼女の親友視点の第二回です。
　今回の場面が一番、「砂を吐く」場面だとは思うんですが……言うほど、砂は吐かない（笑）カモ。
　新婚さんなんて、こんなモンですよね？

　明日あたりに『ヘラクレスの栄光　魂の証明』の第一回（←え？）進行状況などを書こうと思っています。
　本当は、今日書いちゃってもよかったんだけど。
　せっかく「ゲーム三昧の日々」というカテゴリーを作ったので、熱く語ろうかと思います。
　いや。
　そんな熱くはならないと思いますけど。
　戦闘時間が長いとか、移動速度がちと遅いとか、イロイロとマイナスな評価を聞いていたのですが、個人的には結構イケてる？　気がします。
　なんか戦闘が楽しくなってきました（←順応？）。
　何がいいって、音楽とか細かいところの演出ですね。『世界樹の迷宮』をやって、コレをするとなんか胸がドキドキします。
　そうだよ、コレだよ。敵が区別できる。魔法によって演出が違う、キャラに個性がある……（ドキドキ）。
　決して『世界樹～』が悪いワケではないですが、真っ向逆な感じが新鮮で違う意味で楽しめるなあ（うっとり）と戦闘しながら見入ってますよ。
　ＤＳならではの、要素もありーの。なかなかじゃないの？
　と、現在のところ、私の中での評価は高いです。
　私が離れていた間にゲームは格段に進歩していて……それで、評価があんなに厳しいんだと思います。
　昔のことを考えれば、絶対すごいことなのに！
　何がすごいって、コレが4000円以内で手に入るってコトだよ！！　ＳＦＣ〔スーパーファミコン〕時代なら、10000円近くは取られたのにっ。
　すごいなあ（感動）。
　携帯ゲームなのに。

　余談ですが。

　最近、おばさん染みた考え方を言うと小学生とかがこういうの手にしているのは、あまり好ましくないんじゃないかと思います。
　あるから、欲しいと思うのは仕方ないけど（私もファミコンが発売された時に欲しいから、泣いて買ってもらったクチだし）。
　でもさ、なかったらカードゲームでもボードゲームでも子どもは楽しめるモノなんだと思うワケですよ。ええ。
　実際、私もファミコンがなかった頃はそれで満足していた……つーか、それが「普通」だった。
　自制の弱い年頃に、こういうのを無制限に渡してしまうのは正直怖いなあと、考えています。
　いい大人の私が時間忘れてやってるくらいだしね。ははははは。
　ご利用は計画的に――って、コトが言いたいだけです。頑張ろう、大人！！



　新しくしたアンケートに、たくさんのご協力をありがとうございます。
　ブログでのアンケートのせいでしょうか？　「背徳」番外の幼馴染カップルに票が集まっていて、正直、ビックリです。
　そ、そんなに人気あったの？？
　知らなかったよー、言ってくれよー（笑）。
　まだまだ途中経過なので確定ではありませんが……「龍」+「背徳」番外の二本立てにするか、とか候補としては考えています。
　ところで、「そのほか」にも二票ほど入っているのですが……な、なにに対して（オロオロ）？
　すでに「質問」をやっているカップルは除外したのですが、あのあたり？
　それとも、すっかり眼中から抜けてた「帝国秘話」？？
　ご意見も、絶賛受付中です。名前入れたくない場合は匿名でも構いませんので、是非残していってくださいね★

　以下、「夕焼けと机と教室と」結婚式編、その後「佐藤カナコの砂を吐く話」2。
　次で、おしまい。
　続きは、60万HIT企画（？）あたりで連載予定です。

――　夕焼けと机と教室と。～佐藤カナコの砂を吐く話2～　――

　口に出してしもうた、とバツが悪くなる。
『もう……変なこと、考えんといてよ。それより、なんか用があったんとちゃうの？』
「むむっ、アッサリ話を変えるあたり……なおさらアヤシイ。こ、小槙ちゃんのクセにっ」
『な、なんやのよ、ソレはっ！』
　困ったなあ、という彼女の声が遠のいて、『佐藤？』という彼の心地のいいやわらかな低音が届く。

「輝晃くん？　おはよ」

　受話器の向こうで、彼が笑う気配がする。
『おはよう……で、なんか用があったんちゃうかって、小槙が言うてるけど？』
「あー、うん。二人の結婚式の二次会、してへんやん？　輝晃くんの仕事が忙しい関係もあったし……で、今度さ。同窓会も兼ねてやろかっちゅー話があるねん」
『ふーん』
　彼がこういう反応を示した時は、あまり乗り気じゃない証拠だ。
（輝晃くんは、ホンマ、ハッキリしてるからなあ……）
『小槙次第やな』
（やっぱりやし……しゃーない。将を射んとばすはナンとやら。当初の予定通り小槙ちゃんから 懐柔 やね）
　やれやれ、と肩をすくめてカナコはふと、訊いた。

「　取り込み中やなかった？　」

　先ほど、彼女に訊いたのと同じ問いだが――さて、彼のほうの反応はどうだろうか。
『あ？』
　一呼吸の沈黙があって、『ああ』と思い当たったように彼は笑った。
『先刻〔さっき〕から小槙が赤くなってたんは、ソレか。平気や……最中やったら、そもそも 電話 になんか出させへんし』
　輝晃のそのあけっぴろげな物言いに、向こうで小槙が 何か を言った。
　おそらくは、「アホ」とか「スケベ」とかその類〔たぐい〕だろう。彼女は相変わらず真面目なのだ。
　もちろん、彼の方は新妻の そういうトコロ も気に入っているらしかった。その証拠に電話の向こうの二人のなんと楽しそうなことか。
『ご、ごめんね。カナコちゃん』
　受話器を奪い取ったらしい彼女が、恥ずかしそうに告げるのであてられたカナコは笑うしかない。
「ええよー、ごちそうさま」
　顔が熱い、と手で扇いで 本題に 入った。

　　>>>続きます。