裏表一体、日々のこと。
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「夕焼け」の春っぽい話、「上京物語」の第一回です。
上京物語、と題して一体、どんな話だ?! と思われた方もいらっしゃるカモしれませんが……こういう話です。
当初から、こういう展開でいく予定ではありましたが、あまりにベターな展開にムズムズします(←おいおい)。
この方の職業も、一応決まっているんですが、確かまだ書いてなかったように思います。話に直接関係ないので、必要になったら明かそうかと(^^ゞ。
ちなみにコチラ、まだ校正にかけてないためもしかすると、文章がおかしい(←いつもよりもさらに、という比較の問題です)ところがあるかもしれません。気にしない気にしない。
目次にアップする時と、文章が微妙に変化するのは、いつものことだとご理解ください。m(__)m
それでは、以下「夕焼け」番外、「上京物語」1。
えーと、初っ端から聞きたいのですが……東京ってどんなトコ?←今更訊くな!
今回、なんとなく東京駅じゃなくて品川駅にしてみたけど、降りたことないんでとんと見当がつきません。描写もそのせいで、すっごくいい加減です。
大阪駅なら、ある程度把握できるんやけど……変なトコあったら、教えてください(というか、描写ないんですが)。東京駅の方が便利がいいなら、変更したく思います。m(__)m
上京物語、と題して一体、どんな話だ?! と思われた方もいらっしゃるカモしれませんが……こういう話です。
当初から、こういう展開でいく予定ではありましたが、あまりにベターな展開にムズムズします(←おいおい)。
この方の職業も、一応決まっているんですが、確かまだ書いてなかったように思います。話に直接関係ないので、必要になったら明かそうかと(^^ゞ。
ちなみにコチラ、まだ校正にかけてないためもしかすると、文章がおかしい(←いつもよりもさらに、という比較の問題です)ところがあるかもしれません。気にしない気にしない。
目次にアップする時と、文章が微妙に変化するのは、いつものことだとご理解ください。m(__)m
それでは、以下「夕焼け」番外、「上京物語」1。
えーと、初っ端から聞きたいのですが……東京ってどんなトコ?←今更訊くな!
今回、なんとなく東京駅じゃなくて品川駅にしてみたけど、降りたことないんでとんと見当がつきません。描写もそのせいで、すっごくいい加減です。
大阪駅なら、ある程度把握できるんやけど……変なトコあったら、教えてください(というか、描写ないんですが)。東京駅の方が便利がいいなら、変更したく思います。m(__)m
―― 夕焼けと机と教室と。~上京物語1~ ――
ゴールデン・ウィークから遅れること、一週間と少し。
東京、品川駅に降り立った仁道旭〔にどう あさひ〕はすっかりと春めいた陽気に手を翳し、目を細める。190近くある身長と、ガッシリとした体格で強面の彼は、ズボンから紙を取り出すと歩き始めた。
示された場所までやってきてキョロキョロと辺りを伺うと、「お兄ちゃん!」と彼を呼ぶ妹の声。
「小槙」
彼女の元気そうな表情に少し前まであった旭の懸念は一応落ち着き、すぐそばに立った小さな体を抱きしめる。
「大変やったな、平気か?」
「うん。平気やよ……それより、お兄ちゃん」
「ん?」
「恥ずかしいんやけど、ものごっつー」
頬を染めて睨む様子は兄の知る恥ずかしがりやの妹そのもので……だからこそ、心配だった。
目立つことに免疫のない妹が、付き合っている 男 というのが芸能人だということ。若手俳優の筆頭に挙げられる八縞ヒカル〔やしま ひかる〕こと本名、馳輝晃〔はせ てるあき〕は小槙の小、中、高校と同じ学校の元クラスメートだった……らしい。
高校二年の時に芸能プロダクションにスカウトされ、転校。そのまま疎遠となっていたが、東京で弁護士をしている小槙と偶然に再会。
もともと淡い恋心を抱いていた妹は彼に告白をされると、押し切られる形で付き合い始めたようだ。
芸能人と付き合う、それだけでも大人しいタイプの彼女には決死の覚悟だったに違いない。まして、「結婚」となれば……並大抵の気持ちではないだろう。
そんな妹の気持ちをどう考えているのか、相手の男は公共の電波を使って 公表 した。
詳細を伏せてはいたが、アッという間に芸能記者に追われる身の上となってしまった小槙は働いていた弁護士事務所も休職するハメになり、現在は輝晃の所属するプロダクションの用意したホテルに住んでいるのだという。
「アイツは? 仕事か?」
「う、うん。でも、時間が空いたら来るて……言うてた」
強い旭の語調に小槙は躊躇って、頷く。
「お兄ちゃん、輝くんのこと嫌いやの?」
もちろん、好いてはいない。正月に挨拶があったとは言え、身勝手に妹を晒し者にしたのだ。
怒るな、という方に無理がある。
(そんな顔されたら、決心が鈍るやないか。あー、貧乏くじやよなあ)
不安そうな小槙の頬に親指を添えて、旭は肩を竦めた。
「さあな。それは、ヤツの態度次第ってトコロやけど……」
と、妹に嫌われる覚悟で旭は静かに前を見据えて口元を引いた。
>>>続きます。
ゴールデン・ウィークから遅れること、一週間と少し。
東京、品川駅に降り立った仁道旭〔にどう あさひ〕はすっかりと春めいた陽気に手を翳し、目を細める。190近くある身長と、ガッシリとした体格で強面の彼は、ズボンから紙を取り出すと歩き始めた。
示された場所までやってきてキョロキョロと辺りを伺うと、「お兄ちゃん!」と彼を呼ぶ妹の声。
「小槙」
彼女の元気そうな表情に少し前まであった旭の懸念は一応落ち着き、すぐそばに立った小さな体を抱きしめる。
「大変やったな、平気か?」
「うん。平気やよ……それより、お兄ちゃん」
「ん?」
「恥ずかしいんやけど、ものごっつー」
頬を染めて睨む様子は兄の知る恥ずかしがりやの妹そのもので……だからこそ、心配だった。
目立つことに免疫のない妹が、付き合っている 男 というのが芸能人だということ。若手俳優の筆頭に挙げられる八縞ヒカル〔やしま ひかる〕こと本名、馳輝晃〔はせ てるあき〕は小槙の小、中、高校と同じ学校の元クラスメートだった……らしい。
高校二年の時に芸能プロダクションにスカウトされ、転校。そのまま疎遠となっていたが、東京で弁護士をしている小槙と偶然に再会。
もともと淡い恋心を抱いていた妹は彼に告白をされると、押し切られる形で付き合い始めたようだ。
芸能人と付き合う、それだけでも大人しいタイプの彼女には決死の覚悟だったに違いない。まして、「結婚」となれば……並大抵の気持ちではないだろう。
そんな妹の気持ちをどう考えているのか、相手の男は公共の電波を使って 公表 した。
詳細を伏せてはいたが、アッという間に芸能記者に追われる身の上となってしまった小槙は働いていた弁護士事務所も休職するハメになり、現在は輝晃の所属するプロダクションの用意したホテルに住んでいるのだという。
「アイツは? 仕事か?」
「う、うん。でも、時間が空いたら来るて……言うてた」
強い旭の語調に小槙は躊躇って、頷く。
「お兄ちゃん、輝くんのこと嫌いやの?」
もちろん、好いてはいない。正月に挨拶があったとは言え、身勝手に妹を晒し者にしたのだ。
怒るな、という方に無理がある。
(そんな顔されたら、決心が鈍るやないか。あー、貧乏くじやよなあ)
不安そうな小槙の頬に親指を添えて、旭は肩を竦めた。
「さあな。それは、ヤツの態度次第ってトコロやけど……」
と、妹に嫌われる覚悟で旭は静かに前を見据えて口元を引いた。
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主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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