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裏表一体、日々のこと。
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 「魔王子とメイド、な関係」後編です。
 間を置かない宣言、有言実行というワケで(笑)。
 拍手、いつもありがとうございますったぶん、毎回押してくださっている方がいるんですよね。
 ありがたや~★

 「小説家になろう」様に投稿は、そのうちするつもりです。
 いつになるかは不明、魔王子視点をブログに載せてからかな~? と思います。
 その前に「魔喰いの森~」の小話を追加するか、どうかなんですけど……うーん。

 以下、「魔王子とメイド、な関係」後編。
 メイド視点はここまで。
 次回は、魔王子視点です。たぶん!




―― 魔王子とメイド、な関係。後編 ――

 自分だけなら、まだ救いがある。
 水も滴るいい男、という――何事もなければ、ウットリとなる眼前の麗しい顔も恐怖の対象でしかない。
(ど、ど、どうしよう……解雇! ううん、ころ、ころ、殺されるぅぅぅっ!!)
 真っ赤から真っ青になったルルゥに、王子は微笑んだ。
「すごい、予想外だ。上をいく要領の悪さ、不安定なチャーム……この 俺 を誘惑してるの?」
「……は? あ、あの」
「ルルゥ、いいかい?」
「は、はいぃ?」
 この時、彼女は彼がどうして自分の名前を知っているのか疑問に思わなかった。
「今から、君の主は俺だ。俺の世話はすべて君に任せる」
「………え?」
 呆然となり、今、耳から入手した情報を理解しようとしていた頭は目から入る情報をよく認識していなかった。
 柔らかい、少し彼女のものよりも冷たい温度が触れて離れた。
 離れる時、ペロリと頬を舐められた? 気がして目が合う。

「 契約の証だよ? 」

 と。トロリとした彼の紅瞳に何が起こったか、正確には理解できなかった。だって、妄想かもしれない。恥ずかしさでのたうち回れる分不相応な夢かもしれないっ!
 ふぉぉぉぉぉお!!

「返事は? 肯定しか受け入れないけどね」
「はいっ!」

 もったいなくて躊躇いなど生まれやしなかった。
 魔族にとって唇へのキスは「契約」。じゃあ、頬へのアレは「味見」? うん。やっぱり、夢だっ(脳内で握り拳!)!
 大体、魔王子である彼は従者や世話役のメイドをつけないことで 有名 な御仁だ。設定に無理がある……にしては、なかなか覚めない夢にクラクラした。
 濡れた服を脱がせ合いっ子しかけた時は流石に逃げたよ! ゆ、ゆめ?! これ、夢なの! ダイタンすぎるぅぅぅぅッ!!



 ――次の日。

 起きても覚めなかった「夢」にビビッて狼狽え慌てて辞退を請えば、主から手痛いお仕置きをされるのだが、そのことを彼女は まだ 知らない。

  >>>終わり。

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