裏表一体、日々のこと。
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夏だし。
こういうネタもアリかな……と思って、書いてみました。
一番書きたい場面はとてもブログに載せれそうにないけど(いや、描写さえ抑えれば大丈夫かな?)!
今回の話のポイントは、浴衣、夏祭り、寸止めです(←え?)。
この要素に合致するカップルと言えば、この二人しかいない! ってコトで「背徳・番外」の純情エロチカなカップルを大学生にしてやってみました。
高校三年の頃にも、夏祭りはあったと思われますが……その時には、たぶん彼女がえらい失敗をして彼を怒らせたという気がします。
彼女の学習能力値は低め(遠い目)。
でも、そこが可愛いんですよね。委員長はっ!
以下、「背徳の姫君・番外」山辺志穂視点「祭囃子が聞こえる1」です。
コレを書いていると、彼らの中学生時代がちょっと気になります。
でも、それを書くと「夕焼け」みたいになりそうなので我慢……。
こういうネタもアリかな……と思って、書いてみました。
一番書きたい場面はとてもブログに載せれそうにないけど(いや、描写さえ抑えれば大丈夫かな?)!
今回の話のポイントは、浴衣、夏祭り、寸止めです(←え?)。
この要素に合致するカップルと言えば、この二人しかいない! ってコトで「背徳・番外」の純情エロチカなカップルを大学生にしてやってみました。
高校三年の頃にも、夏祭りはあったと思われますが……その時には、たぶん彼女がえらい失敗をして彼を怒らせたという気がします。
彼女の学習能力値は低め(遠い目)。
でも、そこが可愛いんですよね。委員長はっ!
以下、「背徳の姫君・番外」山辺志穂視点「祭囃子が聞こえる1」です。
コレを書いていると、彼らの中学生時代がちょっと気になります。
でも、それを書くと「夕焼け」みたいになりそうなので我慢……。
―― 背徳の姫君。~山辺志穂-祭囃子が聞こえる1~ ――
大学一年の夏。
とおく祭囃子が聞こえた――。
地元に帰省して三日後。
聞きなれたお囃子が聞こえて、今年もそんな季節になったのだと懐かしく思う。
玄関を出ると、隣人の彼が待っていて少し驚いたような顔をして笑う。
「浴衣? 初めて見たな」
「うん……変じゃ、ない?」
大好きな彼のやわらかな表情にホッとして、ちゃんと喜んでもらえたのだと嬉しくなる。時々、選択肢を間違えて彼を怒らせてしまうから……間違えないように慎重に選ぶ。少し怖いけれど、上手にできたら仲良くなれるから頑張っている。
手を差し出す彼も、絣〔かすり〕の柄の浴衣だ。
とても素敵だと思う。見るのは初めて、ではないけれど。
地元の夏祭りということもあり、歩いていれば顔馴染みの友人や知り合い、近所の人たちとすれ違う。幼い頃から何度も何度も繰り返した光景、でもいい思い出はあまりない。
去年の夏祭りは、彼を怒らせて失敗してしまったし……付き合う以前は出来るだけ彼に迷惑をかけないようにウロウロしなかった。
「おっ! 久しぶり。戻ってたのか?」
鳴海、と声をかけて近づいてきた男の集団に山辺志穂〔やまべ しほ〕は及び腰になって逃げ出しそうになるのを辛うじて堪える。隣の家の住人で、付き合っている彼氏でもある鳴海広之〔なるみ ひろゆき〕の手によってシッカリと繋がれているせいでもあるけれど。
広之の背に少し隠れて、志穂は俯いた。
思わず、繋がれた彼の手に包まれている指に力が入る。
「三日前にね」
と、彼は軽く答えて志穂を叱咤するようにチラリと見た。
「あれ? 山辺?」
取り囲まれるような気配に泣きそうになったけれど、くいっと顔を上げて「こ、こんばんは」と何とか笑ってみる。
「へー」
と、中学時代のクラスメートである彼らは顔を見合わせ、ニヤニヤと笑った。
「聞いたぞ、鳴海。同棲してるんだって?」
「そうそう、同じ地域の大学に進学して、一緒に住むなんてなあ! 優等生のお前が」
「この策士っ」
本気なのか、冗談なのか口々に彼らは言って、広之に揶揄するように肘を向けたり叩いたりする。志穂はと言うとすぐには反応できずにうろたえ、理解してから真っ赤になった。
(ど、ドーセーって! ちがう~っ)
「ばぁか、同棲じゃねーよ。たまたま一緒のマンションになっただけ」
志穂の代わりに、広之が訂正した。
けれど、彼らは納得しなかった。ある意味、それは間違いではないのだが。
「はっ! たまたまで隣の部屋になるかー? まあ、お前も男だわな……山辺も色っぽくなって」
「えっ? え?」
よく分からないうちに手を伸ばされ、ビクリと体が震える。
「この男が、そんなにいいのか?」
と、伸ばし始めた中途半端な髪を不恰好ながら結い上げたところにその手が触れようとする。
「やっ!」
怖くて、顔をそらした。広之の背中にしがみついて、震えが止まらなかった。
過剰な反応に、場は白けたようだった。
「やっぱり、山辺は山辺だな」
「昔よりはマシになったけど……メンドくさいよ、このノリ」
「鳴海も面倒見がいいからなあ」
やれやれ、というふうに彼らは言って、そのたびに志穂の心は傷ついた。
>>>続きます。
大学一年の夏。
とおく祭囃子が聞こえた――。
地元に帰省して三日後。
聞きなれたお囃子が聞こえて、今年もそんな季節になったのだと懐かしく思う。
玄関を出ると、隣人の彼が待っていて少し驚いたような顔をして笑う。
「浴衣? 初めて見たな」
「うん……変じゃ、ない?」
大好きな彼のやわらかな表情にホッとして、ちゃんと喜んでもらえたのだと嬉しくなる。時々、選択肢を間違えて彼を怒らせてしまうから……間違えないように慎重に選ぶ。少し怖いけれど、上手にできたら仲良くなれるから頑張っている。
手を差し出す彼も、絣〔かすり〕の柄の浴衣だ。
とても素敵だと思う。見るのは初めて、ではないけれど。
地元の夏祭りということもあり、歩いていれば顔馴染みの友人や知り合い、近所の人たちとすれ違う。幼い頃から何度も何度も繰り返した光景、でもいい思い出はあまりない。
去年の夏祭りは、彼を怒らせて失敗してしまったし……付き合う以前は出来るだけ彼に迷惑をかけないようにウロウロしなかった。
「おっ! 久しぶり。戻ってたのか?」
鳴海、と声をかけて近づいてきた男の集団に山辺志穂〔やまべ しほ〕は及び腰になって逃げ出しそうになるのを辛うじて堪える。隣の家の住人で、付き合っている彼氏でもある鳴海広之〔なるみ ひろゆき〕の手によってシッカリと繋がれているせいでもあるけれど。
広之の背に少し隠れて、志穂は俯いた。
思わず、繋がれた彼の手に包まれている指に力が入る。
「三日前にね」
と、彼は軽く答えて志穂を叱咤するようにチラリと見た。
「あれ? 山辺?」
取り囲まれるような気配に泣きそうになったけれど、くいっと顔を上げて「こ、こんばんは」と何とか笑ってみる。
「へー」
と、中学時代のクラスメートである彼らは顔を見合わせ、ニヤニヤと笑った。
「聞いたぞ、鳴海。同棲してるんだって?」
「そうそう、同じ地域の大学に進学して、一緒に住むなんてなあ! 優等生のお前が」
「この策士っ」
本気なのか、冗談なのか口々に彼らは言って、広之に揶揄するように肘を向けたり叩いたりする。志穂はと言うとすぐには反応できずにうろたえ、理解してから真っ赤になった。
(ど、ドーセーって! ちがう~っ)
「ばぁか、同棲じゃねーよ。たまたま一緒のマンションになっただけ」
志穂の代わりに、広之が訂正した。
けれど、彼らは納得しなかった。ある意味、それは間違いではないのだが。
「はっ! たまたまで隣の部屋になるかー? まあ、お前も男だわな……山辺も色っぽくなって」
「えっ? え?」
よく分からないうちに手を伸ばされ、ビクリと体が震える。
「この男が、そんなにいいのか?」
と、伸ばし始めた中途半端な髪を不恰好ながら結い上げたところにその手が触れようとする。
「やっ!」
怖くて、顔をそらした。広之の背中にしがみついて、震えが止まらなかった。
過剰な反応に、場は白けたようだった。
「やっぱり、山辺は山辺だな」
「昔よりはマシになったけど……メンドくさいよ、このノリ」
「鳴海も面倒見がいいからなあ」
やれやれ、というふうに彼らは言って、そのたびに志穂の心は傷ついた。
>>>続きます。
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え、寸止め?残念です~(笑)
おおっ大好きなカップルありがとうございます。純情エロチカ、言いえて妙だわ(爆)彼女が避けたものの、もし志穂ちゃの髪に他の男の手が触れていたら広之くんの牽制が入ったようにも思えますけど?クールで優等生に見せていて腹黒いなら本音は嫉妬深そうじゃないですか?内気で引っ込み思案の彼女が自分にだけ許すって状態に彼の萌え~が入ってるような(笑)どうでもいい相手なら面倒なんてみないよね。普段怯えて震える子兎が自分の前で「女」の顔になるのを見るのも醍醐味でしょう(笑)
寸止めです。
mimanaさん、喜んでいただけて良かったです。寸止めですが、よろしかったですか?
委員長の心情はmimanaさんにバレバレのようですが(笑)、彼女はまったく理解してないのでいつも必要以上に落ち込んでいます。かわいそうに^^;
彼にとってはそんな彼女も可愛い(イライラしながら)んでしょう。
これからも純情エロチカな二人をよろしくお願いしますね!
委員長の心情はmimanaさんにバレバレのようですが(笑)、彼女はまったく理解してないのでいつも必要以上に落ち込んでいます。かわいそうに^^;
彼にとってはそんな彼女も可愛い(イライラしながら)んでしょう。
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主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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