背徳の姫君。番外-遊園地へ行こう3

　「背徳」番外のホワイトデー・ネタ、第三回です。
　本宅の日誌連載もしなくちゃー！　と思いながら、まだ、できてませんなのだ。本当の反対の反対、なのだ（by『バカボン』のパパ口調）！
　明日、書けたらなと思います（本文は出来ているので、言葉を添えて日誌を書くだけなのですが(^^ゞ）。
　それが出来たら、次は「拍手お礼」にいって、次に「隠れ家」の更新をします。
　今回のバレンタイン・ネタとホワイトデー・ネタも「隠れ家」にてHTMLページにして無修正（笑）アップ予定なのですが……そこまで、行き着くのには長い道のりがありそうです。
　地道に頑張ります。一日一日をコツコツとっ。

　ブログ内の新・アンケートにご協力ありがとうございます。
　毎日少しずつですが、票が集まっている……とホロリとします。ありがとうありがとう！
　みなさん、ええ人やー（感極まれり）！
　コメントもありがとうございます。テンション上がります。
　どうぞ、これからも「うらキロ」としょーもないそこの管理人をよろしくお願いします。m(__)m
　そんなこんなで、しょーもない管理人はまだまだ、アンケートへのご協力をお待ちしています。
　コメントも随時、受付中です（←ドンドン気が大きくなってきていますが、気にしないでー！）！

　以下、「背徳の姫君」番外、「遊園地へ行こう」3。
　次くらいで、ラストです。「うらキロ」内の男の人で、「背徳」番外の委員長が私にとっては、一番、好きなタイプです。
　自分が書いていて好きとか嫌いとか、あんまし思わないのですが……いや、基本好きなタイプしか書かないけどさ……この人に口説かれたら私は落ちるでしょう、と思います（笑）。
　今回の場面は、そんな彼らしい一幕。

――　背徳の姫君　～番外-遊園地へ行こう3～　――

　「……え？」と思わぬ広之の行動に、志穂はカチコンと固まった。


　落ちこんでいたことも、現在の状況の何もかもを一瞬忘れ、真っ赤になる彼女を見つめて広之は可笑しそうにくすりと笑った。
「しょっぱい」
「………ッ」
　志穂は、恥ずかしくなって俯いた。人のいる場所で泣いてしまったことを後悔して、ほんの少し幸せで、周りの人に見られてはいないかとハラハラと気にする。と、視線を感じた。
　広之もそれに気づいたらしく、少し驚いたように目を瞠った。
「市村さん？」
「……先輩、デートですか？　山辺先輩と」
　ゆっくりとやってきた彼女は、チラリと志穂を見つめると「いいですね」と笑う。
　胸が締めつけられるような繊細な笑顔だったから、志穂は言葉を失って小さく首を縦に振る。
「そう、いいだろ？　市村さんもデート？」
　そ知らぬ顔で広之は訊いて、
「いいえ。たまたま……友だちと遊びに来てて」
　市村初美はそう普通を装って答え、「もう行かなきゃ」と急に頭を下げて人ごみに紛れて行った。
「な、鳴海くん……市村さん、泣いてた？」
「かもね」
「………」
　広之がつとめて冷たく言い放ったので、志穂は何も言うことができなかった。
　元来、万人に優しい彼は自分を好いてくる女の子に対しても紳士的だった。けれど、志穂と付き合うようになってからは極力、期待を持たせないように接しているらしく……容赦がない。
　それが、臆病な自分のせいだと分かっているから悲しくなる。
「鳴海くん」
「なに？」
「わたし、ガンバるから」
　志穂の 一大 決意表明に目を瞬いて「まあ、がんばって」と、彼はふわりと不敵に微笑んだ。

　　>>>続きます。