裏表一体、日々のこと。
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拍手コメントありがとうございます! m(__)m
正式なお返事は明日あたりにしたいと思います。
ブログ内、新アンケートもご協力ありがとうございますっ。まだまだ、受付中ですよー★
昨日の即興話の続き、というか、私の中でここまでのイメージは確固たるものとしてあるのですが……これ以降の話はまったくもって、謎という話です。
つかず離れず、互いの恋愛に干渉するという関係に心トキメクってことありませんかね?
私の場合、あんましないかな(←どーやねん!?)。
でも、こういう関係は好きです。くっつくかどうか、ビミョーな線ですけど、基本ハッピーエンドが好みなのでそっち方面で進めてみたい話ではあります。
しかし、最終段階までプラトニックっぽい関係だよなーと今から、ちょっと引き気味です。メンドーだよ、この二人(笑)。
以下、「アナライズ ヘブン(改稿版)」。
昨日の話に、後半をつけて仕上げました。続きは……どうしようかなー? と悩んでいます。
○○モノ、ドロドロっぽいのですでにコメディに走ってるしな(遠い目)。
正式なお返事は明日あたりにしたいと思います。
ブログ内、新アンケートもご協力ありがとうございますっ。まだまだ、受付中ですよー★
昨日の即興話の続き、というか、私の中でここまでのイメージは確固たるものとしてあるのですが……これ以降の話はまったくもって、謎という話です。
つかず離れず、互いの恋愛に干渉するという関係に心トキメクってことありませんかね?
私の場合、あんましないかな(←どーやねん!?)。
でも、こういう関係は好きです。くっつくかどうか、ビミョーな線ですけど、基本ハッピーエンドが好みなのでそっち方面で進めてみたい話ではあります。
しかし、最終段階までプラトニックっぽい関係だよなーと今から、ちょっと引き気味です。メンドーだよ、この二人(笑)。
以下、「アナライズ ヘブン(改稿版)」。
昨日の話に、後半をつけて仕上げました。続きは……どうしようかなー? と悩んでいます。
○○モノ、ドロドロっぽいのですでにコメディに走ってるしな(遠い目)。
―― アナライズ・ヘブン(改稿版) ――
息がつまる電車をノロノロと出て、笹川千也子〔ささがわ ちやこ〕は人の流れに押されてなんとか改札を出た。
けれど、正常な思考回路はほぼ壊滅して、頭にあるのは(いたい)という感覚だけ。
派遣されている会社から出た時から、お腹に違和感があった。
アレになってから二日目という条件もあいまって、(もしかして)と悪い予感が頭を過ぎる。
痛み止めは飲んだけれど、効くまでに多少の時間はかかるだろう――。
間が悪いことに、外は雨。
パンと傘をさして、家路を急ぐ。
べっとりと冷や汗が手のひらを湿らせて、背中に嫌な悪寒を感じる。
ピンポーン。
と、着いた自分の家の明かりにホッとする。
時々、一人暮らしにも憧れるけれど、こういう時はやはり親元にいて良かったと思う。
「た、だいま」
開いた扉に、体を滑りこませると玄関に崩れ落ち動けなかった。
「ど、どうしたの? 大丈夫?」
という問いかけに、
「ただの、**痛だから……」
答えて、聞き覚えがあるようなないような声に、ふと朦朧とした頭を上げる。
(――だれ?)
男の顔がそばにあって、けれど、はっきりとしない映像だったせいか見覚えがあるような 気 もした。
「**痛? 顔が青いよ、無理しないで」
「う、うん。ありがとう」
そのまま、千也子はうずくまって、痛みに耐えることに専念した。今はほかのことを考える余裕などない。この相手が誰なのかも……深く考えることは無理だった。
ふわり、と体が浮いて抱き上げられたのだと頭の隅で気づく。
危険は感じなかった。
自分の部屋の布団の中に寝かされて、そして、そのまま千也子は眠ってしまった。
懐かしい声がする。
――チャコちゃん。
優しい感触、少し小さな手が心配そうに触れて、くるくるとした大きな瞳の男の子が覗きこむ。
『チャコちゃん、へいき?』
平気だよ、と答える。本当は辛くても、そう答えなければ……彼の方が倒れてしまいそうだった。
『つらくない?』
( あんたの方が泣きそうじゃない、ばか )
宥〔なだ〕めるようにそのやわらかなクセっ毛を乱暴にかきまぜて、「平気」ともう一度繰り返す。
『ほんと?』
くしゃくしゃの頭を押さえあどけなく笑う、その顔が 大好き だった。
「 チャコちゃん 」
ん、と目を開けるとそこには一人の男性がいた。
「**痛は、平気?」
視界は良好。けれど、いるハズのない存在に思考回路は停止した。
すると、彼は彼女の前に手のひらをかざして振ってみせる。
「まさか、僕のこと忘れちゃったとか言わないよね?」
「……な、おき」
「うん、ただいま。あれ? おかえりの方だっけ?」
ううん? と首を傾げて悩む彼に、(相変わらずなんだから)と千也子は呆れた。
笹川尚樹〔ささがわ なおき〕。
三年前。
二十歳の大学生だったコイツは、同じ大学の女の子と駆け落ちした不肖の弟――今の今まで、音信不通で大学も中退した彼が、何故、いま、ここにいるのか?
「どっちでもいいわよ。あんた……彼女はどうしたのよ。結婚したんでしょ?」
風の便りで、そんな話〔コト〕を耳にしたのは、もう二年も昔のことだ。
子どもができた、という話は聞かないが……もしかして。
できちゃったって、報告だろうか?
千也子が答えを待っていると、にっこりと笑って「ああ」と頷いた。
「いま、離婚調停中なんだよね。僕」
アハハって、笑う。
「へぇ、そうなんだあ?」
リコン、りこん、離婚。
そりゃあ、愉快。あっはっはっ……って、笑ってる場合かっ?!
「あっ、あんた……それで……なんで、ここに いる ワケ?」
「んー、だってさあ。あっちには情緒不安定な奥さんがいて面倒だし」
「面倒だし、じゃなーーーいっ!」
ビリビリ、とした怒声に慣れた様子で耳を塞いだ弟は、姉の剣幕にも動じなかった。
「変わんないねえ、千也子」
「ア・ン・タ・も・ねっ」
えー? と、千也子の返しに不服そうに尚樹はふわふわとした声を上げた。いつも捉えどころがなくて、頼りなくて、そのくせ要領がよくて変なところで頭がいい。
どうしょうもない性格だとみんなが知っているのに、憎めない。
「これでも 成長 したんだよ?」
「あー、はいはい」
千也子は適当に相槌を打って、布団から出た。
まだ、少し、お腹に違和感があるけれど痛み止めが効いているせいか、かなり平気だ。
ズクズク、と痛むのはアレのせい。
言い聞かせて、忘れてしまえと祈った。
ずっと、大切に。
子どもの頃から守らなければ、と思っていた可愛い弟。
要領がよくて、媚びるのが上手くて、誰にでも愛嬌を振りまく困った弟。
トラブルになったらすぐに頼ってきて、厄介なことは全部千也子が処理してきた。だから、一人じゃ何もできない子どもだと思ってた。
あの日まで――。
何もできない弟は、急に 男 になって千也子のそばからいなくなった。
一人じゃ何もできない子どもだったのは、千也子の方だと気づいた。
あの 痛み を、思い出したら―― ダメ だと、溢れそうになる心を 封印 する。
>>>おわり。
笹川千也子〔ささがわ ちやこ〕・・・>二十五歳。派遣社員。泣かない、「鉄のオンナ」と呼ばれている天邪鬼。じつは、男性嫌いのケがあります。
笹川尚樹〔ささがわ なおき〕・・・>二十三歳。離婚調停中の妻アリ。大学二年の頃に駆け落ち同然で家を出、そのまま音信不通に。ゆるーい性格してます。フニャフニャしてますが、多大に演技の予感。
息がつまる電車をノロノロと出て、笹川千也子〔ささがわ ちやこ〕は人の流れに押されてなんとか改札を出た。
けれど、正常な思考回路はほぼ壊滅して、頭にあるのは(いたい)という感覚だけ。
派遣されている会社から出た時から、お腹に違和感があった。
アレになってから二日目という条件もあいまって、(もしかして)と悪い予感が頭を過ぎる。
痛み止めは飲んだけれど、効くまでに多少の時間はかかるだろう――。
間が悪いことに、外は雨。
パンと傘をさして、家路を急ぐ。
べっとりと冷や汗が手のひらを湿らせて、背中に嫌な悪寒を感じる。
ピンポーン。
と、着いた自分の家の明かりにホッとする。
時々、一人暮らしにも憧れるけれど、こういう時はやはり親元にいて良かったと思う。
「た、だいま」
開いた扉に、体を滑りこませると玄関に崩れ落ち動けなかった。
「ど、どうしたの? 大丈夫?」
という問いかけに、
「ただの、**痛だから……」
答えて、聞き覚えがあるようなないような声に、ふと朦朧とした頭を上げる。
(――だれ?)
男の顔がそばにあって、けれど、はっきりとしない映像だったせいか見覚えがあるような 気 もした。
「**痛? 顔が青いよ、無理しないで」
「う、うん。ありがとう」
そのまま、千也子はうずくまって、痛みに耐えることに専念した。今はほかのことを考える余裕などない。この相手が誰なのかも……深く考えることは無理だった。
ふわり、と体が浮いて抱き上げられたのだと頭の隅で気づく。
危険は感じなかった。
自分の部屋の布団の中に寝かされて、そして、そのまま千也子は眠ってしまった。
懐かしい声がする。
――チャコちゃん。
優しい感触、少し小さな手が心配そうに触れて、くるくるとした大きな瞳の男の子が覗きこむ。
『チャコちゃん、へいき?』
平気だよ、と答える。本当は辛くても、そう答えなければ……彼の方が倒れてしまいそうだった。
『つらくない?』
( あんたの方が泣きそうじゃない、ばか )
宥〔なだ〕めるようにそのやわらかなクセっ毛を乱暴にかきまぜて、「平気」ともう一度繰り返す。
『ほんと?』
くしゃくしゃの頭を押さえあどけなく笑う、その顔が 大好き だった。
「 チャコちゃん 」
ん、と目を開けるとそこには一人の男性がいた。
「**痛は、平気?」
視界は良好。けれど、いるハズのない存在に思考回路は停止した。
すると、彼は彼女の前に手のひらをかざして振ってみせる。
「まさか、僕のこと忘れちゃったとか言わないよね?」
「……な、おき」
「うん、ただいま。あれ? おかえりの方だっけ?」
ううん? と首を傾げて悩む彼に、(相変わらずなんだから)と千也子は呆れた。
笹川尚樹〔ささがわ なおき〕。
三年前。
二十歳の大学生だったコイツは、同じ大学の女の子と駆け落ちした不肖の弟――今の今まで、音信不通で大学も中退した彼が、何故、いま、ここにいるのか?
「どっちでもいいわよ。あんた……彼女はどうしたのよ。結婚したんでしょ?」
風の便りで、そんな話〔コト〕を耳にしたのは、もう二年も昔のことだ。
子どもができた、という話は聞かないが……もしかして。
できちゃったって、報告だろうか?
千也子が答えを待っていると、にっこりと笑って「ああ」と頷いた。
「いま、離婚調停中なんだよね。僕」
アハハって、笑う。
「へぇ、そうなんだあ?」
リコン、りこん、離婚。
そりゃあ、愉快。あっはっはっ……って、笑ってる場合かっ?!
「あっ、あんた……それで……なんで、ここに いる ワケ?」
「んー、だってさあ。あっちには情緒不安定な奥さんがいて面倒だし」
「面倒だし、じゃなーーーいっ!」
ビリビリ、とした怒声に慣れた様子で耳を塞いだ弟は、姉の剣幕にも動じなかった。
「変わんないねえ、千也子」
「ア・ン・タ・も・ねっ」
えー? と、千也子の返しに不服そうに尚樹はふわふわとした声を上げた。いつも捉えどころがなくて、頼りなくて、そのくせ要領がよくて変なところで頭がいい。
どうしょうもない性格だとみんなが知っているのに、憎めない。
「これでも 成長 したんだよ?」
「あー、はいはい」
千也子は適当に相槌を打って、布団から出た。
まだ、少し、お腹に違和感があるけれど痛み止めが効いているせいか、かなり平気だ。
ズクズク、と痛むのはアレのせい。
言い聞かせて、忘れてしまえと祈った。
ずっと、大切に。
子どもの頃から守らなければ、と思っていた可愛い弟。
要領がよくて、媚びるのが上手くて、誰にでも愛嬌を振りまく困った弟。
トラブルになったらすぐに頼ってきて、厄介なことは全部千也子が処理してきた。だから、一人じゃ何もできない子どもだと思ってた。
あの日まで――。
何もできない弟は、急に 男 になって千也子のそばからいなくなった。
一人じゃ何もできない子どもだったのは、千也子の方だと気づいた。
あの 痛み を、思い出したら―― ダメ だと、溢れそうになる心を 封印 する。
>>>おわり。
笹川千也子〔ささがわ ちやこ〕・・・>二十五歳。派遣社員。泣かない、「鉄のオンナ」と呼ばれている天邪鬼。じつは、男性嫌いのケがあります。
笹川尚樹〔ささがわ なおき〕・・・>二十三歳。離婚調停中の妻アリ。大学二年の頃に駆け落ち同然で家を出、そのまま音信不通に。ゆるーい性格してます。フニャフニャしてますが、多大に演技の予感。
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たぶん、そのうち無色。
趣味:
主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
自己紹介:
恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
新しい日々
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