裏表一体、日々のこと。
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「背徳」番外、バレンタイン・ネタの第二回は、この人視点です。
たまーに、脇役からの視点を試してみたくなるのですが……なかなか思うようにはいかないので断念しまくっていた中、ようやくお目見えできた脇役視点です。
お目見えはしてませんが、ライバル視点というのも楽しいものですよね。
下向きな彼女なので、ライバルから見たら格好の餌食に違いないです(←え?)。
このバレンタイン・ネタには、勿論ペアでホワイトデー・ネタを考え中だったりするんですが、できればそちらのエピソードでライバルっぽい女の子を出したいなあと考えています。
なんて、王道な展開だろう。
でも、そこがいいんですよ(^^ゞ。
以下、「背徳の姫君」番外、「バレンタイン・ラプソディ」2。
当初の予定がどんなんだったのか……いまひとつ思い出せないのですが……この場面がもうちょっと、長かった気がします。
ショコラがコレで作れる、ってくらい詳細に書くつもりマンマンでした。
たまーに、脇役からの視点を試してみたくなるのですが……なかなか思うようにはいかないので断念しまくっていた中、ようやくお目見えできた脇役視点です。
お目見えはしてませんが、ライバル視点というのも楽しいものですよね。
下向きな彼女なので、ライバルから見たら格好の餌食に違いないです(←え?)。
このバレンタイン・ネタには、勿論ペアでホワイトデー・ネタを考え中だったりするんですが、できればそちらのエピソードでライバルっぽい女の子を出したいなあと考えています。
なんて、王道な展開だろう。
でも、そこがいいんですよ(^^ゞ。
以下、「背徳の姫君」番外、「バレンタイン・ラプソディ」2。
当初の予定がどんなんだったのか……いまひとつ思い出せないのですが……この場面がもうちょっと、長かった気がします。
ショコラがコレで作れる、ってくらい詳細に書くつもりマンマンでした。
―― 背徳の姫君 ~番外-バレンタイン・ラプソディ2~ ――
ショコラ用のガナッシュを冷やすため、一旦台所を出て志穂の部屋に入った澤嶺祥子〔さわみね しょうこ〕は、勉強机の上に置かれた それ を手に取ると「ふーん」と持ち上げた。
部屋の中は、暖房が入っているおかげで台所よりもずっと暖かい。
「さっすが、委員長よね」
丁寧に包装されたプレゼント、は手のひらに乗る程度で、小さな紙の手提げ袋に入っている。
志穂のバイト代に見合う程度の価格と、センスの良さ。リーズナブルでおしゃれなペアウォッチだった。
部屋のベッドに腰掛ける。
「でも、よかったの? せっかくのペアウォッチなのに男物のほうだけで」
と、その窓の向こうに見えるお向かいの鳴海広之の部屋の方向に目をやった。
予算的には、多少オーバーするけれどペアで買った方が安くつくし、恋人同士っぽくていいと祥子は思うのだが。
しかし、目の前で真っ赤になった友人は、クッションを抱いて立ったままブンブンと頭を横に振った。
とんでもない、と言いたげだ。
まあ、ひっこみじあんな志穂には難しい選択だったかもしれない。
やれやれ、と息をつく。
「鳴海委員長は、それ、狙ってたと思うけどな」
「え?」
そう、絶対、彼は 彼女 を試している。祥子にはすぐにわかるのに、当の志穂は まったく それに気づいていない。
(教えてあげたいのは、山々なんだけど……)
それは、それで問題がありそうだ。
志穂に、というよりは 自身 の身に危険を感じる。
(委員長って、怒らせたら怖そうなのよね。大抵は 優等生 で万人に 優しい 王子さまなクセに)
志穂が絡むと、とたんに厳しくなるんだから。
「……厄介な性格、よねえ?」
できれば、そんな 相手 を敵に回したくはない。それなら――と、できることは自ずと知れてくる。
「 祥子ちゃん? 」
よし、といきなり立ち上がった友人を志穂は訝しんだ。
「チョコレート、作り終わったら買い物に行こう。大丈夫、わたしにまかせなさいって」
「な、なにが?」
よくわからない、と首を傾げる志穂にドンと祥子は胸を叩いた。
>>>続きます。
ショコラ用のガナッシュを冷やすため、一旦台所を出て志穂の部屋に入った澤嶺祥子〔さわみね しょうこ〕は、勉強机の上に置かれた それ を手に取ると「ふーん」と持ち上げた。
部屋の中は、暖房が入っているおかげで台所よりもずっと暖かい。
「さっすが、委員長よね」
丁寧に包装されたプレゼント、は手のひらに乗る程度で、小さな紙の手提げ袋に入っている。
志穂のバイト代に見合う程度の価格と、センスの良さ。リーズナブルでおしゃれなペアウォッチだった。
部屋のベッドに腰掛ける。
「でも、よかったの? せっかくのペアウォッチなのに男物のほうだけで」
と、その窓の向こうに見えるお向かいの鳴海広之の部屋の方向に目をやった。
予算的には、多少オーバーするけれどペアで買った方が安くつくし、恋人同士っぽくていいと祥子は思うのだが。
しかし、目の前で真っ赤になった友人は、クッションを抱いて立ったままブンブンと頭を横に振った。
とんでもない、と言いたげだ。
まあ、ひっこみじあんな志穂には難しい選択だったかもしれない。
やれやれ、と息をつく。
「鳴海委員長は、それ、狙ってたと思うけどな」
「え?」
そう、絶対、彼は 彼女 を試している。祥子にはすぐにわかるのに、当の志穂は まったく それに気づいていない。
(教えてあげたいのは、山々なんだけど……)
それは、それで問題がありそうだ。
志穂に、というよりは 自身 の身に危険を感じる。
(委員長って、怒らせたら怖そうなのよね。大抵は 優等生 で万人に 優しい 王子さまなクセに)
志穂が絡むと、とたんに厳しくなるんだから。
「……厄介な性格、よねえ?」
できれば、そんな 相手 を敵に回したくはない。それなら――と、できることは自ずと知れてくる。
「 祥子ちゃん? 」
よし、といきなり立ち上がった友人を志穂は訝しんだ。
「チョコレート、作り終わったら買い物に行こう。大丈夫、わたしにまかせなさいって」
「な、なにが?」
よくわからない、と首を傾げる志穂にドンと祥子は胸を叩いた。
>>>続きます。
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主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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