裏表一体、日々のこと。
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時期ハズレもいいところなネタですが……来年まで置いておいても、使う気がしないので、使ってしまいます。
連載、は差し障りのない程度に編集して、掲載していきます。
ココで連載したあとは、「隠れ家」に収納予定です。
「隠れ家」では無編集で掲載予定です。あと、コレの前~その後の話になるかと思われる短編もあったりするので、そちらも「隠れ家」でアップしていきます。
ブログで連載もできなくはないですが……もう、なんか時期ハズレもいいところだし。多分、年明け~バレンタイン後あたりのエピソードだと思うので(^^ゞ。
あんまり、ネタとしても大きなものではない。むしろ、日常のひとコマ的な小さな出来事なので、スルーしても問題はないと思います。
以下、「背徳の姫君」番外、「バレンタイン・ラプソディ」1。
この部分だけを今年の一月くらいに書いて、つい最近まで放置してました。ので、当初の魂胆はことごとく忘却の彼方です(←おいおい)。
最後まで書いてから、制限のある場面を加筆したので……本来の形は、制限ナシのじつに可愛らしい(……というのは嘘です)短編です。
連載、は差し障りのない程度に編集して、掲載していきます。
ココで連載したあとは、「隠れ家」に収納予定です。
「隠れ家」では無編集で掲載予定です。あと、コレの前~その後の話になるかと思われる短編もあったりするので、そちらも「隠れ家」でアップしていきます。
ブログで連載もできなくはないですが……もう、なんか時期ハズレもいいところだし。多分、年明け~バレンタイン後あたりのエピソードだと思うので(^^ゞ。
あんまり、ネタとしても大きなものではない。むしろ、日常のひとコマ的な小さな出来事なので、スルーしても問題はないと思います。
以下、「背徳の姫君」番外、「バレンタイン・ラプソディ」1。
この部分だけを今年の一月くらいに書いて、つい最近まで放置してました。ので、当初の魂胆はことごとく忘却の彼方です(←おいおい)。
最後まで書いてから、制限のある場面を加筆したので……本来の形は、制限ナシのじつに可愛らしい(……というのは嘘です)短編です。
―― 背徳の姫君 ~番外-バレンタイン・ラプソディ1~ ――
本当は――。
こんなことを訊くのは、やっぱり間違っていると思う。けれども、山辺志穂〔やまべ しほ〕には訊くしかなかった。
なぜなら、まったく 彼女には 自信がない。
自分が選んだものが、彼を 満足 させるなんて……全然、想像できない。
最初は、イロイロと考えたりした。クリスマスではその存在を忘れるという体たらくを演じたのだから、彼女として初めてのプレゼントは彼を心から喜ばせるものでなくてはダメだと思う。
マフラー? ありきたりだし、夏になったら使えないものじゃ理想とはいえない。
指輪やピアスといった装飾品……女の子なら嬉しいかもしれないけど、彼に渡すにはちょっと問題がありそう。もともと彼は貴金属はあまり身に着けないし。
じゃあ、サイフとかの日常品は? 趣味に合わなかったら目も当てられないことになりそうだ。
そんなことを考えて、悪い結果ばかりが簡単に頭に浮かんだ。
どうせ、失敗するんだったら素直に訊いてしまえばいいんだ――。
そうすれば、少なくとも 彼が 欲しいと言うものを渡すことができるのだから。
「 鳴海くん 」
意を決して鳴海広之〔なるみ ひろゆき〕を見上げた志穂は、間近に迫る彼がほんの少し驚いて訝しく見下ろしてくるのを不思議に眺めながら、続けた。
「何が、欲しい?」
「は?」
決死の覚悟の問いは、言葉足らずだったせいか通じなかった。
「えっと。あのね、もうすぐバレンタインだから」
焦って、慌てて説明をすると、「ああ」と広之は合点がいったように相槌を打った。そうして、あからさまなしかめっ面になってボソリと一人ごちる。
「どうでもいいけど、それ、いま訊かなくてもいいんじゃないか?」
土曜の昼下がり。
家族のいないひっそりとした家の中、カーテンを仕切った広之の部屋のほの明るいベッドの上で、半裸に近い制服姿の志穂が横たわっているのを見下ろし、広之は上体を持ち上げるや(やれやれ)と肩を竦めた。ぼんやりと「え?」と見返してくる彼女は、何一つ 彼の 気持ちなど察してはいないのだろう。
諦めて、ベッドから離れると広之は机の上に置いてあった雑誌をペラペラとめくった。
「なんでもいいワケ?」
「うん。あの……でも、あんまり高いのは無理なんだけど……」
「だろうね。そうだな、コレなんていいんじゃない? 使いやすそうだし」
そう言って、志穂の前に手にしていた雑誌を広げると、具体的に指し示して教えてくれた。
>>>続きます。
本当は――。
こんなことを訊くのは、やっぱり間違っていると思う。けれども、山辺志穂〔やまべ しほ〕には訊くしかなかった。
なぜなら、まったく 彼女には 自信がない。
自分が選んだものが、彼を 満足 させるなんて……全然、想像できない。
最初は、イロイロと考えたりした。クリスマスではその存在を忘れるという体たらくを演じたのだから、彼女として初めてのプレゼントは彼を心から喜ばせるものでなくてはダメだと思う。
マフラー? ありきたりだし、夏になったら使えないものじゃ理想とはいえない。
指輪やピアスといった装飾品……女の子なら嬉しいかもしれないけど、彼に渡すにはちょっと問題がありそう。もともと彼は貴金属はあまり身に着けないし。
じゃあ、サイフとかの日常品は? 趣味に合わなかったら目も当てられないことになりそうだ。
そんなことを考えて、悪い結果ばかりが簡単に頭に浮かんだ。
どうせ、失敗するんだったら素直に訊いてしまえばいいんだ――。
そうすれば、少なくとも 彼が 欲しいと言うものを渡すことができるのだから。
「 鳴海くん 」
意を決して鳴海広之〔なるみ ひろゆき〕を見上げた志穂は、間近に迫る彼がほんの少し驚いて訝しく見下ろしてくるのを不思議に眺めながら、続けた。
「何が、欲しい?」
「は?」
決死の覚悟の問いは、言葉足らずだったせいか通じなかった。
「えっと。あのね、もうすぐバレンタインだから」
焦って、慌てて説明をすると、「ああ」と広之は合点がいったように相槌を打った。そうして、あからさまなしかめっ面になってボソリと一人ごちる。
「どうでもいいけど、それ、いま訊かなくてもいいんじゃないか?」
土曜の昼下がり。
家族のいないひっそりとした家の中、カーテンを仕切った広之の部屋のほの明るいベッドの上で、半裸に近い制服姿の志穂が横たわっているのを見下ろし、広之は上体を持ち上げるや(やれやれ)と肩を竦めた。ぼんやりと「え?」と見返してくる彼女は、何一つ 彼の 気持ちなど察してはいないのだろう。
諦めて、ベッドから離れると広之は机の上に置いてあった雑誌をペラペラとめくった。
「なんでもいいワケ?」
「うん。あの……でも、あんまり高いのは無理なんだけど……」
「だろうね。そうだな、コレなんていいんじゃない? 使いやすそうだし」
そう言って、志穂の前に手にしていた雑誌を広げると、具体的に指し示して教えてくれた。
>>>続きます。
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