裏表一体、日々のこと。
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「背徳」番外、「山辺志穂」視点の第三場面、最終回。
「背徳」番外に関しまして、拍手にてコメントくださった方、ありがとうございます。
正式なコメント返しは明日にさせていただきますが……そろそろ、話も佳境ということで、少しでも楽しんでいただけたらと思います。
コチラの番外のラスト・シーンに関しましては、もしかすると消化不良をきたす可能性もございます。なんていうか、ジレジレっぽいからねえ(笑)。
アマアマにはほど遠い、と思われますが見えそうで見えないのがイイという方は、どうぞお付き合いください(^^ゞ。
書いてる本人が、「ウガー!」となって、その後の二人に手を出していたりしますが……やはり、ズバンとミットの中に投げるよりも、ちょっと隠し玉みたいなのが、この二人の関係にはイイような気がしております。
ズバン、ももちろんジャストミートなのですが。
こればかりは、読んでくださる方の解釈次第ですねー(汗)。
この話の季節は、一応、秋の頃の話のつもりで書いています。
終盤は、十月半ばかなあ?
以下、「背徳の姫君」番外、山辺志穂。3-3。
この場面は、この設定を考えた最初の頃から頭にあった場面です。コレを書いたら、あとはラストまで突っ走るしかない、という程度に折り目な場面です。
逆を言えば、このシーンを出さなきゃいつまでもこの二人はジレジレしてるんだと思うけど(笑)。
「背徳」番外に関しまして、拍手にてコメントくださった方、ありがとうございます。
正式なコメント返しは明日にさせていただきますが……そろそろ、話も佳境ということで、少しでも楽しんでいただけたらと思います。
コチラの番外のラスト・シーンに関しましては、もしかすると消化不良をきたす可能性もございます。なんていうか、ジレジレっぽいからねえ(笑)。
アマアマにはほど遠い、と思われますが見えそうで見えないのがイイという方は、どうぞお付き合いください(^^ゞ。
書いてる本人が、「ウガー!」となって、その後の二人に手を出していたりしますが……やはり、ズバンとミットの中に投げるよりも、ちょっと隠し玉みたいなのが、この二人の関係にはイイような気がしております。
ズバン、ももちろんジャストミートなのですが。
こればかりは、読んでくださる方の解釈次第ですねー(汗)。
この話の季節は、一応、秋の頃の話のつもりで書いています。
終盤は、十月半ばかなあ?
以下、「背徳の姫君」番外、山辺志穂。3-3。
この場面は、この設定を考えた最初の頃から頭にあった場面です。コレを書いたら、あとはラストまで突っ走るしかない、という程度に折り目な場面です。
逆を言えば、このシーンを出さなきゃいつまでもこの二人はジレジレしてるんだと思うけど(笑)。
―― 背徳の姫君。~山辺志穂3-3~ ――
部屋のカーテンを掴んで、志穂は渾身の力で彼の腕を抗い背中を向ける。
夜の闇の中。
薄い布で隔たれた空間に、震える声で言った。
「イヤ、嫌なの。……鳴海くん」
「……可奈美が何か、言ったのか?」
広之の言葉に、必死にかぶりを振る。
可奈美、と呼んだ彼にまた、少し傷ついて……気にしない、と言い聞かせるように強く瞼を閉じる。
「そ、そんなんじゃないもん。もともと、変、でしょう? こういうの……好き、合ってもいないのに」
ほんの少しの沈黙のあと、広之が「確かにな」と同意した。
「志穂は、淫乱だものな」
「……ち、がうもん」
カーテンに包まりながら、志穂の目には悔し涙が浮かんだ。
(そんなんじゃ、ない。鳴海くんだから……だもん)
「じゃあ、なんで今まで俺に許してたんだ? 何しても嫌がらなかったクセに」
「……鳴海くん、だから」
「志穂、それ、答えになってないから」
呆れたような広之の声に、悲しくなる。全然、彼には伝わらない。
「……鳴海くんだから。いい、と思ったんだもん!」
「え? はぁ……あ? ……そうなの?」
まるで、少しも考えたことがないとばかりの反応に、志穂はギュッとカーテンを握る手に力をこめる。
「普通、そうなんじゃないの? わたしだって、……女の子だもん。でも! もう、いいから」
「志穂」
近づく気配がして、志穂はゾッとする。
「来ないでっ、触らないで! もうキライ!! キライになったから……いいの」
決定的な 答え なんか聞きたくない、と思う。
あるいは、触れてしまえば……そのまま、また関係を許してしまいそうで怖かった。
「 わたし。大っキライ、になったの! 」
必死に言い張って、耳を塞いだ。
どれくらいが経ったのか、いつの間にか彼の気配は消えていて開いたままの窓からは風が吹きこんでいた。
震える体に、カーテンを巻いて……そのままの格好で、ズルズルと志穂はうずくまった。
「うそ。本当は、好き……ずっと、ずっと……好き、だったんだもん」
口にして、志穂は認めた。
出会った頃から鳴海広之が好きだったと――空ろになった 心の中 にその想いだけが残って、トクンと響いた。
>>>おわり。
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ありがとうございます。
しゃらさん、いらっしゃいませ。
「背徳」番外、志穂さん視点にジレジレしていただいてありがとうございます。ツボでしたか、それはよかった(^^ゞ。
私だけのツボかと思ってましたが……広之くん視点もどうぞよろしくお願いします~。
書き込み、いつもありがとうございます。また、来てください★
「背徳」番外、志穂さん視点にジレジレしていただいてありがとうございます。ツボでしたか、それはよかった(^^ゞ。
私だけのツボかと思ってましたが……広之くん視点もどうぞよろしくお願いします~。
書き込み、いつもありがとうございます。また、来てください★
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