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裏表一体、日々のこと。
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 「背徳の姫君」番外視点、山辺志穂視点の第二場面その弐。
 昨日、言っていた件ですが……借りました。
 お絵かき掲示板、ここの「接続中(PCのみ対応)」に置いてますので、練習してるんだなと思って、覗いてくださると嬉しいです。
 最初は、やはり旬(?)だし、ということでこの娘です。
 なんか、微妙に気に入らないけども。
 うーん、志穂さんはもうちょっとオドオド感がないとダメなのかなあ? と思いつつ、次は仁木さんあたりを狙います。
 なんとなく、ふわふわなボブスタイルイメージなので。←現在、無性にそういうの描きたいらしい。

 もちろん、練習に一緒に参加してくださる有志は随時募集しています(呟)!

 以下、「背徳の姫君」番外視点、山辺志穂。2-2。
 こういう展開、好きなんです。それだけです。




―― 背徳の姫君。~山辺志穂2-2~ ――

 気のせいだと思っていたが、どうやら 気のせい ではなかったらしい。
 と。
 廊下で可奈美に剣呑に呼び止められた志穂は、自らの判断を修正する傍ら……その迫力に気圧されて縮こまった。
「鬱陶しいのよ、あなた」
 開口一番、可愛い顔をして彼女は辛辣な言葉を吐き出した。
「あ、あの。……ごめんなさい」
 志穂は自分でも、何に対して謝っているのか分からなかった。けれど、可愛い顔に睨まれるとそれだけで悪いことをしてしまったような気分になる。
 キッ、とさらに表情を険しくして、可奈美は志穂を睨みつけた。
 腰に手をやると、居丈高に口にする。
「鳴海くんの幼馴染だなんて、不釣合いなのよ。わかってるの?」
「………」
 こくり、と小さく頷いた。そんなことは、わざわざ言われなくても重々承知だが……言葉にして欲しくなかった。
 俯いて小さく肩を震わせる志穂に、可奈美はまるで嘲笑うように見下す。
「ホント、冴えない人ね。そんなだから、真鍋くんにもたった一週間で捨てられるのよ」
「………」
 泣きたくなかった。
 泣きたくなかったのに、胸に刺さった言葉という刃はジワジワと志穂の心に刺さって奥深くで痛みを増す。

「 山辺 」

 呼ばれてふり返ると、そこには広之がいて不機嫌そうに彼女を見た。
 志穂の泣き顔に、「泣くくらいなら言い返せ」と冷たく言う。
 俯いたその手首をとって、そばでばつが悪そうにしていた可奈美を特に注意することもなくグイッと引っ張ると、野次馬の集まりだした廊下から志穂を連れ出した。

  >>>続きます。

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