裏表一体、日々のこと。
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「背徳」番外視点、山辺志穂視点の第二場面、最終話?
次回は、鳴海広之視点に移ります。
この二人の展開は、なんだかなー(困惑)。
「うらキロ」の更新は、目標――明日、金曜日の夜です。
言い切っちゃったらやらないとダメ! という追い込み作戦でいきます。しかし、一番の問題は拍手のおまけに置いている「龍」を下ろして、次は何を置くのか? ということ。
目下、考え中です。
頭の中には、「P-kan!」その後の一幕が浮かんではいるのですが……長男・蒼馬くん視点で(笑)。
まだ、一行も書いてないからなあ(遠い目)。
最悪、それは放置して更新だけすましちゃうカモしれませんが、金曜更新でガンバリマス!
以下、「背徳の姫君」番外、山辺志穂2-3。
志穂さん視点は、ココまで。
次回は、鳴海広之視点に移ります。
この二人の展開は、なんだかなー(困惑)。
「うらキロ」の更新は、目標――明日、金曜日の夜です。
言い切っちゃったらやらないとダメ! という追い込み作戦でいきます。しかし、一番の問題は拍手のおまけに置いている「龍」を下ろして、次は何を置くのか? ということ。
目下、考え中です。
頭の中には、「P-kan!」その後の一幕が浮かんではいるのですが……長男・蒼馬くん視点で(笑)。
まだ、一行も書いてないからなあ(遠い目)。
最悪、それは放置して更新だけすましちゃうカモしれませんが、金曜更新でガンバリマス!
以下、「背徳の姫君」番外、山辺志穂2-3。
志穂さん視点は、ココまで。
―― 背徳の姫君。~山辺志穂2-3~ ――
涙を流す志穂に、広之の苛立った声が降った。
「自分の 意見 くらい口にしろよ。黙ってちゃ伝わらないぞ」
「………」
俯いたまま、志穂はギュッとフレアのスカートを握り締めた。
「……なの……わかってるもん」
あからさまについた、彼のため息が聞こえた。
「わかってないね。そんな傷ついた顔してみても、ダメだよ。志穂」
誰もいない保健室のカーテンで仕切られた空間で、パイプでできた簡素なベッドに囲まれて立ち尽くす。顎をとらわれて抗うこともできずに、上向かされると志穂の長めに伸びた前髪の向こうで広之が間近に迫っていた。
「な、るみくん……やっ」
恥ずかしさに、志穂は戸惑った。
真正面から、彼と顔を付き合わせるのは……慣れていない。しかも、昼のこんな明るい場所では自分の貧相な顔が隠しようもないではないか。
なのに、彼の方は涼しい顔で微笑んでさえいる。
「イヤ? だったら、もっとハッキリ言わないとダメだよ」
サラサラの黒髪と、理知的な眉、物事を見極める確かな眼差し、意思をシッカリと伝える唇。
すべてが、志穂には到底敵わない 存在 だった。
真っ赤になって、首を振る意思表示。
自分との 差 を、これ以上目の当たりにしたくない――。
「だから。嫌だったら口にしないと ダメ だって、言ってるだろ?」
目を頑なに閉じた志穂にフッと息がかかる。
「 ! 」
おもむろに重なってきた感触は、初めてのものではなかった。
触れるだけのキス――。
あさく、吸いつく唇に志穂は何がなんだかわからなかった。
下唇と上唇を小さく交互に、そして薄く開いたところを深く差しこまれる。
「っん!」
思わず、彼の袖に縋りつく。
うっすらと目を開けて、すぐそばにある広之の表情に(どうして……?)と不思議に思う。彼らしくない暗い顔。
(苦しいの? それとも、悲しいの……?)
歯列をなぞって、そっと中に入る初めて交わした 彼 との深いキスは、優しくて……何故か、ひどく切なかった。
>>>おわり。
涙を流す志穂に、広之の苛立った声が降った。
「自分の 意見 くらい口にしろよ。黙ってちゃ伝わらないぞ」
「………」
俯いたまま、志穂はギュッとフレアのスカートを握り締めた。
「……なの……わかってるもん」
あからさまについた、彼のため息が聞こえた。
「わかってないね。そんな傷ついた顔してみても、ダメだよ。志穂」
誰もいない保健室のカーテンで仕切られた空間で、パイプでできた簡素なベッドに囲まれて立ち尽くす。顎をとらわれて抗うこともできずに、上向かされると志穂の長めに伸びた前髪の向こうで広之が間近に迫っていた。
「な、るみくん……やっ」
恥ずかしさに、志穂は戸惑った。
真正面から、彼と顔を付き合わせるのは……慣れていない。しかも、昼のこんな明るい場所では自分の貧相な顔が隠しようもないではないか。
なのに、彼の方は涼しい顔で微笑んでさえいる。
「イヤ? だったら、もっとハッキリ言わないとダメだよ」
サラサラの黒髪と、理知的な眉、物事を見極める確かな眼差し、意思をシッカリと伝える唇。
すべてが、志穂には到底敵わない 存在 だった。
真っ赤になって、首を振る意思表示。
自分との 差 を、これ以上目の当たりにしたくない――。
「だから。嫌だったら口にしないと ダメ だって、言ってるだろ?」
目を頑なに閉じた志穂にフッと息がかかる。
「 ! 」
おもむろに重なってきた感触は、初めてのものではなかった。
触れるだけのキス――。
あさく、吸いつく唇に志穂は何がなんだかわからなかった。
下唇と上唇を小さく交互に、そして薄く開いたところを深く差しこまれる。
「っん!」
思わず、彼の袖に縋りつく。
うっすらと目を開けて、すぐそばにある広之の表情に(どうして……?)と不思議に思う。彼らしくない暗い顔。
(苦しいの? それとも、悲しいの……?)
歯列をなぞって、そっと中に入る初めて交わした 彼 との深いキスは、優しくて……何故か、ひどく切なかった。
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趣味:
主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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恋愛小説やら絵やら書いて、裏と表のHPを運営中。ココでは日々のこと、本編の番外か先行掲載を目的にツラツラ生息していこうかと思っています。
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