１２月２４日 午後８時。

　さてさて、二回目は午後８時です。
　つーか、なんとなく「帝国秘話」はいらないんじゃ……と思い始めました（笑）。時間枠を考えると、司法院編と王宮編は交わらないし……ややこしいですよ。
　ごく普通の日常だし。

――　帝国恋愛秘話　――
　仕事が終わった二人は自宅に帰宅した模様です。
デルハナース「大変そうだな」
　一人晩酌らしい死神さんに気遣われて、一杯お呼ばれしてみました。
　赤ワインっぽいお味です。うまうま。

――　Moonlight Piano　――
なつき「また、来たの？」
　現在、アンコール中らしく舞台の上では貴水くんがピアノを演奏しています。
　なつきさんの腕の中で、赤ちゃんはよく眠っている模様。
なつき「そりゃあ、ね。だって、貴水くんのピアノだもの」

――　手のひらに、Ｏパーツ　――
遥「好きな子に追われて、逃げてる俺って一体……」
　そう言って、ヒラリと闇に溶ける怪盗。
奈菜「あれ？　あれ？？　こっちだと思ったんだけど」
雅弘「奈菜ちゃん、見つかった？」
奈菜「……また、逃げられちゃったみたいです。すみません」

――　龍の血族　――
朱美「ジングルベール、ジングルベール♪　あ、蒼馬上がったの？」
蒼馬「うん。おやすみなさい」
　まだ、サンタの格好をしたままの朱美にパジャマ姿の長男は頷いて、今年も父親は帰りが遅いんだろうと少し、心配になった。
蒼馬「頑張ってね、母さん」
朱美「まっかせなさーい！」

――　夕焼けと机と教室と。　――
　都内、「いずみ弁護士事務所」。
所長「今年は彼と過ごすのかい？　仁道くん」
小槙「え……はい」
　頬を染める彼女に微笑ましく泉所長は「そうかそうか」と頷く。
所長「お疲れさん。いいクリスマスを」
小槙「所長も」
　去年よりも強くなった彼女に、泉所長はほんの少し寂しさを覚えた。