裏表一体、日々のこと。
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「夕焼け」本編5、第7回。
昨日のわたくしめの垂れ流しな弱音に、力強い賛同をありがとうございます。ぺこり。
また、のちほどお礼かたがたおうかがいさせていただきとう存じます。
同意をいただけると、ホッといたします。
ありがたやありがたや。
で。
まったく話は変わりますが、拍手の「夕焼け」おまけを急遽入れ替えました。
いつもの線画で、小槙さんを描きました。
コレで、ひとつネタを思いついたので書こうと画策しています。とりあえず、出だしは書いてみてますが……まだ書き上げてないので絵だけの展示です。
よろしければどうぞ。
時間列としては、本編5のその後……「Sleeping love」のあと、かなあ? と思っています。
以下、「夕焼け」本編5-7。
さてさて、メインアクシデントはココからですよー。
昨日のわたくしめの垂れ流しな弱音に、力強い賛同をありがとうございます。ぺこり。
また、のちほどお礼かたがたおうかがいさせていただきとう存じます。
同意をいただけると、ホッといたします。
ありがたやありがたや。
で。
まったく話は変わりますが、拍手の「夕焼け」おまけを急遽入れ替えました。
いつもの線画で、小槙さんを描きました。
コレで、ひとつネタを思いついたので書こうと画策しています。とりあえず、出だしは書いてみてますが……まだ書き上げてないので絵だけの展示です。
よろしければどうぞ。
時間列としては、本編5のその後……「Sleeping love」のあと、かなあ? と思っています。
以下、「夕焼け」本編5-7。
さてさて、メインアクシデントはココからですよー。
―― 夕焼けと机と教室と。~5-7~ ――
案の定と言おうか。
小槙の周囲は騒がしくなった。マンションばかりでなく、仕事場にも取材はやってきて聞き込みもされているようだった。
通常の仕事にも支障が出る前に、自主的に辞めるつもりでいた。
が。
弁護士事務所のボスである泉千鶴〔いずみ ちづる〕は、それをやんわりと牽制して……謹慎を言い渡した。
「真面目にとらえすぎるのは仁道君らしいがな、私はそれほど冷たくないつもりだよ」
と、肩を叩かれて小槙は頭を下げて反省した。
「ボス、申し訳ありません。ありがとうございます」
世の中は、自分が思うほど 単純 でもなければ、 薄情 でもない。知っていたのに、知らないフリをした。傷つきたくないがために、逃げそうになっていた。
(あかんなあ、わたし……もっと 強く ならんとあかんのに)
「どうしたんだい? 仁道君」
お腹を押さえた小槙に、ボスは訊いて心配そうに首を傾げた。
ドラマの撮影を終え、テレビ局から出た八縞ヒカルを報道陣や出待ちのファンが取り囲んだ。
いくつも焚かれるフラッシュや突きつけられるマイク、質問も無視してまっすぐに待機している車に向かい、応援や悲鳴のような要求をするファンにはサングラスを外して笑顔のサービスを向ける。
キャー、と一際高い歓声が上がって、彼の乗りこんだ車の扉が閉まった。
「はぁ」
窓の景色が走り出すとヒカルは息をつく。
「いつまで追っかけ回すつもりなんだ? アイツら」
少々呆れ気味の彼に、マネージャーは慰めるように微笑んだ。
「それだけ注目されているということですよ、いいことじゃないですか」
「俺からすれば余計なお世話だけど……別れろとかいつからだとか……野田さん、小槙はホテルに戻ってる?」
彼の心配事は、彼女の身の安全だけだった。
「ええ、連絡が入ってました。仕事の方は、しばらく謹慎という形になるらしいですよ」
「そう」
仕事柄、小槙との付き合いを公表すれば、一般人の彼女に迷惑をかけるのは知っていた。追うな、と言っても記者は彼女を調べるだろうし、周囲にだって害が及ぶ。
彼女の仕事にも当然、影響が出るだろう。
『 辞めようと思うてる 』
ベッドの上に正座して、膝をつきあわせた彼女が言った言葉。
昨夜の小槙の顔を思い出して、「悪いことをした」自覚はあるが引き下がるつもりはない。
(謹慎かあ……引き止められたんか。まあ、そんなトコやろな)
ホッとする反面、残念な気持ちもある。
彼女を独占したいのは、昔から変わらない。
(それに。そうなれば、小槙もええ加減覚悟を決めるやろ)
などと、本人が聞けば怒りそうなことを普通に考えた。
>>>続きます。
案の定と言おうか。
小槙の周囲は騒がしくなった。マンションばかりでなく、仕事場にも取材はやってきて聞き込みもされているようだった。
通常の仕事にも支障が出る前に、自主的に辞めるつもりでいた。
が。
弁護士事務所のボスである泉千鶴〔いずみ ちづる〕は、それをやんわりと牽制して……謹慎を言い渡した。
「真面目にとらえすぎるのは仁道君らしいがな、私はそれほど冷たくないつもりだよ」
と、肩を叩かれて小槙は頭を下げて反省した。
「ボス、申し訳ありません。ありがとうございます」
世の中は、自分が思うほど 単純 でもなければ、 薄情 でもない。知っていたのに、知らないフリをした。傷つきたくないがために、逃げそうになっていた。
(あかんなあ、わたし……もっと 強く ならんとあかんのに)
「どうしたんだい? 仁道君」
お腹を押さえた小槙に、ボスは訊いて心配そうに首を傾げた。
ドラマの撮影を終え、テレビ局から出た八縞ヒカルを報道陣や出待ちのファンが取り囲んだ。
いくつも焚かれるフラッシュや突きつけられるマイク、質問も無視してまっすぐに待機している車に向かい、応援や悲鳴のような要求をするファンにはサングラスを外して笑顔のサービスを向ける。
キャー、と一際高い歓声が上がって、彼の乗りこんだ車の扉が閉まった。
「はぁ」
窓の景色が走り出すとヒカルは息をつく。
「いつまで追っかけ回すつもりなんだ? アイツら」
少々呆れ気味の彼に、マネージャーは慰めるように微笑んだ。
「それだけ注目されているということですよ、いいことじゃないですか」
「俺からすれば余計なお世話だけど……別れろとかいつからだとか……野田さん、小槙はホテルに戻ってる?」
彼の心配事は、彼女の身の安全だけだった。
「ええ、連絡が入ってました。仕事の方は、しばらく謹慎という形になるらしいですよ」
「そう」
仕事柄、小槙との付き合いを公表すれば、一般人の彼女に迷惑をかけるのは知っていた。追うな、と言っても記者は彼女を調べるだろうし、周囲にだって害が及ぶ。
彼女の仕事にも当然、影響が出るだろう。
『 辞めようと思うてる 』
ベッドの上に正座して、膝をつきあわせた彼女が言った言葉。
昨夜の小槙の顔を思い出して、「悪いことをした」自覚はあるが引き下がるつもりはない。
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ホッとする反面、残念な気持ちもある。
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主に恋愛小説の執筆ととめどない落書き。あと、HP運営。
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